【映画】主題歌とストーリーが密接関係にある「ソラニン」とは?曲について徹底考察

OLを勤めていた芽衣子と、バイトとバンド活動を両立していた種田という男。二人は付き合っていましたが、やがて別れることになってしまいます。そんな二人がおりなす恋愛映画。劇中でも歌われている「ソラニン」。その歌詞の意味に隠された深い意味とは何なのでしょうか。

記事の目次

  1. 1.人気漫画家、浅野いにお原作の大ヒット漫画が映画化した
  2. 2.ソラニンを盛り上げるキャストたち
  3. 3.ASIAN KUNG-FU GENERATIONが映画「ソラニン」のために、『ソラニン』を作った
  4. 4.『ソラニン』の歌詞から見る、曲に込められた意味を徹底考察
  5. 5.まとめ

人気漫画家、浅野いにお原作の大ヒット漫画が映画化した

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ソラニンは、2010年に実写化された青春ラブストーリー映画で、監督は「アオハライド」などを手掛けた三木孝浩。原作は、浅野いにおが描き、ヤングサンデーで漫画が連載されており、全2巻の単行本にもなりました。

キャストは、高良健吾と宮崎あおいが務めました。二人の間で繰り広げられる恋愛や、音楽に対しての思い、人間関係などを描き、主題歌やエンディング曲はASIAN KUNG-FU GENERATIONが担当しました。「ソラニン」はオリコンで、週間ランキング1位を獲得するなど人気の映画となっています。

さて、ASIAN KUNG-FU GENERATIONとソラニンの間にはどういった結びつきがあるのでしょうか。
その前に、ソラニンのあらすじについて見ていきたいと思います。

音楽の夢を諦めきれずに、バイトをしてバンド活動を続けていた種田と同棲しているOLの芽衣子。毎日の会社勤めに嫌気が指した芽衣子は、突然会社を辞めることになります。「バンドをやりたい」という芽衣子の想いを聞いた種田は、バイトをやめてバンド活動に専念し始めます。

新曲の「ソラニン」をレコード会社に送ってもうまくいかず、夢が叶わないと諦めた種田は芽衣子にお別れを告げます。その場はおさまったものの、種田は散歩にいくと行ったまま二人の家に戻ることはありませんでした。「ソラニン」の歌詞をなぞって待ち続けていた芽衣子。しかし、種田は行方を消すようになります。

種田と芽衣子の出会いは、大学時代の軽音サークルです。音楽への思いを抑えバイトに染まっている種田に、芽衣子は行動するようにうながします。芽衣子は、頑固で筋の通った女性なのです。バイトを続けながら、バンドでも成果を出したいという種田。芽衣子とは6年の付き合いがあります。そんな二人の関係を描いた恋愛映画となっています。





 

ソラニンを盛り上げるキャストたち

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ここで、映画ソラニンを盛り上げるキャストたちを紹介します。

役名:山田二郎(ビリー)
演者:桐谷健太

バンドのドラム担当。実家は薬局屋です。ビリーというあだ名は小学生の時の体育の跳び箱でズボンが「ビリッ」と破けたことから始まります。

役名:加藤 賢一
演者:近藤 洋一

大学6年生(留年2年)の加藤は、デブと呼ばれています。一つ上の小谷アイと4年間口説き続けた上で交際。
サンボマスターのベース担当をしている近藤洋一が演者を勤めています。

役名:小谷アイ
演者:伊藤 歩

芽衣子の良い相談相手ですが、交際相手の加藤にはビールびんで殴るといった大胆な一面もあります。

役名:冴木龍太郎
演者:ARATA(井浦 新)

種田たちがデモCDを持っていったレコード会社の担当です。

役名:大橋
演者:永山 絢斗

芽衣子が始めたバイト先の花屋で働く大学生。

役名:鮎川 律子
演者:岩田 さゆり

加藤が通う大学サークルに入部してくる女性。

上述のキャストたちが、種田と、芽衣子に関わりあいソラニンを一層盛り上げていきます。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONが映画「ソラニン」のために、『ソラニン』を作った

ASIAN KUNG-FU GENERATIONが発表したソラニンは14枚目のシングル。ムスタングと共に、ソラニンの主題歌とエンディングを担当しました。劇中では、宮崎あおいと、高良健吾が実際に歌うシーンが感動を集めました。
ソラニンという曲はファンの間でも人気で、10周年のファン感謝祭の際には事前投票で1位を獲得しています。

通常「アジカン」の愛称で親しまれているASIAN KUNG-FU GENERATION。
アジカンのボーカル後藤はソラニンに対して次のように語っています。

【「ソラニン」の登場人物たちには否応なしに感情移入してしまいます。彼らと同じような大学生活を送り、ぼんやりとした不安に包まれたまま「ロストジェネレイション」なんて呼ばれている世代の我々。それがそのまま描かれているように思えて、何度読んでも私のセンチメンタルは加速します。】

後藤もソラニンと同じような学生生活を送っていただけに共感できる部分が多くあった経験から、ソラニンの主題歌として担当することになったのですね。

芽衣子の「芽」と種田の「種」はリンクされていて、ソラニンの歌詞にぴったりの物語になっています。また、エンディングも担当しており、「ムスタング」という曲名です。ここでも、後藤はソラニンについて語っています。

【「ムスタング」は「ソラニン」を読んで、自分の内側から湧き出た叙情を歌にした者です。「ソラニン」と同時進行の、私なりの思い。反対に、「ソラニン」は作品そのものの中に潜り込んだつもりで旋律を紡ぎました。】

後藤は、ソラニンに完全に夢中になっていたことが伺えますね。そんな後藤だからこそ、エンディングテーマも担当するほどソラニンという映画にはなくてはならない劇中歌を、歌いあげることができたのでしょう。

また、タイトルのソラニンは当時作者が交際していた彼女がアジカンのアルバムをソラニンと間違えたことがきっかけでつけられたとのこと。「ソラニン」の音感と、ソラニンにぴったりの意味合いからつけられた曲目です。


 

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