上手くハモって盛り上げよう!ハモりの練習方法・オススメ曲ご紹介
カラオケで友達とハモりたい!でも、どうしたら上手くハモれるの?そんな方に美しいハモりの作り方とその練習方法をご紹介します。せっかくハモったのに、主旋律を歌う人の邪魔になったら意味がありません。ハモりの原理、コーラスの目的、ハーモニーの作り方を学びましょう。
主旋律を強調する「ユニゾン」
主旋律と異なるメロディーで歌うものだけがコーラスではありません。
同じ音程で歌うのも立派なコーラスの一つ。バッキングに十分なコード感がある時、同音程(オクターブ違いも含む)で主旋律を強調したい場合はユニゾンが効果的です。
あえてハモらずユニゾンにすることで、観客も一緒に歌って盛り上がることができます。
白日-King Gnu
2019年2月にデジタルリリースされた、King Gnuのメジャーデビュー後の初シングル作品。
おしゃれなサウンドの曲ですが、Bメロからサビにかけてのハモりはオクターブユニゾンになっています。
ハモり方としてはシンプルですが、ユニゾンは案外難しいんですよ。
この曲ではファルセットで入っていますので、不安定な音を出すとおしゃれさが台無しになります。
メロディアスな主メロに有効な「平行(並行)ハーモニー」
字ハモで主旋律に沿って別メロディーを歌う、これが一般的に言う“ハモり”に当たります。
最もベーシックなコーラスであり、ハモり方と言えるでしょう。
主旋律を彩る効果がありますが、バランスを考慮しないと主旋律が薄れることもあるので注意が必要です。
主旋律が低めであれば上メロを、高めであれば下メロを歌います。またリードを男性が歌っていれば女性が上メロを、リードが女性の時は男性が下メロをつけたりします。
あなたがいることで-Uru
TBS系 日曜劇場『テセウスの船』主題歌としてオンエア中。2月9日に配信されたデジタルシングル。
最近は少し減ったように思いますが、バラードでよくみられるガッツリ平行ハーモニーです。サビの大半に下ハモが、最後のフレーズで上ハモが入っています。主旋律の邪魔にならないよう、そっと寄り添うように歌うのがコツです。
決まればカッコいい「裏メロ」と「追っかけ」
主旋律の裏で、異なる歌詞やメロディーで歌うコーラスを「裏メロ」といいます。
楽器で演奏されているもののほうがイメージしやすいでしょう。よくバイオリンやサックス、ギターやピアノなどが主メロの裏で演奏(オブリガード)しています。
主旋律と少しずれて、同じ歌詞やメロディーで歌うものが「追っかけ」になります。
ゴスペルの典型的な歌唱法で、リードが呼びかけコーラスがそれに応えるような「コール&レスポンス」も同義です。
失敗するとゴチャゴチャしてまとまりがない印象を与えますが、決まればリードとコーラスの一体感が出せるコーラスアレンジです。
君とつくる未来-ケツメイシ
2011年にリリースされた、ケツメイシの21枚目シングル。
ベーシックなハモりパートもありますが、サビにある「♪未来へ~」「♪つないで~」などが追っかけパートになります。
その他、後半のブリッジでは裏メロも入っていますので聞いてみてください。
ハモりの練習方法
それでは、主旋律にハモるベーシックなハモりの練習方法をご紹介します。
今回はすでにハモりパートが入っている(原曲でハモられている)曲を練習することを前提にします。
可能であれば、事前に原曲のキーとスケールを調べておいてください。
自分でできない人は、ネットで検索してみましょう。
最低でもメロディーラインを鍵盤で弾き、音階だけでも自分で確認してみると良いです。
- とにかく楽曲をよく聴く
- 主旋律のメロディーを練習する
- ハモりをいれるフレーズのコードを確認する
- 主旋律を聴きながらハモりラインを想像する
- ハモりラインを練習する
- コード進行を意識しながら、主旋律に沿って歌う
- 慣れたら、主旋律とハモりラインを交互に歌う練習をする
ハモりの練習ポイント
- ハモりラインを覚える前に主旋律を練習する
- 伴奏をよく聴いてコードの変化を感じ取る
- 主旋律の動きに沿って歌う
- 主旋律からハモりラインが、ハモリラインから主旋律が想像できるようにする
- 音程だけでなくリズムも合わせる
どんなコードで、主旋律がどんな音階で歌っているのかも知らないまま、ハモりラインだけを覚えようとするのはやめましょう。
ハモるのが苦手な人は、記憶だけを頼りにするため、どうしても主旋律につられてしまいます。
別のメロディーを記憶しようとするのではなく、主旋律とハモりの関係性をよく理解するようにしましょう。
例えば、コードCで主旋律が「ド・レ・ミ」というメロディーを歌っているとしましょう。
その場合の3度上のラインは「ミ・ファ・ソ」になります。
もしコードがCマイナーだったら、主旋律は「ド・レ・ミ♭」と歌い、ハモりは「ミ♭・ファ・ソ」と歌います。
同じ「ド・レ・ミ」と主旋律が歌っていても、コードがAmやFM7だったらハモりラインは変わります。
音楽理論がよくわからなくても、コードくらいは理解したほうが良いです。
コードがよくわからなくても、ハモりの音がバックの演奏と馴染んでいるか何度も確認するようにしましょう。
ハモりのコツ
2つのメロディーラインを同時に想像するのはとても難しいことです。
そうは言っても、主旋律あってこそのハモりです。
ハモりの原理を理解し、とにかくたくさんのハモりを聴いて、歌って、その感覚を養うしかありません。
どんなハモりを美しいと感じるか、カッコイイと感じるか、プロだけでなく、いろんな人のハモりを聴いてみるのも参考になります。
音程さえ合っていれば、上手なハモり、美しいハーモニーを作ることができるわけではありません。
ハーモニーとは調和!リードの邪魔になったり、曲の雰囲気を壊すようでは意味がありません。
音程以外にも、呼吸の動き、リズム、音質などにも注目しましょう。
多少音程が乱れても、それ以外の接点が多いことでかっこよくハモれることもあります。
ハモりのない曲で、自分なりにハモりラインを作って歌ってみるのも良い練習になります。
この場合、記憶で歌うわけではないので、主旋律やコード進行を予期するための練習ができます。
ハモりの作り方としては、5度以内で歌われているメロディアスなメロディーを探し、3度上か3度下の音からコード進行に沿って歌ってみるのが簡単です。
他にも、楽器を弾きながら歌ったり、カラオケアプリなどを利用してハモったり、たくさんハモりの経験を積んでください。
ハモりが気持ちいい!おすすめ練習曲
コード進行を感じにくい短いフレーズの方が、意外とハモりを入れるのが難しかったりします。
最初は慣れるためにも、サビなどを丸々一緒に歌う曲で練習すると良いでしょう。
理論を踏まえることは大切ではありますが、まずは気持ちよくハモって、ハモりの楽しさを知ること!
覚え難いハモりラインでも、主旋律に合わせ何度も歌ってみたら、どこが不安定なのかがわかることもあります。
誘惑-GLAY
サビ頭で始まる疾走感のある楽曲です。サビに3度上のハモりが入ります。
DmのコードでリードがFの音を繰り返している時、コーラスはAの音を歌います。女性がハモりやすいラインですね。楽曲にはありませんが、3度下のDラインで歌えば男性もハモりやすいでしょう。
何度でも-DREAMS COME TRUE
こちらも一体感が感じられるサビのハモりです。
「♪何度でも~」のサビ冒頭のコードはE。リードは3rdのG♯音から歌い出すので、コーラスはルート音のE音から歌い出します。
Tomorrow never knows-Mr.Children
この曲はハモりが多く、2コーラスAメロ、Bメロの一部、サビに下ハモが入ります。
Aメロの冒頭コードはFM7です。主旋律は3rdのA音から歌い出します。コーラスは3度下のF音から歌い出せばハモれます。音の動きがやや大きいので、コードをよく聴いて歌いましょう。
Time After Time-Cyndi Lauper
邦楽の方がコード進行が難しい曲が多いので、シンプルなコードで練習したい人は洋楽がおすすめです。
こちらは女声のリードに対し、男性のコーラスが入っているので聞き取りやすいでしょう。
ハモりパートをしっかり聞きながら練習したい人は、この曲のように異性のコーラスが入っている曲がおすすめです。
まとめ
主旋律の動きとコード進行が予期できるようになると、ハモりは格段に上手くなる!
ハモりの音程だけを覚えようとせず、まずは主旋律を練習し、どんなコード上で歌われているかも確認するのがポイント。
ハモりパートの作り方としては、同一スケール上の音で、コード進行に沿って作るのが基本。
また、ハモる目的は何か?コーラスの役割を考えて歌うことも大切です。
正しい音程を歌うだけでかっこよくハモれるわけではありません。
覚えたと思っても、いざ歌ってみたら不協和音だらけということもあります。
先に主旋律を練習し、またコードの確認もして、ハモりパートを練習すること!
いろんな楽曲、いろんな人のハーモニーを聴いて、歌って、より主旋律を引き立てられるハモり方を研究しましょう。
- 1
- 2