【映画】数々の賞を受賞した「万引き家族」、サウンドにも高評価の声が!

2018年に上映された映画「万引き家族」。
数々の賞を獲得した本映画の音楽は音楽界の巨匠、細野晴臣さんが作られています。
映画と同じくらい高い評価を受けサウンドトラックも発売されている、細野晴臣さんによる「万引き家族」の音楽はどのような経緯で作られたのでしょうか。

記事の目次

  1. 1.第71回カンヌ国際映画祭にて、パルムドールを受賞した「万引き家族」
  2. 2.「万引き家族」のあらすじとは?
  3. 3.ストーリーだけではなく、サウンドにも高評価が集まっている
  4. 4.まとめ

「万引き家族」はロケ地にも注目が集まっています。

特に話題になっているのは家族が暮らす家と家族で向かった海水浴場。
家族が暮らす家は東京都足立区にある一軒家とスタジオセットを利用しています。
海水浴場へむかうシーンのロケ地は千葉にある大原海水浴場です。

「万引き家族」を見た人はロケ地巡りをするのも楽しいかもしれませんね。

ストーリーだけではなく、サウンドにも高評価が集まっている

「万引き家族」は細野晴臣さんによる映画音楽も素晴らしい

「万引き家族」はストーリーだけでなく劇中で流れる音楽も評価されています。
「素晴らしい音楽をつけていただいた」と是枝裕和監督もコメントしています。

「万引き家族」の劇中歌はアカデミー賞で「最優秀音楽賞」を受賞しました。
第13回アジア・フィルム・アワードでも「音楽賞」を受賞。
高い評価を得ています。

2018年6月にサウンドトラックも発売されました。


 

「万引き家族」の音楽を担当した細野晴臣さん

そんな「万引き家族」の音楽を担当したのは細野晴臣さん。
2019年にデビュー50周年を迎えた長年音楽シーンに大きな影響を与え続けている音楽家です。

歌謡界では松田聖子さんや中森明菜さんなど1980年代トップアイドルへの楽曲提供を手がけるプロデューサー、レーベル主宰者として活動しているだけでなくワールドミュージック、アンビエントミュージックを作曲・プロデュースするなど多岐にわたり活動されています。

是枝裕和監督から語られた細野晴臣さんの魅力

「万引き家族」の音楽は是枝裕和監督自ら細野晴臣さんへ作曲を依頼されました。

是枝監督は以前から、細野晴臣さんが音楽を手がけた『銀河鉄道の夜』(杉井ギザブロー監督)や『メゾン・ド・ヒミコ』(犬童一心監督)を好んで見ていて「いつか音楽をお願いしたい」と考えていたそうです。

是枝監督から見た細野晴臣さんの映画音楽の魅力は、映画音楽というよりも映画の中から響いている音かのように映像と一体化していることだと語っています。
それにより良い意味で映画が音楽に支配されることがないので、リアルを元にした映画を作るときにお願いしようと考えていた是枝監督は「万引き家族」の話が出たとき迷わず細野晴臣さんに依頼したそうです。

是枝裕和監督と細野晴臣さんが叶えたかった「万引き家族」の音楽

『万引き家族』はドキュメンタリー要素のある映画なので、なおさら音楽はウェットなものではなくクールなものにしたかったと語った是枝監督と細野晴臣さん。
ウェットな音楽によって「万引き家族」への共感を強いるような、感情を誘導してしまう事態を避けたかったようです。

『万引き家族』の映画音楽ではトレモロという技法が全編にわたって使われています。
何度も同じ音を反復するギターやピアノの音が、ラストまで万引き家族の不自然さや不穏な空気感を演出しつつも主張しすぎない。
まさに是枝監督が語った映画の中から響いているかのような音になっています。

出来上がった映画を見た細野晴臣さんは「音楽の量や使い方が理想的です」と監督に話したそう。
お互いの理想が叶った映画音楽となれたようです。

まとめ

「万引き家族」のサウンドトラック、DVDともに発売中です。
すでに映画を見た人はDVDで今一度、音楽に注目して見てみるのも面白いかもしれません。
どんな場面でどのような音楽が使われどんな効果があるのか、いつもと違った目線で映画を楽しんでみませんか。
気になった音楽は是非サウンドトラックでじっくりと聴いてみてください。

 

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