【31選】世界の名だたる指揮者をランキング形式で一挙ご紹介!
世界の名だたる指揮者をランキングにしたら、1位は誰になるのでしょうか?オーケストラや合唱、吹奏楽などで重要な役割を担っている指揮者の仕事は、ただ台の上に立って指揮棒を振っているだけではないようです。今回は世界の指揮者を31人厳選し、ランキング形式で紹介します。
記事の目次
- 1.演奏の軸を作り、重要な役割を持つ指揮者
- 2.世界の名だたる指揮者ランキング11位~31位
- 3.世界の名だたる指揮者ランキング10位:サイモン・ラトル
- 4.世界の名だたる指揮者ランキング9位:ダニエル・バレンボイム
- 5.世界の名だたる指揮者ランキング8位:カルロ・マリア・ジュリーニ
- 6.世界の名だたる指揮者ランキング7位:リッカルド・ムーティ
- 7.世界の名だたる指揮者ランキング6位:クラウディオ・アバド
- 8.世界の名だたる指揮者ランキング5位:リッカルド・シャイー
- 9.世界の名だたる指揮者ランキング4位:カルロス・クライバー
- 10.世界の名だたる指揮者ランキング3位:レナード・バーンスタイン
- 11.世界の名だたる指揮者ランキング2位:小澤 征爾
- 12.世界の名だたる指揮者ランキング1位:ヘルベルト・フォン・カラヤン
- 13.まとめ
20位:若杉 弘
名前:若杉 弘(わかすぎ ひろし)
出身国:日本
生年月日:1935年5月31日
死没:2009年7月21日
東京に生まれ、幼少時代からピアノを習っていました。
高校の頃には二期会でオペラの伴奏をし、慶応義塾大学入学後には合唱サークルに所属しています。
しかし同大学では経済学を学んでおり、音楽への想いが立ちきれず東京芸術大学の声楽科へ入学しなおしました。
声楽家に通いながらも指揮者の伊藤栄一の弟子となり、指揮の勉強も並行して行っています。
1963年に東京交響楽団の指揮をつとめ、指揮者デビューを果たしました。
非常に凝った世界にひとつしかないプログラムを作るか、もしくはマイナーな作品を多く取り上げていたのが特徴的です。
19位:シャルル・デュトワ
名前:Charles Edouard Dutoit(シャルル・エドゥアール・デュトワ)
出身国:スイス
生年月日:1936年10月7日
「音の魔術師」とも呼ばれている指揮者です。
音楽院で指揮・ビオラ・バイオリン・打楽器・作曲などを学び、指揮科では主席を取って卒業しました。
学生の頃はビオラでアメリカの、いろいろなオーケストラにて演奏しています。
1959年にプロとして指揮者デビューし、以降名のある音楽団で指揮を振りました。
フランス音楽・ロシア音楽を得意とし、その他にもバイオリン協奏曲やバレエ音楽などの解釈も素晴らしいと評価されています。
日本の作曲家である武満徹の楽曲演奏も好評で、彼自身「日本びいき」と言われるほどの親日家です。
大河ドラマのテーマ音楽の指揮も、担当したことがありました。
18位:オッコ・カム
名前:Okko Kamu(オッコ・カム)
出身国:フィンランド
生年月日:1946年5月7日
第2バイオリン首席奏者として、フィンランドのヘルシンキが本拠地のフィルハーモニー管弦楽団に入団しました。
指揮は独学ですが国際指揮者コンクールにて優勝したことにより、指揮者活動をはじめていきます。
管弦楽団を中心にタクトを振り、日本の演奏会でも指揮していました。
出身国フィンランドの作曲家たちの作品を、主に演奏しています。
17位:ロリン・マゼ-ル
名前:Lorin Maazel(ロリン・マゼ-ル)
出身国:アメリカ(フランス生まれ)
生年月日:1930年3月6日
死没:2014年7月13日
5歳の頃よりバイオリンをはじめ、7歳から指揮を勉強しています。
8歳の時にはアメリカの5大オーケストラ「ニューヨーク・フィルハーモニック」にて指揮をし、天才少年指揮者として世間を驚かせました。
その後も10代のうちにアメリカの有名オーケストラのほとんどでタクトを振っており、指揮をしながらバイオリンを弾く「弾き振り」を披露し話題になっています。
16位:ヘルベルト・ブロムシュテット
名前:Herbert Blomstedt(ヘルベルト・ブロムシュテット)
出身国:スウェーデン(アメリカ生まれ)
生年月日:1927年7月11日
日本のN響(NHK交響楽団)でも桂冠名誉指揮者をつとめています。
牧師の父とピアノ教師の母のもとに生まれ、彼自身も幼少時代からピアノに親しんでいました。
6歳から本格的にレッスンを受け、バイオリンもはじめます。
大学時代にはさまざまな楽器の他に指揮を学び、1954年に指揮者デビューしました。
無駄を省きクリアでシャープな響きを持つ、躍動感ある早いテンポの演奏が特徴的です。
リハーサルがとても厳しいらしく、団員には尊敬されつつ恐れられているという噂もあります。
15位:ヴォルフガング・サヴァリッシュ
名前:Wolfgang Sawallisch(ヴォルフガング・サヴァリッシュ)
出身国:ドイツ
生年月日:1923年8月26日
死没:2013年2月22日
幼い頃から音楽理論や作曲、ピアノを学んでいました。
初めて「ヘンゼルとグレーテル」のオペラを見た10歳の頃、衝撃を受けて指揮者を志すことを決めています。
第二次世界大戦の頃には徴兵されていますが生き残り、イタリアで終戦を迎えました。
帰国後に入学した音楽大学はわずか3か月で卒業となり、その後は指揮者・ピアニストの活動を並行して行っています。
日本での活動も目立ち、1964年からほぼ毎年来日していました。
パートのすべてに目が届く才能を持った指揮者として有名で、演奏スタイルも堅実で忠実です。
14位:アルヴィド・ヤンソンス
名前:Arvid Jansons(アルヴィド・ヤンソンス)
出身国:ロシア
生年月日:1914年10月24日
死没:1984年11月21日
通っていたリエパーヤ音楽院ではバイオリンを学び、地元の歌劇団や交響楽団でもバイオリン奏者として活動しています。
この歌劇団で指揮をしたことをきっかけに、指揮者デビューを果たしました。
さらに音楽を学ぶためにリガへ移住し、その時にバイオリン・作曲を学んでいます。
日本でもタクトを振り、東京交響楽団より永久名誉指揮者としての称号を贈られました。
息子のマリス・ヤンソンスも指揮者です。
13位:ロヴロ・フォン・マタチッチ
名前:Lovro von Matacic(ロヴロ・フォン・マタチッチ)
出身国:ユーゴスラビア
生年月日:1899年2月14日
死没:1985年1月4日
9歳の頃にウィーン少年合唱団へ入団し、その後もウィーンの有名音楽院に通っています。
1918年に歌劇場にて副指揮者をつとめ、そこからさまざまな歌劇場でタクトを振りました。
しかし第二次世界大戦の時に民兵に逆らい、大戦後もその意向を変えず投獄の後死刑宣告を受けています。
死刑の日に収容所の所長がピアノを弾くよう彼に命令し、その音色によって処刑を免れました。
録音作品は少ないですが、日本のN響(NHK交響楽団)での演奏会の音源は何度かリリースされ続けています。
12位:エリアフ・インバル
名前:Eliahu Inbal(エリアフ・インバル)
出身国:イスラエル(パレスチナ生まれ)
生年月日:1936年2月16日
パリの音楽院で音楽を学び、現在のhr交響楽団の前身となったフランクフルト放送交響楽団の音楽監督をつとめ功績を残しています。
日本の有名な交響楽団の客演も経験しており、東京都交響楽団とは特に強い関係を持っているようです。
オーストリアの作曲家であるマーラー・ブルックナーの作品が得意で、それぞれの全集を残しました。
古典音楽から近現代音楽に至るまで、膨大なレパートリーを持っている指揮者としても有名です。
11位:オトマール・スウィトナー
名前:Otmar Suitner(オトマール・スウィトナー)
出身国:オーストリア
生年月日:1922年5月16日
死没:2010年1月8日
地元の音楽大学で指揮を学び、地元の歌劇場にて副指揮をつとめていました。
第二次世界大戦後に大きな活躍を見せています。
1971年に初めて来日した頃には、日本での知名度は全くありませんでしたが、その腕前でどんどんファンが増えていきました。
しかしパーキンソン病のために1990年より、人前でタクトを振っていません。
彼の演奏スタイルは派手さはありませんが、奥が深く楽曲の神髄に迫るような指揮者として定評がありました。