オーケストラを聴くならこれ！間違いないおすすめの音源5選！

「オーケストラ」というと、クラッシック音楽を演奏する楽団をイメージするのではないでしょうか。
弦楽器、管楽器、打楽器で編成され、交響曲やソロと一緒に演奏する協奏曲など、格式高い音楽をイメージすると思います。

しかし、最近の「オーケストラ」は、クラッシック音楽だけでなく、様々な音楽を演奏します。
例えば、映画音楽。
ハリーポッターやスターウォーズなど、映画の世界観を導き出しているのは、実際のオーケストラの演奏です。

また、ポップス音楽でも用いられます。
「オリーブの首飾り」「エーゲ海の真珠」などで有名なポールモーリアの音楽は、オーケストラが演奏しています。
また、最近のアーティストでも、オーケストラをバックに歌うこともありますし、ヒーリング音楽にオーケストラが使われることもあります。

ジャンル全くが違うものもあります。
例えば、「ジャズ・オーケストラ」。
「ビッグバンド」と呼ばれる形態です。
ジャズで使われる楽器が複数使われ、大きな編成になっています。

「ウインド・オーケストラ」というと、「吹奏楽」のことです。
管楽器、打楽器で演奏されます。
「同じオーケストラという名前がついても、ジャンルも楽器も変わってくるのです。

このように様々な私たちの身の回りには、「オーケストラ」で演奏される音楽や「オーケストラ」と名の付く音楽があります。
しかし、私たちが生活の中で耳にする「オーケストラ」の音楽は、本当に「オーケストラ」の楽団が演奏しているのでしょうか。

「これ、オーケストラの演奏だ。」と思っている音楽の中には、実は「オーケストラの音源」を使ったDTMと呼ばれる技術によって作られているものもあるのです。

DTMとは、デスクトップミュージックの略です。
コンピューターを使って音楽が作られます。

方法は、二つ。
一つ目は、音楽ソフトに音を打ち込んで音楽を作る方法。
譜面に音符や休符を打ち込んでいくタイプ、数値を入力していくタイプ、鍵盤に合わせて音の長さを打ち込んでいくタイプがあります。

二つ目は、パソコンとMIDIキーボードを繋いで作成する方法です。
ソフトに音を打ち込むのは手間がかかるため、キーボードなどで演奏した音を自動的にパソコン上に変換してもらえたら、パソコン上で手直しができるのでソフトに打ち込むより簡単です。

音楽を作るソフトウェアのことをDAWと呼び、多くのメーカーがそのソフトを作っています。
DAWにはもともと組み込まれている音源があり、それを使って音楽を作りますが、プラグインという形で新しく音源を追加することができます。
プラグインには、VST、AU（AudioUnis）、AAXなどの規格があり、規格に合った音源を追加することができます。

オーケーストラ音源として有名な音源を5選集めてみました。
実際の音源を比較してみると、それぞれの良さが分かります。

EAST WESTは、アメリカのハリウッドにある、音楽ソフトウェアを製作する会社です。
EAST WESTのHollywoodシリーズは、DTMの定番ソフトの一つとなっており、製作チームは2019年にエンジニアとして、グラミー賞も受賞しています。

本格オーケストラ音源で、音質が良く、まるで本物のオーケストラが演奏しているようなサウンドです。
アーティキュレーションが多く奏法が充実し、楽器の種類も豊富です。
音質が良いため、オーケストラの響きのある演奏を作りやすく、打ち込むだけで本物のようなオーケストラ音楽を作ることができます。

Hollywoodシリーズには、5つの音源ソフトがあります。
・Hollywood Strings…弦楽器
・Hollywood Brass…管楽器
・Hollywood Orchesrta Woodwinds…木管楽器
・Hollywood Orchestra Percussion…打楽器
・Hollywood Orchestra…上記4つのセット

WindowsにもMachintochにも対応し、プラグインはVST・AU・AAXです。
Hollywood Orchestraは少し値段が張りますが、オーケストラ音源を作るなら、弦楽器、金管楽器、木管楽器、打楽器の4つの音源を揃えたくなりますね。
 

SPITFIRE AUDIOは、映画音楽やTV音楽などの音楽を製作するイギリスの会社です。
実力のある作曲家や音楽家、エンジニアによって、人々を魅了するバーチャルサウンドを作り上げています。

サンプリングも一流の音楽たちが利用してきたスタジオで収録されており、響きの良いサウンドが収録されています。
また、スタジオに多くのマイクを配置することで、コンピューターでは作り出せない立体感のある音の響きになっています。

「BBC SYMPHONY ORCHESTRA」は、BBC交響楽団とのコラボレーションによって誕生したオーケストラ音源です。
オーケストラのすべての楽器（弦楽器、金管楽器、木管楽器、打楽器）のソロ音、アンサンブル音が収録されています。

WindowsにもMachintochにも対応し、プラグインはVST・AU・AAX。
ライブラリに収録されている音は、本物の響きを持った生の音です。
音の表現も細かくし収録され、ノイズ音までもが音楽の一部であるかのように心地よく感じられます。

Native Insrtumentsは、音楽製作ソフトや音楽機器を扱うドイツの会社です。
本物のオーケストラの音を一流のエンジニアがサンプリングし、作成した音源ライブラリが備わっています。

SYPHONY SERIESには、次の音源があります。
・STRING ENSENBLE…弦楽器のアンサンブル音を収録。２パートのオートディヴィジも可能。
・BRASS …金管楽器のアンサンブル音とソロ音を収録。アンサンブル音とソロ音の組み合わせも楽しめる。
・WOODWIND…木管楽器のアンサブル音とソロ音を収録。
・PERCUSSIN…55種類の打楽器を収録。

サンプリングされた場所は、スタジオや教会などです。
美しい楽器の響きが得られる音響効果の高い場所で収録されいます。

弦楽器や打楽器はスタジオで収録されているので、はっきりとした音になっています。
金管楽器は木管楽器は教会で収録されており、柔らかい響きだと感じます。

また、ステレオマイク、クローズマイク、ミッドマイク、ファーマイクといったマイク設定、レガート、ポルタメントなどそれぞれの楽器の特性を生かしたアーティキュレーションが収録され、創造力を掻き立てられます。

WindowsにもMachintochにも対応、プラグインはVST・AU・AAXです。
SHYNPHONIE SERIE–COLLECTIONは、STRING ENSENBLE、BRASS、WOODWIND、PERCUSSINがまとまっています。
KOMPLETEはSHYNPHONIE SERIEがコンパクトに組み込まれており、お得なおソフト音源です。

IKはイタリアの音楽ソフトや音楽機器を提供している会社です。
世界７カ国に拠点を置き、事業展開しています。

奏法や楽器も多く、弦楽器、金管楽器、木管楽器、打楽器のそれぞれのセクションで、ソロやアンサンブル、サスティンやスタッカート、レガートなどアーティキュレーションの設定ができ、2700以上の音源が用意されています。

また、それぞれの音源に8つのマイク機能がついていたり、豊富なエフェクト機能もついており、IK Multimedia Miroslow Philharmonique2だけで、音響を調節することができます。

WindowsにもMachintochにもがあり、プラグインはVTS・AU・AAXです。
値段も手頃な価格でありながら、音質も良く、本格的なオーケストラサウンドを楽しめる音源ソフトです。

Vienna Symphonic Libraryはオーストリアの音楽ソフトや音楽機器の会社です。
VIENNA SPECIAL EDITION VOL.1は、Hollywood シリーズと同じく、定番のオーケストラ音源です。
VIENNAシリーズのオーケストラ音源を集めた使いやすい音楽ソフトです。

ソロ弦楽器、弦楽アンサンブル、金管楽器、木管楽器、打楽器、チェレスタ、ピアノなどを含む28種類の音源が備わっています。
弦楽器や木管楽器のレガート、金管楽器のスタッカートやトングトーン、スフォルツアンドなどのアーチティキュレーションを表現できます。

旋律が美しく繋がり、音程の切り替わりに違和感がありません。
音色は硬めで、響きが響きすぎずドライな感じです。

Windows、Machintoshどちらにも対応しています。
プラグインはVST・AU・AAX。

基本的な仕様なため扱いやすいソフト音源です。
音楽の本場ウィーンの音が楽しめます。

まるで本物のオーケストラが演奏しているかのような音楽を自分で再現できるオーケストラ音源。
実際の演奏では難しいようなものも再現できてしまう面白さもあります。
お値段と比較して、自分に合った音源を探してみてください。