【CMソング】パナソニックCM出演・CMソングに起用されたアンドリュー・マクマホンとは一体?!

パナソニックの100周年を記念したCMで起用されていたアンドリュー・マクマホンの「Fire Escape」が大変話題となっています。パナソニックのCMに起用された背景やなぜこの曲が誕生したか、アンドリュー・マクマホンの過去に触れながらご紹介しています。

記事の目次

  1. 1.パナソニック100周年 新キャンペーン「Creative!」に伴いキャンペーンCMが放送された
  2. 2.アンドリュー・マクマホンとは一体?
  3. 3.アンドリュー・マクマホンの「Fire Escape(きみがいる世界)」とはどんな曲?
  4. 4.今後、パナソニックの家電商品のCMで継続的に使用予定とされている
  5. 5.まとめ

アンドリュー・マクマホンの「Fire Escape(きみがいる世界)」とはどんな曲?

アンドリュー・マクマホン「Fire Escape(きみがいる世界)」の背景は?

「Fire Escape」という曲が生まれた背景について、アンドリュー本人はインタビューなどで「作詞のために久しぶりに訪れたニューヨークでの体験をもとにした」と語っています。久しぶりに訪れた、というのは、彼が急性リンパ性白血病で倒れたのもニューヨークだったから、なんですよね。
そして大病を克服して久しぶりに訪れた同地で、以前とは全く違った気持ちで体感した夜の風景を歌詞にしたのです。

「You」という歌詞が出てきますし、ラブソングのようにも見えるこの曲、歌詞や解釈などを次でご紹介していきましょう。

アンドリュー・マクマホン「Fire Escape(きみがいる世界)」の歌詞と和訳

ニューヨーク
Photo byFree-Photos

まず、タイトルともなっている「fire escape」の意味についてですが、直訳すると「火災の際の避難装置」のような意味になります。
火事の際に逃げる通路とか経路とかそういうもののことでしょう。ニューヨークの街並みを脳裏に描き、よく、ビルの屋上などにあるような非常階段を想像しました。

I met up with an acrobat
In Brooklyn or some place like that
With life and taxis flying past
We tore that dance hall down

”僕は曲芸師と出会ったんだ。
ブルックリンだったかそんなような場所で
たくさんの人たちとタクシーがめまぐるしく行き交うところで
僕らはダンスホールをぶっ壊した。”

Pocket change and subway cars
Our big ideas filled empty bars
You might be from the moon or mars
Either way, I'm never going home

”ポケットの小銭と地下鉄の車両
僕らのアイディアはたくさんのバーを満員にしたよ
君はきっと月か火星からでもきたのかな
まあどっちでもいいけど、僕は絶対家には帰らないよ”

So, let's hang an anchor from the sun
There’s a million city lights but

You're number one
You're the reason I’m still
Up at dawn
Just to see your face
We'll be going strong
With the vampires, baby
We belong, we belong awake

Swinging from the fire escape

”さあ、太陽から降ろされた錨を掴もう
ここには街の明かりはたくさんあるけど、でも、

君が一番さ
僕が明け方まで起きてるのは君が理由だよ
君の顔をみるためだけに
僕らはもっともっと強くなる
そう、ヴァンパイアたちと一緒にね
僕らはずっと起きていよう、

避難階段から足をぶらぶらさせながら”

アンドリューは、「Fire Escape」は「夜中に感じた孤独感と喜びの気持ちを歌っている」とインタビューで語っています。君と一緒に人生を楽しみたい、というような内容のラブソングにも見える一方で、「Fire escapeから足をぶらぶらさせながら街の喧噪を遠く高みから1人で眺めている」ようにも見える不思議な歌詞ですよね。それがまさに、孤独感と喜びの気持ちを合わせたようなもの、に繋がるのでしょう。

彼にとって、大病を患っていたときと、乗り越えてから再び戻ってきたときのニューヨークという街の風景はやはり違っていたと思います。サビにいたるまでの歌詞には、ニューヨークの街の賑やかで楽しそうな風景、そして彼自身もそれを謳歌しているのが伝わってきますね。このクレイジーさを楽しめるようになった、というのは彼にとって喜ばしいことでしょう。
楽しいから寝たくない、ずっと起きていたい、というのはまるで、小さな子供のようですね。この歌にはまさに「生きている」という感情が込められているように思います。彼の過去を知るとなおさら、それを感じ取っていただけるのではないでしょうか。
 

今後、パナソニックの家電商品のCMで継続的に使用予定とされている

この「Fire Escape」は年間をかけて長くCMから聴こえてくる曲となりました。洋楽がCMに起用されることそのものも最近では珍しいですが、いわばロングランともなるCMに抜擢されたことはアンドリューにとっても喜ばしいことだったようで、「CMに抜擢されることはアーティストにとっても大きな意味を持つし、これがきっかけで日本にファンが増えることを望んでいます」と語っていました。

活動期間そのものは短くはない、とはいえ、日本での知名度というとジャックス・マネキンでもそんなにはなかったアーティストが、ソロメジャーデビューでいきなりこういった大きなCMに抜擢されたというのはなかなかに快挙ではないかと思います。
アンドリューとしてはパナソニックのCMのために書き下ろした曲ではなかったものの、パナソニックの打ち出す方針と合っていたのでしょうね。

まとめ

アンドリュー・マクマホン CM
Photo byLife-Of-Pix

こちらではパナソニックのCMに起用されて話題となったアンドリュー・マクマホンの「Fire Escape」について、彼自身の経歴や過去をご紹介のうえ、歌の背景や歌詞の和訳、解釈などもあわせてまとめました。

個人的には、ジャックス・マネキンが好きだったので、彼の声がテレビから聴こえてきたときには驚き、そしてソロで活動を始めたことを知ってとても嬉しく思いました。ジャックス・マネキンが日本ではあまりメジャーとは言い難かったこともあり、この曲で彼の魅力的な声や、独特の世界観がもっと日本の洋楽、音楽ファンに広まるといいなと思います。

ソロアルバムはもちろん、ジャックス・マネキンの曲もどれも良曲ばかりですので、アンドリュー・マクマホンの歌がいいなと思ったかたは是非そちらも聴いてみてください。

関連記事

Article Ranking