【11選】世界的人気ハードロックバンド、KISSのおすすめ名曲ランキング11選!
アメリカを代表するハードロック、へヴィメタルバンドの『KISS』の代表曲をご紹介していきます。1973年の結成から現在まで活動を続ける、生きる伝説ともいえるKISSの代表曲から、彼らの魅力について徹底的に考察していきましょう。
知らない人はいない、世界的人気ハードロックバンド「KISS」
アメリカのハードロックの草創期から活動を続け、現在も多くのロックキッズにとって憧れの存在であり続ける、伝説的なロックバンド『KISS』。
洋楽にそれ程興味のない人にも、顔を白塗りした独特のメイクの4人組と『KISS』のロゴは有名なのではないでしょうか。
1973年アメリカ東海岸で結成されたKISSは、ボーカル・リズムギターのポール・スタンレー、ベース・ボーカルのジーン・シモンズに、リードギター・ボーカルのエース・フリーレー、ドラム・ボーカルのピーター・クリスの4人がオリジナルメンバーです。
現在も在籍しているのは、ポール・スタンレーとジーン・シモンズの2人だけで、それ以外のメンバーの入れ替わりは激しいようです。
代表曲『LoveGun』などで知られるKISSのメンバー紹介
昨年の紅白歌合戦ではYOSHIKIさんとのコラボレーションもありまして、日本のファンを大いに沸かせてくれました。
そんな日本でも有名なKISSのメンバーをご紹介していきましょう。KISSは長い歴史の中で、多くのメンバーの出入りがあったので、ここではオリジナルの4人と、現在のメンバーについてだけ触れています。
ポール・スタンレー
ポール・スタンレー(本名はスタンレー・バート・アイゼン)は、1952年ニューヨークはマンハッタンに生まれました。
子供の頃よりロックミュージックに夢中になり、いくつかのバンドで音楽活動をしていました。その頃からギターでリズムを刻みながら、歌を歌っていました。
アートスクールを1週間でドロップアウトした後、友人のジーン・シモンズと結成したのが、KISSの前身バンドとなるウィキッド・レスターでした。
アルバムはレコーディングしたものの、バンドはあえなく解散し、その後ジーンとピーター、エースの4人で結成したのがKISSです。
白塗りの顔の右目のところに、黒い星型のペイントをしているのがポール・スタンレーです。結成当初から一貫してフロントマンとしてバンドを引っ張っている存在です。
KISSでは基本的にメイクをして活動をしていますが、時折素顔でプレイする事があり、そんな時にひときわ目立つのがポールのイケメンぶりです。
ジーン・シモンズ
ジーン・シモンズは1949年ニューヨーク生まれで、バンドではベース・ボーカルを担当しています。現在も残っているオリジナルのメンバーはポールとこのジーンだけです。
185cmの長身でライブでは火を吹いたり、血を吐くなどの過激で迫力のあるパフォーマンスを見せています。
歌舞伎役者のようなメイクも強烈ですが、キッスの中でも腕利きの実業家として有名です。
キッスのライセンス商品や様々な事業を展開しており、保険会社も経営しています。
エース・フレーリー
エース・フレーリーは1951年生ニューヨーク生まれのギタリストです。ザ・フーのピート・タウンゼントやジェフ・ベックの演奏に憧れていたギターキッズであったフレーリーは1973年、雑誌のメンバー募集に応募してKISSに加入することになります。
フレーリーの顔のペイントの特徴は、目の周りのシルバーの星です。メンバーはキャラクター設定もしっかりとしていて、このフレーリーは宇宙からの訪問者である『スペース・エース』というキャラクターであるため、『エース』というニックネームが定着しました。
KISSではリードギターを担当し、非常に人気がありましたが1983年に方向性の違いから脱退、以降はソロとして活動を始めます。
1998年にはKISSに復帰しますが、2002年にまた脱退。エース・フレーリーの演奏は後世のロックギタリストに、多大な影響を与えていると言われています。
ピーター・クリス
ピーター・クリスは1945年にニューヨークで生まれました。KISSのメンバー募集で加ったオリジナルメンバーです。
ドラマーですが、ボーカリストとしての才能も素晴らしく『Beth』『Hard Luck Woman』などの大ヒット曲も彼のボーカルによるものです。
少ししゃがれたかっこいい声で、メインボーカリストとしても普通に成功していそうです。
KISSでは猫のメイクを施した『CATMAN』というキャラクターで人気を博しましたが、メンバーとの不仲が原因で脱退と再加入を繰り返し、2004年に3度目の脱退をしています。
エリック・シンガー
エリック・シンガーは1958年オハイオ出身のドラマーで、1984年からプロのドラマーとしてキャリアをスタートさせます。
ハードロックやヘビーメタルの世界で多くのミュージシャンと仕事をしていましたが、1991年からKISSの正式なドラマーとして加入、一時期離れますがピーター・クリスの脱退とともに再び加入し、以後現在までドラマーの椅子を守っています。
トミー・セイヤー
トミーセイヤーは1960年オレゴン州出身と、現バンドの中では最も若いメンバーとなります。
子供の頃からビートルズやポップスを聴いて育ち、ギターを弾き始めます。高校卒業後いくつかのバンドで演奏しBlack'nBlueというバンドでメジャーデビューを果たし、KISSとも親交を持つようになりました。
バンド解散後の2002年に、フレーリーの抜けたKISSの5代目のギタリストとして加入し、現在に至ります。
KISSのおすすめ代表曲、名曲ランキング11選!前編
メンバーのことを紹介してきました。それではお待ちかね、彼らの選りすぐりの代表曲、洋楽史に燦然と輝く有名曲をご紹介していきましょう。
IWasMadeforLovin’You
『I Was Made For Lovin'You』(邦訳「ラヴィン・ユー・ベイビー」)は、1979年にリリースされたKISSのシングル曲で、アルバム『地獄からの脱出』に収録されています。
ローリング・ストーンズが『MISS YOU』などのディスコ・チューンをヒットさせた頃で、70年代後半のディスコブームに呼応する形でディスコビートが取り入れられた楽曲です。
批評家達からは今までのKISSのように、ストレートなロックのスタイルから外れたことを指摘されましたが、この楽曲のヒットによりKISSの知名度は大きく高まりました。
アメリカのビルボード・シングルチャートでは11位を獲得し、世界各地でも大ヒットしたまさに彼らの代表曲です。
DetroitRockCity
『デトロイト・ロック・シティ』は、1976年にリリースされたシングルで、アルバム『地獄の軍団』に収録されています。
KISSのコンサートに向かう途中に、不慮の事故で亡くなったファンに関する内容の歌で、コンサートのオープニングの定番曲として彼らの代名詞ともいえるナンバーです。
彼らはニューヨーク出身ですが、初期の時代に最も熱狂的な支持を得ていたのは、デトロイト周辺であったそうです。
その感謝の気持ちも込められた『デトロイト』をタイトルに組み込んだこのナンバーは、有名なリフとポールとエースのツインボーカルが最高のロックアンセムとなっています。
アップテンポのシャッフルビートが気持ちの良い、ファンからの人気も高い有名な曲の1つです。
LOVEGUN
『ラブ・ガン』は1977年にリリースされた6枚目のアルバム『LoveGun』のタイトルトラックです。
作詞・作曲はポール・スタンレーで、彼はインタビューの中で、たびたびこの楽曲を最も好きな楽曲の1つに挙げています。
ポールはこの曲でリズム・ギター、ボーカル以外にもアレンジ、そしてベースまで担当しています。
チャートでは最高55位と、それほど振るわなかったにも関わらず、アルバムのリリース以来、ほぼ全てのツアーで演奏されていることからもお気に入りであることが伝わってきます。
LickItUp
『Lick It Up』は、1983年にリリースされた11枚目のスタジオアルバムのタイトルトラックです。
このアルバムでは、KISSのトレードマークともいうべき奇抜なメイクを落とし、プロモーションビデオでも全員素顔で登場しています。
このチャレンジは結果的に成功し、より多くのファンを獲得するに至りました。イギリスでトップ40入りを果たした彼らの80年代の代表曲です。
HardLuckWoman
『Hard Luck Woman』は、1976年にリリースされた5枚目のアルバム『Rock and Roll Over』に収録されているナンバーで、後にシングルカットされています。
作詞・作曲はポール・スタンレーで、元々はロッド・スチュアートに提供しようと思って書かれたナンバーです。あのしゃがれた声で歌っているのが、すぐに想像できますね。
奇抜なメイクと派手なステージングで激しい楽曲を演奏しているイメージの強いKISSですが、こういったミディアムテンポのアコースティックナンバーもとても素敵です。
ボーカルはドラムのピーター・クリスで、ロッド・スチュアートを思わせる少ししゃがれたハスキーヴォイスがこういったナンバーによく合っています。
ラジオでもかけやすいキャッチーでスタンダードな魅力を持つこの名曲は、アメリカのTOP20に入るヒットを記録しています。
Beth
『Beth』は、1976年リリースの4枚目のアルバム『地獄の軍団』に収録されているナンバーで、『デトロイト・ロック・シティ』のB面としてシングルカットもされました。
しかし、当時のラジオ番組では『デトロイト・ロック・シティ』よりもB面の『Beth』の人気が高く、その後、A面とB面が入れ替えてリリースされています。
この楽曲もリードボーカルはドラムのピーター・クリスによるもので、彼の声はこういったミディアムテンポの楽曲によく合っているのでしょうね。
共同ソングライターでプロデューサーのボブ・エズリンによって、ピアノやストリングスを加えた、大胆なアレンジとなっています。
ポール・スタンレーとジーン・シモンズはKISSらしくないこの曲をアルバムに入れることに乗り気ではなかったようです。
しかし結果的に大ヒットとなり、洋楽史に残る名曲として誉高い彼らの代表曲となっています。