楽器のボディに使用される『パープルハート』とは?特徴をわかりやすくご紹介

楽器のボディの材料として用いられる「パープルハート」という木材について耳にしたことはありますか?可愛らしい名前に似つかわしい見た目の可愛さから実用性までパープルハートの木材についてご紹介していきたいと思います!

記事の目次

  1. 1.『パープルハート』とは紫が特徴の木材
  2. 2.パープルハートの特徴
  3. 3.三味線やギターのボディとして利用される
  4. 4.まとめ

『パープルハート』とは紫が特徴の木材

パープルハートとは、マメ科の広葉樹から切り出された木材です。

初めて聞いたときはプリキュアか何かの名前ではないかと思ったほどの可愛らしいネーミングです。

おしゃれで綺麗なパープルの木材であることが特徴であり、塗装せずとも鮮やかな紫のカラーが出せるというのは驚きですよね。

非常に目立って綺麗な色味なので、家具などはもちろん楽器のボディにも使用されている木材であるというわけです。

このパープルカラーを活かして指輪やキーホルダーとして加工されているものを持っている方もいらっしゃいました。

パープルの艶のあるボディにパープルハートの指板を施したベースをお持ちの方の写真を拝見しましたが、特にすべてが一貫して一体感があったので非常にオシャレだと感じました。

硬い材質であることから鋭い音が出せるようです。

パープルハートの特徴

パープルハートは木材として世界的にも成長が難しいものではないので比較的安価であり、広く販売されているようです。安定的に成長が見込めるようであれば今後も持続可能な木材として様々な分野で活用されていくのではないでしょうか。

おしゃれなのでパープルハートを用いた楽器を手にしたいと考える方も多いかと思いますが、そこまで値段が高くないという点はありがたいですね。ギターなどの弦楽器が主に挙げられていましたが、スネアドラムやクラリネットのバレル、カスタネットなどあらゆる楽器にパープルハートが活用されていました。

パープルハートは綺麗な紫色が特徴ですが、切り出したばかりの頃はそこまで鮮やかな紫色ではないといいますから不思議ですよね。

変色する前は茶に近い紫がかった色味という表現が近いと感じましたが、時間が経ってくるとだんだん濃いパープルになってくるのです。

パープルハートの材質は硬いという特徴があり、経年により反ってきたりすることも少ないのだとか。

水に弱くない方で、耐久性もあるので実用性があると考えてよさそうです。

硬いので加工が難しいという難点はありつつも、加工後はグロッシーな見た目になります。防虫効果もあるようなので安心です。
 

三味線やギターのボディとして利用される

材質が硬いという特徴からギターなどのネックなどに使用されていることもありますが、三味線の材料として使われていることも広く知られています。

パープルハートは生産が難しいものではありませんが三味線を作る時に苦労するというので理由を調べてみますと、パープルハートは木が小さいことで大きなボディを切り出すのは難しいのだそう。

パープルハートは最大の成長を遂げてやっと1m少し程度の大きさということなので、三味線を作る時にはパープルハートのなかでも大きな素材を探す必要があります。

だからこそパープルハートで出来た三味線は希少価値が高いと考えられているようです。

美しいパープルのボディが光る三味線はとてもおしゃれで可愛いと思いますので、ステージでも映えそうですよね。

「桜」「春」などといった可愛らしく雅な印象を大切にしたい方に特におすすめしたいという声もありました。

何を置いてもとにかくキュートな見た目がポイントですが、見た目の可愛らしさに反してしっかりとした材質であるため経年劣化が気になりにくいということも楽器の材料として重要視していきたい点です。

ギターやベースなどの軽音楽系の楽器にも用いられているパープルハートですが、三味線のように和楽器でも役立ちそうです。

また、三味線のボディだけでなく撥(バチ)にもパープルハートが用いられることがあるそうですよ!

美しい見た目を特徴とした木材は珍しいので楽器関連のものに使われている機会が多いのは納得です。

まとめ

今回は持続可能な次世代の材質として注目されている木材、「パープルハート」についてまとめていきましたがいかがだったでしょうか?

パープルハートは切り出したての時はうっすらとパープルがかったブラウンカラーのような印象をうけるのですが、太陽光などに触れるとだんだんと紫色が濃くなってくるという不思議な木材。

あざやかな色味がとても目立ち、おしゃれなのでギターやベースなどの楽器にも広く使われているのも特徴です。

また、可憐な紫色が映えることに注目して雅な和のイメージとも相性抜群であるとのことで三味線や三味線の撥にも活用されています。

硬い材質の木材なので加工が難しいという点は懸念されますが、現在のところ世界中で生産が可能であることから材質の不足もそこまで懸念されておらず、かつ硬い材質のため木材自体がしっかりとしており、経年劣化もしにくいというメリットがあります。

パープルハートという可愛らしいネーミングと美しい紫色の色味が様々な人に愛され、注目されはじめています。

おしゃれな楽器が欲しいと考えていらっしゃる方、ぜひパープルハートの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

 

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