装飾音符とは?装飾音符の記号の種類一覧を紹介!
楽譜でよく見かける小さい音符や記号の数々。これらは装飾音符と呼ばれる音楽記号です。装飾音符にはどんな種類があるのか、どんなふうに演奏するのかをこのページでは解説していきたいと思います。ぜひ一緒に装飾音符をマスターしましょう!
装飾音符とは?
装飾音符とは普通の音符より小さく表記される音符のことで、演奏をよりきらびやかにするために使用します。
英語では「Grace Note」と言い、"美しく飾る音"という意味です。
このページではその装飾音符について勉強していきましょう!
装飾音符の歴史
古くはローマ・カトリック教会で歌われたグレゴリオ聖歌に使われていて、18世紀には楽器の演奏や歌唱において装飾することが基本技術となっていました。
この時代の装飾音符には
- 演奏者が自由に装飾する自由装飾(イタリア式装飾)
- 作曲者が楽譜に演奏法を示す定型的装飾(フランス式装飾)
当時は定型的装飾とはいっても現在ほど楽譜の書き方と演奏法が定まっておらず、国や年代、作曲家によって装飾音符は様々な演奏がなされていたようです。
装飾音符の記号の種類一覧
装飾音符は前打音(アポジャトゥーラ)と後打音に分かれていて、うち前打音はさらに3つの種類に分けられます。
それでは実際に使われる4つの装飾音符を紹介しましょう。
長前打音
小さな8分音符や4分音符で表され、装飾されている音符の1/2か1/3の長さを使って演奏します。
短前打音
斜線が加えられた小さな音符。
長前打音より短く演奏され、その長さは奏者の解釈に任されています。
装飾されている音符の拍頭から演奏する場合と、前の音符の最後に食い込む形で演奏する場合があります。
複前打音
短前打音が複数重なったものです。
小さい16分音符で表されますが、短前打音と違い斜線は書きません。
後打音
装飾されている音符の後ろに表され、次の音符の直前に演奏します。
装飾音符以外の装飾の方法
装飾音符以外にも装飾記号を使った演奏法もあります。
トリル
ターン
プラルトリラー
モルデント
まとめ
いかがでしたか?
このように装飾音符や記号には種類があり、それぞれ奏法と役割が違います。
これを機にぜひ覚えて使ってみましょう。
あなたの演奏が豪華になること間違いなし!