トランスミュージックとは?人気・有名おすすめ曲5選!
トランスは音楽分野において、ダンスミュージックのひとつです。薬物や犯罪と結び付けられがちですが、どれもドラマチックな展開が楽しい音楽です。今回は、おすすめのトランスミュージックを5曲紹介します。トランスが持つ独特な世界に触れてみましょう。
トランスミュージックとは?
トランスミュージックとは「ハウス」と呼ばれる音楽ジャンルから派生したもので、「トランス系」という場合もあります。
「幻覚」や「催眠」といったトランス状態を誘うかのような独特のリズムとテンポが反復するメロディに、うねりを感じるような曲の雰囲気が特徴的です。
トランスミュージックは、クラブや音楽イベントのパーティーでは外せない楽曲の一つです。
トランス音楽のはじまり
トランスミュージックが誕生したのは、1980年頃です。エレクトロニック(電子音楽)の発展とともに西ヨーロッパを中心に広がっていきました。現在のトランスミュージックのスタイルは、「サイケデリックトランス」が大元になっているといわれています。
トランスミュージックの中でも「ゴアトランス」や「ハードトランス」などさらに細かく枝分かれしていて、国柄や宗教色の強いジャンルがあるのもトランスの特徴といえるでしょう。
トランス音楽の種類
トランス音楽の種類は、大きく分けただけでも10以上存在します。ひとつのジャンルからさらに派生している場合もあるのでこの場では語りつくせませんが、おもなトランス音楽を3種類紹介します。
①ゴアトランス
ゴアトランスはインドの西海岸付近で発展したトランスで、1990年頃に誕生しました。ヨーロッパ人が流行のきっかけとなったといわれており、発展した土地にちなんで名づけられています。
インド音楽やイスラム音楽などの独特な音階のメロディで、民族色がやや強いのが特徴的です。1998年頃には人気が衰退していき、取って代わるように生まれたのが「サイケデリックトランス」です。
②サイケデリックトランス
サイケデリックトランスは「サイケ」とも呼ばれ、ゴアトランスからさらに発展を遂げたトランス音楽です。ゴアトランスに比べると宗教色は弱まり、より高揚感を得られるような、ゆっくりなテンポへと変化していきました。
現在でも野外フェスにおいて使われることが多く、ヨーロッパを中心に発展してきた「アップリフティングトランス」との融合楽曲も作られています。
③ユーロトランス
ユーロトランスは、ヨーロッパを中心に発展を遂げたトランス音楽でアップテンポでハードなメロディが特徴的です。ユーロトランスから派生したのが「ダッチトランス」と呼ばれるもので、シンセサイザーの音色が特徴的で、オランダで生まれました。
そのほかにも「テックトランス」や「プログレッシブトランス」など、ヨーロッパで主流となっているジャンルがあります。
トランス音楽の人気・有名おすすめ曲●選
①Slowmotion V/Solar Stone
「Slowmotion V」は2020年に発表された楽曲です。テンポはややゆっくりめですが、ブレイクごとにノイズ系を取り入れるなど、緩急がついているため、より高揚感が得られやすいでしょう。クラブのオープニングを飾るのにおすすめの1曲です。
②flashback/alphazone
「flashback」は、2006年に発表された楽曲です。初めて聴く人には衝撃的かもしれませんが、余計なことは考えずに聴いてみてください。思わず体が動き出してしまうような、ハードトランス系の一曲です。
③Symfo/rank1
「symfo」は2009年に発表された楽曲で、オーケストラを連想させるような壮大で神聖的な世界観が特徴的です。ダッチトランスの流れをくんでおり、シンセサイザーのエレクトロニックな音色がどこか懐かしい印象を与えてくれるでしょう。「rank1」は浜崎あゆみなど日本人アーティストの楽曲もリミックスしています。
④Southern Sun/Paul Oakenfold
「Southern Sun」は2002年に発表されたアルバム「bunkka」に収録されています。楽曲を作製したPaul Oakenfoldは、イギリスの有名なプロデューサーであり、トランス音楽のDJでもあります。グラミー賞とWorld Music Awardsのノミネートを受けたことがある彼の楽曲は、どれも名曲揃いですが、まずはこの1曲を聴いてみてください。
⑤WHAT YOU WAITING/iamSHUM
「WHAT YOU WAITING」は2017年に発表された楽曲で、日本の沖縄県出身アーティスト「iamSHUM」による、サイバートランスに分類される1曲です。全体のメロディ構成が美しく、一度聴けば病みつきになる、まさに「神曲」といえるでしょう。
iamSHUMは、キスマイへの楽曲提供や「ウルトラマンオーブ」の主題歌も手掛けているので、そちらも要チェックです。
トランスミュージックで音楽の幅を広げよう
トランスミュージックはネガティブな印象を持たれがちですが、日本で80年代に流行したテクノポップを思わせるサウンドが新しくも懐かしい気分にさせてくれます。トランスは、本来ならば楽しい音楽です。ぜひ、一度聴いてみてくださいね!