【31選】世界の名だたる指揮者をランキング形式で一挙ご紹介!
世界の名だたる指揮者をランキングにしたら、1位は誰になるのでしょうか?オーケストラや合唱、吹奏楽などで重要な役割を担っている指揮者の仕事は、ただ台の上に立って指揮棒を振っているだけではないようです。今回は世界の指揮者を31人厳選し、ランキング形式で紹介します。
記事の目次
- 1.演奏の軸を作り、重要な役割を持つ指揮者
- 2.世界の名だたる指揮者ランキング11位~31位
- 3.世界の名だたる指揮者ランキング10位:サイモン・ラトル
- 4.世界の名だたる指揮者ランキング9位:ダニエル・バレンボイム
- 5.世界の名だたる指揮者ランキング8位:カルロ・マリア・ジュリーニ
- 6.世界の名だたる指揮者ランキング7位:リッカルド・ムーティ
- 7.世界の名だたる指揮者ランキング6位:クラウディオ・アバド
- 8.世界の名だたる指揮者ランキング5位:リッカルド・シャイー
- 9.世界の名だたる指揮者ランキング4位:カルロス・クライバー
- 10.世界の名だたる指揮者ランキング3位:レナード・バーンスタイン
- 11.世界の名だたる指揮者ランキング2位:小澤 征爾
- 12.世界の名だたる指揮者ランキング1位:ヘルベルト・フォン・カラヤン
- 13.まとめ
世界の名だたる指揮者ランキング10位:サイモン・ラトル
名前:Simon Rattle(サイモン・ラトル)
出身国:イギリス
生年月日:1955年1月19日
サイモン・ラトルはベルリンのフィルハーモニー管弦楽団にて、首席指揮者と芸術監督をつとめていることで知られています。
ロンドン交響楽団でも音楽監督を担当しました。
幼少の頃はピアノと打楽器を学んでいます。
指揮を学ぶまでは、打楽器奏者としての活躍が盛んだったようです。
イギリスで開催される有名なオペラの祭典「グラインドボーン音楽祭」に史上最年少でデビューしており、多くのオーケストラから主要ポストと就任のオファーを受けていました。
しかしこの時に彼が就任したのは、国際的のみならず国内でもあまり有名ではない、バーミンガム市交響楽団の指揮者だったのです。
彼が就任後このオーケストラは、世界的に名高いオーケストラとなっていきました。
ドイツ音楽や古典音楽だけではなく、現代音楽も数多く取り上げているアグレッシブな指揮者です。
日本でも何度か指揮を振っており、多くのファンを持っています。
世界の名だたる指揮者ランキング9位:ダニエル・バレンボイム
名前:Daniel Barenboim(ダニエル・バレンボイム)
出身国:1942年11月15日
生年月日:アルゼンチン
5歳の頃から母親にピアノを習っています。
そのあとは父親から始動をうけていますが、彼は両親以外からピアノの指導を受けたことはありませんでした。
7歳の時に早くも演奏会を開くくらいに、幼少の頃から天才と呼ばれていたようです。
現在の国籍であるイスラエルに、1952年家族とともに移住します。
その当時のことを再現した映画によると、指揮者のヴィルヘルム・フルトヴェングラーに出会った時「彼は天才だ!」と驚かせていたそうです。
1952年に世界的に有名なニューヨークのカーネギーホールにて「音の魔術師」の異名を持つレオポルド・ストコフスキーの指揮のもと、NBC交響楽団にてオーケストラデビューしました。
一方指揮者としての評価はその当時高くありませんでしたが、1991年からシカゴ交響楽団で音楽監督をつとめてから世界的に有名な指揮者として名が広まります。
ベートベン・ブラームス・ブルックナーなどの交響曲が得意で、特徴としては短期間で相当数の演奏・録音をこなすことや、完全暗譜の速さです。
世界の名だたる指揮者ランキング8位:カルロ・マリア・ジュリーニ
名前:Carlo Maria Giulini(カルロ・マリア・ジュリーニ)
出身国:イタリア
生年月日:1914年5月9日
死没:2005年6月14日
世界的に有名な指揮者の中でも、彼が特定の楽団に長く就任していたことはなく、孤高のマエストロとして知られています。
イタリア出身ですがドイツ語圏の地域で少年時代を過ごしていたため、ネイティブなドイツ語が話せました。
そのため得意のレパートリーがイタリアオペラと、ドイツの楽曲となったようです。
もともとはビオラ奏者として音楽を学んでおり、入学した音楽院で作曲を学びました。
日本でも指揮を振っていましたが、1984年に妻の病気を原因に活動範囲をヨーロッパ限定にしています。
それからフリーランスの指揮者になり、ヨーロッパの有名オーケストラで指揮するようになりました。
1998年に指揮者を引退しています。
一音一音大切にされた精緻な演奏と読譜力が高く評価されており、構築性を持ちながらも滑らかで美しいサウンドを生み出す、他の指揮者にはない独特さを持っていました。
世界の名だたる指揮者ランキング7位:リッカルド・ムーティ
名前:Riccardo Muti(リッカルド・ムーティ)
出身国:イタリア
生年月日:1941年7月28日
現代を代表するマエストロであり、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の名誉団員でもあります。
イタリアのオペラ界の最高峰であるミラノ・スカラ座にて、1986年~2005年まで芸術監督をつとめています。
1987年には管弦楽団にて名誉指揮者を任され、幅広い活躍を見せました。
日本の指揮者である小澤征爾やイスラエルの指揮者ダニエル・バレンボイムなど、たくさんの著名な指揮者たちと交友関係にあるようです。
秘曲っも含めイタリア出身の作曲家たちの作品を、多く取り上げていることで有名な指揮者になります。
演奏する上での信念として「作曲家の意図に忠実であるべき」と語っており、譜面や作曲家たちの研究を綿密に重ね、観客に伝えてきました。
彼のエピソードとしては、オーケストラのストライキ時に自身でピアノ演奏を披露したというものもあります。
ピアノもかなりの腕前のようです。
世界の名だたる指揮者ランキング6位:クラウディオ・アバド
名前:Claudio Abbado(クラウディオ・アバド)
出身国:イタリア
生年月日:1933年6月26日
死没:2014年1月20日
クラウディオ・アバドは、ミラノ音楽院の校長だったミケランジェロ・アバドというバイオリニストの子として生まれました。
ウイーン音楽院にて指揮を学び、1959年から指揮者として本格的に活動していきます。
イタリアのオペラ界のトップといわれるミラノのスカラ座にて、1977年から芸術監督をつとめました。
オペラだけではなくレパートリーは様々で、特にスカラのフィルハーモニー管弦楽団の設立と、楽団のクオリティを格上げしたことで知られています。
2000年に胃癌を患いましたが手術が成功し、指揮活動を続けていました。
手術が成功してからは若手のオーケストラでの活動が多く、日本のサントリーホールなどでも演奏しています。
彼のリハーサルは独特で言葉はほとんど発さず、身体とタクトの動きのみで演奏者たちとコミュニケーションを交わし、サウンドを作り上げていくそうです。
基本のものよりも少し長めの指揮棒を使用しており、力強さと繊細さを兼ね備えた指揮をします。
リズムなどを意図的に変更させ、楽曲をより表情豊かに表現するマエストロとして名高いようです。
後に再び胃癌を患い、彼が80歳の頃の2014年に死亡しています。
世界の名だたる指揮者ランキング5位:リッカルド・シャイー
名前:Riccardo Chailly(リッカルド・シャイー)
出身国:イタリア
生年月日:1953年2月20日
音楽学者であり作曲家の父親のもとミラノに生まれました。
ローマにある音楽院卒業後、父親が勧めた音楽院などに通っています。
指揮者デビューは14歳の頃で、イタリアのオペラ界トップを誇るスカラ座管弦楽団にて副指揮者をつとめました。
アメリカでもシカゴでオペラ『蝶々夫人』の指揮をしたことで、話題になっています。
ベルリン・ロンドンのフィルハーモニー管弦楽団の式もつとめ、日本には1984年に初来日しNHK音楽祭でも指揮をしました。
録音作品も多く、レパートリーも非常に幅広いです。
ロマン派や20世紀の楽曲、現代音楽まで彼が携わった演奏は高い評価を得ています。
世界の名だたる指揮者ランキング4位:カルロス・クライバー
名前:Carlos Kleiber(カルロス・クライバー)
出身国:ドイツ
生年月日:1930年7月3日
死没:2004年7月13日
世界的に有名な指揮者であるエーリヒ・クライバーの息子として生まれ、第二次世界大戦の時に亡命して国籍をオーストリアに移しています。
「カルロス」は亡命後に改名したものです。
大学入学中は無給の練習指揮者になってしまい苦労を重ねましたが、父親の助けによって1954年ポツダムにてオペレッタの指揮をつとめ、指揮者としてデビューを果たしました。
しかし彼の父親は、息子が指揮者になることを反対していたというエピソードがあるようです。
そのためか、当時のカルロス・クライバーは「カール・ケラー」という芸名で指揮活動を行っていました。
指揮者として大成功をおさめ有名となりましたが、大のインタビュー嫌いであり、彼の才能ゆえなのか音楽に対して大変な神経質だったようです。
晩年はフリーランスになり、公けの場で指揮することは少なくなっています。
彼の死亡理由は前立腺癌にて死亡した説と、前年に妻を亡くしていたために自殺したのではないかという説の2つあるそうです。