【サカナクション】名作揃いのサカナクションアルバムの中でも絶対に聴くべきおすすめ3選!

ロック、ポップス、エレクトロニカなどの垣根を超えた高い音楽性で、ファンの心を掴んで離さない人気バンド『サカナクション』これまでの7枚のオリジナルアルバムの他、ベスト盤、ライブ盤なども発表しています。そんなサカナクションのアルバム3枚を厳選してご紹介します。

記事の目次

  1. 1.名アルバムをリリースし続ける日本の大人気ロックバンド、サカナクション
  2. 2.多くのアルバムをリリースしているサカナクション
  3. 3.世代を問わずサカナクションのアルバムが人気の理由
  4. 4.絶対に聴くべきサカナクションのおすすめアルバムをご紹介
  5. 5.サカナクションのおすすめアルバムのまとめ

名アルバムをリリースし続ける日本の大人気ロックバンド、サカナクション

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サカナクション、この風変わりなバンド名になんの違和感も感じなくなってだいぶ経った気がします。日本の魚系ロックバンドの中で、おそらくFishmansと並ぶ2大大型魚、いや2大バンドである事には疑いの余地はないでしょう。

サカナクションは2005年にボーカル・ギターの山口一郎とギター・コーラスの岩寺基晴の2人のユニットとして、地元の札幌で結成されました。

2人は元々札幌第一高等学校の同級生で、他の生徒達と『ダッチマン』というバンドで活動していました。そのダッチマン時代の楽曲はファーストアルバム『GO TO THE FUTURE』やセカンドアルバムの『NIGHT FISHING』にも収録されています。

その『ダッチマン』ですが、山口以外のメンバーが脱退してしまい、山口のソロプロジェクトとなっていたところに辞めた岩寺が復帰し、『サカナクション』と改名しました。

『サカナクション』とはかなり個性的なバンド名ですが、どういう意味があるのでしょうか?

バンドのフロントマン・山口はこう語ります。『何かひねくれた、真面目にふざけた事をやりたくて、バンド名には普通使わないだろ、という“さかな”を入れた。さかなとアクションで、サカナクション』


変わっていく事を怖がらずに、どんどん行動して行こう!という意味で“アクション”をつけています。そのバンド名の通り、音楽的にもバンドとしても、どんどん進化している印象を持っています。

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多くのアルバムをリリースしているサカナクション

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そんなサカナクションのメンバーを紹介いたしましょう!

まずはバンドのボーカルとギター担当の山口一郎です。北海道の小樽市出身。殆どの楽曲の作詞・作曲を行っています。10代の頃からビクターで音楽を学んでいて、影響を受けたアーティストにはレイ・ハラカミを挙げています。

岩寺基晴はギターとコーラスの担当です。北海道札幌市出身。山口とは高校時代の同級生で、『ダッチマン』というバンドを組んでいました。

ベース・コーラス担当は草刈愛美です。東京都出身。10代の頃から様々なバンドで活躍し、札幌では有名な存在でした。2015年に第一子を出産しています。

キーボード・コーラス担当は岡崎英美です。北海道小樽市出身。山口のアルバイト時代の同僚で、山口からスカウトされバンドに加入しました。

そしてドラムは江島啓一です。北海道札幌市出身。サカナクションには山口の知人の紹介で加入しています。加入前には『刀狩り』というバンドに所属していました。

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世代を問わずサカナクションのアルバムが人気の理由

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サカナクションが世代を超えて愛されているのは何故でしょう?その独特で意味深な歌詞や、アルバムごとに様々な顔を見せる、多様な音楽性はもちろん魅力的ですね。

作詞を担当する山口一郎は吉本隆明や石原吉郎などの詩を愛読していたり、寺山修司や種田山頭火などの俳句を好んでいて、そういった嗜好も歌詞の世界観に影響を与えているのかも知れません。

メンバーそれぞれの演奏能力も高く、草刈、岡崎、江島の加入後わずか一年でメジャーデビューを果たしていますが、すでに完成度の高い演奏を見せています。


 

三日月サンセット

デビュー間もない頃の演奏ですが、既に全員只者ではないプレイを見せてくれています。これはもう、これから大成功するのは納得です。 

2007年にリリースされたメジャーデビューアルバム『GO TO THE FUTURE』そしてベストアルバム『魚図鑑』にも収録されている楽曲ですが、すでに高校時代の『ダッチマン』の頃にやっていたといいますから、どれだけ才能に溢れた高校生だったのでしょうか。

絶対に聴くべきサカナクションのおすすめアルバムをご紹介

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それではここからは、私がおすすめするサカナクションの3枚のアルバム『sakanaction』『834.194』『魚図鑑』についてご紹介していきたいと思います。

またその歌詞の世界にも触れ、その意味を考察していきたいと思います。

その①『sakanaction』

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『sakanaction』は2013年にリリースされた、サカナクションの6枚目のオリジナルアルバムです。

このアルバムはスタジオでレコーディングされずに、山口の自宅での録音となっています。仕事という感じではなく、放課後に友達のうちに集まっているみたいな感じで作りたかったと、山口は話しています。

そんな自宅効果もあってか、メンバーの一体感がより感じられ、デジタルな音であってもどこか温かみのあるアルバムに仕上がっています。
 

この『sakanaction』はオリコンランキングで、最高1位を記録しています。アルバムの楽曲は全て作詞・作曲を山口一郎が担当しています。

私がおすすめするこの『sakanaction』からは『僕と花』『夜の踊り子』『ミュージック』『Aoi』の4曲がシングルカットされています。

 

夜の踊り子

このミュージック・ビデオは富士山をバックに撮影され、踊り子が踊るなかで和装したメンバーが演奏するという、外国の方も非常に喜びそうなものになっています。

踊り子の役で若手の日本舞踏家、花柳流の花柳凛と藤蔭流の藤蔭里燕が出演しています。東京モード学園のCMソングとしてもお馴染みですね。ギターのカッティングもベースラインも、キーボードのリフもリズムも全てが最高です。
 

INORI

『INORI』は、アルバムの2曲目に収録されているナンバーで、こちらの動画は『INORI EP』のリミックスバージョンとなっています。
 

僕と花

『僕と花』はアルバム『sakanaction』に先駆けて2012年にリリースされた、彼らの6枚目のシングルです。

テレビドラマ『37歳で医者になった僕〜研修医純情物語〜』の主題歌に起用されています。サカナクションとして初のドラマ主題歌となっています。『僕と花』の歌詞の意味について、考察していきましょう。

夜が手を伸ばしそっと引っ張って また何か言おうとしてるから
つまりは僕の目は花 探してた

何にもいらないはずなのに 何気なく見た外の花
何にもいらないはずなのに ためらわずそれを摘み取り
テーブルの上 重ねて置いた本に
名前も知らない花を挟んでた

この曲が主題歌となった『37歳で医者になった僕』は、草なぎ剛演じる主人公の『祐太』が恋人の為に会社を辞め、37歳で研修医となるというドラマです。

初めてのドラマ主題歌という事で、山口はドラマのストーリーを大切にして楽曲を制作したのでしょう。この歌の中で出て来る『僕』は、その主人公『祐太』に重ねて描かれているのではないかと思われます。

ミュージック・ビデオでも、白衣を着たサラリーマンが電車に乗っているところなど、とてもドラマを意識しているのが分かります。

現状を変えようとして、『まだ見ぬ花』を探している主人公。『夜』が何かを主人公の『僕』に伝えようとしているようです。『夜』には不思議な力があります。

人は夜になると、別の人格が現れる事があります。いや、正確には別の人間になる訳では無く、自分の中に眠っている或いは隠していた本当の心が顔を覗かせてくる事があります。

夜に手紙を書くと、不思議な事に日中は書けなかった様な言葉が、次から次へと溢れてくる事があります。朝になって読み返してみて、恥ずかしくなってしまう様な経験は、もしかしたら皆さんもあるのではないでしょうか。

この『夜』は外からの力ではなく、自分の中に押し込められていた、心の声の様なものと私は理解しています。そして『花』は憧れ、こうなりたい、といった自分の目指すべきもの、そんな意味に捉えてこの楽曲を聴いてみると、よりドラマに寄り添った内容に聴こえてくるのではと思います。

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サカナクションのおすすめアルバムのまとめ

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