上手くハモって盛り上げよう!ハモりの練習方法・オススメ曲ご紹介

カラオケで友達とハモりたい!でも、どうしたら上手くハモれるの?そんな方に美しいハモりの作り方とその練習方法をご紹介します。せっかくハモったのに、主旋律を歌う人の邪魔になったら意味がありません。ハモりの原理、コーラスの目的、ハーモニーの作り方を学びましょう。

記事の目次

  1. 1.ハモりとは
  2. 2.ハモりの原理~ハーモニーの作り方~
  3. 3.コーラスの役割~ハモり用語~
  4. 4.ハモりの練習方法
  5. 5.ハモりのコツ
  6. 6.まとめ

ハモりとは

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「ハモり」や「ハモる」という言葉は、英語の「ハーモニー(harmony)」をもじったものです。

メインのメロディーである主旋律に対し、3度上や3度下、または5度上や5度下のラインを歌うのが一般的で、このような副旋律やコーラスパートのことを「ハモり」と呼んでいます。

ハモりは、主旋律を強調したり、装飾したりして、メロディーを彩りより心地良い響きを与えます。
上手にハモられれば、リードボーカルも気持ち良く歌え、また聴き手にも楽曲の華やかさや美しさが伝わります。

ハモりが得意な人はなぜすぐにハモれるの?

曲を少し聞いただけで即興的にハモれる人っていますよね?
事前に練習をしたわけでもないのに、どうしてすぐにハモることができるのでしょうか?

筆者は、長年コーラスアレンジやアカペラアレンジを数多くしているため、上記のような簡単なハモりはほぼ即興で入れることができます。
要するに、第一の理由は経験です。
音楽経験(楽器演奏やバンド活動経験なども含む)での経験則に基づいて、瞬時に主旋律やコード進行を予期ができるからです。

では音楽経験がない人は上手くハモれないのでしょうか?

そんなことはありません!
即興でハモることは難しいと思いますが、ハモりの原理を知って、きちんと練習すれば誰でもハモることができます。

ハモりの原理~ハーモニーの作り方~

主旋律とは異なるメロディーラインを適当に歌っても美しくハモれるわけではありません。
美しくハモるためには、最低限の音楽理論、中でも「キー(調性)」と「スケール(音階)」、そして「コード(和音)」について理解する必要があります。

音楽は多くの規則性の集合体です。
音楽は、ある法則(枠組み)に従って作られています。メロディーもハモりパートも同様です。

例えば、ピアノの白鍵だけを適当に弾いてみます。これだけで一応簡単なメロディーが作れます。
これは、“Cメジャー”または“Aマイナー”というスケール上の音を使って作られたメロディーです。
一つの枠組みの中で作られているので、良し悪しはともかく、違和感はないはずです。

それでは、黒鍵も含めて適当に弾いたらどうでしょう?
たとえ一定のリズムで弾いたとしても、こちらはつかみどころのない、単なる音の羅列になってしまいます。私たちは、規則性が乏しいほど、音楽として感受できなくなります。

基本的にハモりの音は、主旋律と同一スケール上の音でなくてはなりません。
まずは音楽たらしめる枠組みを理解しなくては、ハモることはおろか、主旋律さえ正しく歌うことができません。

ハモりの作り方~コードを知る~

ほとんどの音楽には、特定のキーとスケールがあります。

主音が“C”で、スケールがメジャーであれば、キーは「Cメジャー」ということになります。

メジャースケール(長音階)は、ピアノの“ド(C)”から白鍵を弾いた“ドレミファソラシド”の音階で、度数で示すと以下のようになります。
どの主音からでも、“ドレミファソラシド”の音階と同じであればメジャースケールとなり、「〇(主音)メジャースケール」と呼びます。

同じく、ピアノの“ラ(A)”から白鍵を弾いた“ラシドレミファソラ”の音階を「マイナースケール」と呼びます。
マイナースケールには、主に「ナチュラル・マイナースケール」「ハーモニック・マイナースケール」「メロディック・マイナースケール」の3種類あります。
ここでは詳しい説明は割愛するので、詳細は関連サイトにてお調べください。

各スケール上に3度と5度、また7度の音を重ねてできた和音が、基本コード(ダイアトニックコード)になります。

ローマ数字の部分に主音を当てはめれば、すぐにダイアトニックコードを導くことができます。
 【3和音】Ⅰ Ⅱm Ⅲm Ⅳ Ⅴ Ⅵm Ⅶm♭5
 【4和音】ⅠM7 Ⅱm7 Ⅲm7 ⅣM7 Ⅴ7 Ⅵm7 Ⅶm7♭5



ここで覚えておきたいことは、それぞれの楽曲にはキーとスケールがあること。
基本的なメロディーもコードも、スケール上の音で作られていること。
そして、ハモりパートもその枠組みに則って作られるということ。

当然のことながら例外はあります。
メロディーの一部に臨時記号がつく音があれば、コードが変わり、ハモりの音も変わります。
すべての楽曲が、代表的なメジャーもしくはマイナースケールでできているとも限りません。

音楽理論を掘り下げていくとキリがないので、ひとまずハモりラインを作るには、コードを知る必要がある!ということ。

極端な話、一つの音に対し、どんな音であっても一応はハモります。
でも、特定のコードが定められている場合は、そのコードに従わなくてはなりません。枠からはみ出してしまうと不協和が生じます。

コーラスの役割~ハモり用語~

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コーラスとは、メインボーカルをサポートする「バッキング・ボーカル」のことです。
複数人で歌う合唱、または曲の主題部分のことを“コーラス”と呼ぶこともありますが、ここでは“声(歌)でのバッキングパート”をコーラスと定義します。

コーラスの目的には以下のようなものがあります。

主なコーラスの目的

  • リードボーカル(主旋律)に厚みや深みを与える
  • メロディーや歌詞そのものを強調する
  • コード感またはコード進行を補う
  • 歌(ボーカル)と演奏(バンド)の一体感を演出する

目的に応じて、どこにどんなコーラスを入れるかを吟味します。
それでは、代表的なものを参考曲と併せていくつかご説明したいと思います。

同じ歌詞を歌う「字ハモ」

印象的な言葉やフレーズ、特に歌詞を強調したい場合に用いるのが、同じ歌詞を歌う「字ハモ」です。
メッセージ性の高い楽曲の主題部分(サビ)などでよく用いられます。

ハモりはどれも字ハモじゃないの?と思うかもしれませんが、コーラスでは、必ずしも歌詞を歌うわけではありません。
「ア~」や「ウ~」などで歌うこともあり、リードが歌う歌詞とは異なる歌詞で歌うこともあります。

そのため、リードと一緒に同じ歌詞を歌うものを特に字ハモと呼んでいます。

小さな恋のうた-MONGOL800

2001年リリース、MONGOL800の代表曲であり、様々なアーティストにカバーされている人気曲。
DAM平成カラオケランキングでは、平成で最も歌われた男性曲として堂々1位を獲得し、誕生から20年経った今もなお愛され続けている曲です。

多くの人に支持される楽曲の条件として、やはり歌詞が良いこととオーディエンスが一緒に歌えることが挙げられます。
この曲も、そんな歌の一つですね。サビに字ハモが入ることで高揚感が増します。
 

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ハモりの練習方法

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