音楽用語「ドッペルドミナント」の意味を解説!

ピアノなどの楽器の演奏で和音を学んでいると登場する「ドッペルドミナント」。このドッペルドミナントを理解すればコード進行に広がりが出ます。そんなドッペルドミナントの意味について解説します。

記事の目次

  1. 1.音楽用語「ドッペルドミナント」の意味とは?

音楽用語「ドッペルドミナント」の意味とは?

ドミナントとは

Photo by Horia Varlan

音楽で和音(コード)を学んでいると、「ドッペルドミナント」という言葉が出てきます。
コードを考えるときに、調の主音(I)をトニック、主音から5度上の属音(V)をドミナントと言います。
その上にスケール上の音を使って和音を作っていきます。
コード進行について、詳しく書くことはここでは省略します。
基本的にはトニックのコードが聴いていて安心して落ち着く感じになります。
そしてどの落ち着きまで、どのようにたどり着くかというのがポイントです。
その中でドミナントのコード(実際にはドミナントのセブンスコード)がトニックへ導く和音としてよく使われます。

ドッペルドミナント=二重のドミナント

Photo by alpha du centaure

ドッペルドミナントという言葉は「Doppeldominante」というドイツ語です。
「ドッペル」は二重と言う意味で、英語を使って「ダブルドミナント」という言い方もします。
似た言葉に「セカンダリードミナント」がありますが、こちらはスケール上のどれかを主音としたときのドミナントになります。
ドッペルドミナントは、ドミナント(V)をトニックとするスケールにおけるドミナントのことを言います。
つまりドミナントに対するセカンダリードミナントとも言えます。
例えばハ長調(Cメジャー)で考えると、ドミナントは「G(ソ)」です。
そしてこのGをトニックとするスケールでのドミナントコードは「D・F#・A(レ・ファ#・ラ)」となります。
この「D・F#・A」がハ長調におけるドッペルドミナントとなります。

ドッペルドミナントの役割

ドッペルドミナントの役割としては、トニックコードに落ち着く前のドミナントコードを導きやすいことです。
また、ハ長調で言えば「F#(ファ#)」の音が本来の音階にはなく、一瞬ト長調(Gメジャー)に転調したような感覚になります。
このようにコード進行をより豊かにするために、比較的使いやすいコードがドッペルドミナントコードです。

関連記事

Article Ranking