【映画】「世界の中心で愛を叫ぶ」主題歌って平井堅だったの?!『瞳を閉じて』について徹底考察
平井堅の代表曲とも言える『瞳をとじて』。映画『世界の中心で、愛をさけぶ』の主題歌としても話題となったこの名曲の歌詞にはどんな思いが込められているのでしょうか。今回は、『瞳をとじて』の歌詞の意味について独自に考察してみました。
社会的名作とも呼べるほどの大ヒットを残した「世界の中心で愛を叫ぶ」
2004年に公開された映画『世界の中心で、愛をさけぶ』。
この映画はタイトルの略称である”セカチュー”ブームとして社会現象を巻き起こすほどの大ヒットを記録しました。
主演は大沢たかおと柴咲コウで、大沢たかお演じる松本朔太郎の高校生時代を森山未來、高校時代の朔太郎の恋人である広瀬亜紀役を長澤まさみが演じました。
森山未來と長澤まさみの瑞々しい演技はこの映画の見どころの一つとなっており、この映画が長澤まさみのブレイクのきっかけとなったとも言われています。
朔太郎を演じる森山未來の演技はいい意味でとても素朴で自然であり、だからこそ朔太郎という少年のピュアさや真っ直ぐさ、どこにでもいるような優しくて性格のよい高校生らしさがリアルに表現されています。
そして、長澤まさみはその可憐さと凛々しい雰囲気が亜紀という役にぴったりで、でも弱々しく少し舌足らずな話し方でしゃべるシーンは、病気で弱る姿だけでなくみんなの憧れでありいつもは強がっていている亜紀が本当はまだまだ高校生で未熟で幼い存在なのだという面も見せてくれます。
そして、大人になった朔太郎を演じる大沢たかおの苦しみ切り、疲弊した様子を演じる姿はさすがとしか言えず、まるで本当に朔太郎として愛する人との死別を経験したような雰囲気を漂わせており、それがまた、この物語をただの映画としてではなく現実に起こり得ることとして観る人に感情移入させるのです。
映画で高校時代の朔太郎と亜紀を描くシーンの光の使い方は、当時の2人の純粋すぎる愛のまぶしさを表現しているようで、それと対照的に大人になった朔太郎が生きる毎日はなんだか曇っていて暗く、そのさりげない落差の感じさせ方などに自然と胸が締め付けられます。
原作は片山恭一による同名小説で、映画の反響もあり小説の発行部数は300万部を超える大ベストセラーとなりました。
映画公開と同年にはTBS系でドラマ化もされ、松本朔太郎役を山田孝之、広瀬亜紀役を綾瀬はるかが演じました。
ドラマの平均視聴率は16.0%を記録しており、2004年9月17日には放送されたドラマの物語のその後を描いた特別編も放送されました。
2004年5月にはTOKYO FMで朔太郎役を松田龍平、亜紀役を宮崎あおいが演じたラジオドラマ版が放送されたり、2005年には映画が韓国版にリメイクされるなど、一世を風靡する作品として幅広い方面から注目を集めました。
主題歌を歌い上げたのは平井堅
映画『世界の中心で、愛をさけぶ』の主題歌に起用されたのは、2004年4月28日にリリースされた平井堅の『瞳をとじて』です。
社会現象にもなった名作映画の主題歌として注目を集めたこの楽曲は大ヒットを記録。
2004年のオリコンシングルチャートの年間1位を獲得しました。
平井堅は『第55回NHK紅白歌合戦』に『瞳をとじて』で出場し、彼の代表曲にもなっています。
誰もが知る、誰もが歌える曲なのでカラオケでもよく歌われており、平井堅の楽曲の中でもやはりいまだに高い人気を誇る楽曲となっています。
クリス・ハートや絢香、May J.など数多くのアーティストにカバーもされており、リリースから15年近く経った今でも色あせることなく歌い継がれている名曲です。
ちなみに、ドラマ版の主題歌に起用されたのは2004年8月11日にリリースされた『かたち あるもの』。
映画版に出演する柴咲コウが歌うこの楽曲も、オリコンシングルチャートで初登場2位を獲得するなど、ドラマの反響と共にヒットを記録しました。
『瞳を閉じて』に込められた意味を徹底考察
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