【映画】松岡茉優演じる「勝手にふるえてろ」主題歌を歌う黒猫チェルシーって?
邦画の傑作として評価される映画『勝手にふるえてろ』。ストーリーはもちろんのこと、主演を務めた松岡茉優や渡辺大知の演技力の高さも話題となりました。今回は映画『勝手にふるえてろ』について、黒猫チェルシーによる主題歌の情報も合わせてご紹介していきたいと思います。
松岡茉優演じる「勝手にふるえてろ」がめちゃくちゃ面白いと話題
2017年12月23日に公開された映画『勝手にふるえてろ』。
監督・脚本を担当したのは映画『美人が婚活してみたら』などを手がける大九明子で、過去には人気ドラマシリーズ『時効警察』の第3シリーズ『時効警察はじめました』の監督や脚本も手がけています。
松岡茉優は本作が映画初主演となりましたが、この作品での彼女の演技や存在感などは非常に高く評価されており、その実力を見せつけるものとなりました。
松岡茉優が演じたのは、片想いの相手が忘れられずに脳内で恋愛を続けるヨシカ。
現実世界での言動は野蛮でひねくれていて、コミュニケーションはヘタ。しかし、脳内では自分の思いをどんどん語っていくという極端な内面を持った人物で、外に対する表情と内に持つ表情の二面性をコミカルに、そして魅力的に演じる松岡茉優の姿はこの映画の見所となっています。
ヨシカの片想いの相手、「イチ」を演じるのはダンスロックバンド・DISH//のメンバーであり人気の若手俳優としても活躍する北村匠海。
そしてヨシカの会社の同期であり、ヨシカに思いを寄せる「二」を渡辺大知が演じました。
渡辺大知といえば、2009年に公開された映画『色即ぜねれいしょん』で俳優デビューを果たし、映画初出演で初主演。その後はNHKの連続テレビ小説『カーネーション』や『まれ』にも出演するなどして活躍しています。
「二」はイタくてうざくて、でもヨシカのことがひたすらに好きな姿はどこか憎めなくてどんどん愛しくなってくるキャラクターで、あの絶妙な雰囲気は渡辺大知だからこそ出せる素晴らしい演技です。
原作は綿矢りさによる日本の恋愛小説だった
映画『勝手にふるえてろ』は綿矢りさによる同名小説が原作となっています。
綿矢りさは『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞した小説家です。
17歳のときにデビュー作『インストール』で文藝賞を受賞。17歳での受賞は当時では最年少記録でした。
2012年には『かわいそうだね?』が第6回大江健三郎賞を受賞。
小説『勝手にふるえてろ』は、綿矢りさが描く独特の恋愛小説として読者からも評価されており、第27回織田作之助賞候補作にも選ばれました。
黒猫チェルシーって誰?主題歌「ベイビーユー」はどんな曲?
ヨシカに思いを寄せる「二」の役を演じた渡辺大知は、実は元々は黒猫チェルシーのボーカルで、映画『勝手にふるえてろ』の主題歌も黒猫チェルシーが手がけました。
黒猫チェルシーは2007年に神戸で結成されたロックバンドで、2008年には1stミニアルバム『黒猫チェルシー』を全国リリース。
2010年からはメジャーに移籍して活動していました。
2018年10月から活動を休止しており、多くのファンが黒猫チェルシーの復帰を心待ちにしています。
映画『勝手にふるえてろ』の主題歌に起用されたのは黒猫チェルシーの『ベイビーユー』。
作詞・作曲を手がけたのはボーカルの渡辺大知で、この作品のために書き下ろされた『ベイビーユー』の歌詞は、ぜひ映画『勝手にふるえてろ』と一緒にその意味を味わってほしいです。
YouTubeにも公開されているMVは映画の世界観を表現した作品となっており、主演を務めた松岡茉優も出演しています。
まとめ
映画『勝手にふるえてろ』の主人公は自分の世界の中で一人ぼっちで、現実の世界を基本的に蔑んでいるようなこじらせ女子。
この映画は、自分の本音を吐き出せずに溜め込んで、こじらせている人の心に響く傑作となっています。
心の中ではいろいろ思っているけど、実際にはヘタレで何も言えない。そんな思いを抱えている人にはぜひ一度見て欲しい作品です。
主題歌である『ベイビーユー』は「なんだかぼく幸せなんだ」「風邪だけは引かないでくれよ」といった「二」の言葉そのものであるような歌詞が詰め込まれた楽曲で、映画のラストをより素敵に演出してくれるものとなりました。