【防弾少年団】世界的祭典、ビルボード・アーティスト・チャートで史上初、5週のNo.1を獲得!?
防弾少年団ことBTSは、世界で最も注目されているランキング「ビルボード」にて、韓国で初めて5週連続一位を取りました。他のアーティストにはできなかったのに、彼らがアメリカのビルボードで一位を獲得できたのはなぜなのでしょう?その理由と、防弾少年団の魅力に迫ります。
韓国発の大人気アイドルグループ「防弾少年団」
防弾少年団は通称BTSと呼ばれています。
BTSは2013年6月13日に韓国でデビューしたヒップホップの要素を強く持つ、男性グループです。
韓国の有名作曲家パン・シヒョクが独立し、初めてプロデュースしたのがBTSでした。
シヒョクが楽曲・振り付けのプロデュースを担当しているBIGBANGをモデルに結成され、デビュー前からかなりの注目を浴びていたそうです。
音源をリリースするごとに音楽チャートや番組にて次々1位を獲得し月間322万枚を売り上げるなど、その功績は社会現象にもなりました。
デビューした2013年には新人賞も受賞しており、その人気から韓国政府より花冠文化勲章を受章しています。これは史上最年少での受賞だそうです。
アメリカで開催されるビルボード・アーティスト・チャートで史上初、5週のNo.1を獲得
そもそも「ビルボード」とはアメリカの週刊誌です。
ここにはアルバム・EPの200位までのランキングである「ビルボード200」とシングルの人気ランキングである「ビルボード・ホット100」や、活動や音源などの売り上げ結果などから集計され決定するアーティスト人気ランキングである「アーティスト100」というランキングが存在します。
「どのアーティストがどのくらい人気なのか?」を伝える情報として、世界の音楽シーンで一番注目されているチャートになります。
2019年5月25日に、BTSは「アーティスト100」で一位を獲得していました。
これはSNSによるポイントが大きく影響していたようです。
それから5週連続でBTSが一位を獲得するという、韓国人で初の快挙をとげました。
ちなみに主要なランキングである「ビルボード200」についてもお話しますと、ここに最も多くアルバムがチャートインしたのがエルヴィス・プレスリーです。
アルバムが最も多くトップ10にチャートインしていたのがローリング・ストーンズ、最も多く一位を獲得していたのがビートルズと、そうそうたる名前があげられていました。
ここに記録されると最低1週間は大きな売り上げになると確約されたようなもので、BTSは何度もビルボードの上位にランクインしています。
韓国人アーティストとして、史上初の快挙でもあった
韓国・アジアのアーティストでビルボードにてこれら史上初の記録を残したBTSですが「なぜ彼らだったのか?」「からくりがあるのではないか?」と議論されているようです。
今までにも韓国・アジアに素晴らしいアーティストや注目されてきたアーティストは沢山いましたが、なぜかビルボード200にここまで名前があがることはありませんでした。
他のK-POP・アジアのアーティストにできなかったのに、BTSがアメリカのマーケットで成功を収めたのはなぜなのでしょう?
その理由とからくりに迫っていきます。
BTSの快挙の理由とからくり①:SNS戦略
アメリカでの成功事例にSNSはよく挙がります。
BTSもまたSNSを駆使したファンとのコミュニケーションをとっていますが、それは他のアーティストも同じです。
それでは、なぜBTSのアメリカでの人気獲得のからくりに「SNS戦略」があがるのでしょうか?
BTSと他のアーティストとの違いは、個人のアカウントではなくグループのアカウントに力を入れているところと言われています。
今までのグループというのは、個人のアカウントに力を入れることはあっても、グループのアカウントにメンバーがたくさん投稿することはそこまで多くありませんでした。
グループのアカウントにメンバー全員が投稿することで、別メンバーにそこまで興味がないファンでも、ほかのメンバーの投稿を見るようになります。
また、個人アカウントだと個々のメンバーアカウントに分散されてしまう賑わいも、ひとつにまとまることによって人数の分だけ「プラスの効果」を生み出すことができるのです。
なぜBTSがアメリカのマーケットにて成功したのか、1つの理由はSNSのグループアカウントの利用方法が的確だったからと言えるでしょう。
BTSの快挙の理由とからくり②:メディア戦略
韓国のメディアとアメリカのメディアは大きく異なるそうです。
それでもBTSは他のアーティストと違ってアメリカメディアに非常にオープンに接し、関心を持っていると伝えていました。
英語が堪能なメンバーがいることも大きな理由で、BTSは英語のインタビューの際も通訳要らずです。
なぜBTSがアメリカのマーケットにて成功できたのか、2つ目の理由はアメリカメディアにオープンで前向きな姿勢だったからだと言えるでしょう。
BTSの快挙の理由とからくり③:言語に偏見がなくなっている
以前だったらアメリカでの活躍を望むのであれば「必ず英語の楽曲を」と言われていましたが。
それが最近、世界の音楽ファンの意識が変わってきています。
歌われる曲の言語に偏見を持たなくなっているのです。
これはインターネットの影響が大変大きく、YouTubeやiTunesを利用すればどの国のどんな曲でも手軽に聴けるようになったためと言われています。
以前はとっつきにくかった知らない言語も、気軽に聴けることによって身近に感じられるようになったのかもしれません。
なぜBTSがアメリカのマーケットにて成功できたのか、3つ目の理由は歌われる言語に偏見がなくなってきたからです。
防弾少年団のビルボード200での快挙
BTSが2015年12月にリリースしたアルバム『花様年華Pt.2』と、翌年2016年5月にリリースしたアルバム『花様年華Young forever』と、2016年10月にリリースした『WINGS』が連続でビルボードにチャートインしています。
また『WINGS』に関しては2週連続でランクインしました。
どちらの記録もこの時点で韓国人アーティストとしては初めてのことで、世界中で話題になっています。
その後もBTSはビルボードにて上位ランクインや一位を連続で獲得するなど、凄まじい記録を残しました。
年ごとに見ていきましょう。
防弾少年団のビルボード200における記録:2015年
2015年11月30日にリリースされたミニアルバム『花様年華Pt.2』が同年12月に171位にランクインしました。
約30万枚を売り上げています。