リップロールのやり方と出来ない場合の対処法を紹介!
ボイストレーニングのレッスンでも活用することが多いリップロールのやり方が、分からなくて困っている方は多いです。マスターすれば実際に歌う前のウォーミングアップにもなりますし、歌唱力アップも望めます。できない時の対処法も含め、リップロールのやり方をまとめました。
リップロールとは?
プロのボーカリストなら必ずと言っていいほど知っている「リップロール」は、いわゆるスポーツでいうところの準備体操として使われることが多いです。
スポーツをする前に身体の筋肉をほぐすのと同じように、歌う時に使用する喉の「声帯」を慣らす必要があります。
ファルセット(裏声)の発声を歌う前の声帯のウォーミングアップとしてやる人もいますが、リップロールでも声帯周りの血行を改善改善できるなど、さまざまな効果が得られるのです。
口周りに入った余分な力を抜くこともできるので、そういった意味ではファルセットを準備体操としてやるよりリップロールの方がストレッチ効果を得られるかもしれません。
大きな声を出そうとして無理な発声が癖になっている人にも、リップロールは効果的です。
大きな声を出すことは力を使うのではなく、いかに身体を響かせるかが大切だということを身をもって感じられます。
今回は歌が上手くなりたい人なら知っておきたい「リップロール」のやり方についてまとめました。
リップロールのやり方
それでは実際にリップロールとはどのようにやるのか、紹介していきたいと思います。
次の手順を守って行いましょう。
リップロールのやり方①:息を吸う
まずは身体の力を抜いた状態で口を開き、息を吸います。
この時に肩を上げないようにお腹に息を入れるイメージで吸うと、腹式呼吸の練習にもなるでしょう。
リップロールのやり方②:口を閉じる
身体の力を抜いたリラックスした状態のまま、口を閉じてください。
口周りの筋肉も完全に脱力させましょう。
リップロールのやり方③:唇を少し突き出す
閉めた唇をほんの少しだけ突き出してください。
上下をしっかり突き出すというイメージではなく、どちらかというと下唇を突き出すイメージにするとよいです。
リップロールのやり方④:ブルブルと振動させる
脱力させたまま閉じた唇の隙間から、息を出してブルブルと唇を震わせてください。
正しいフォームであれば力強く息を出さなくても振動します。
リップロールのやり方⑤:音階をつける
唇をブルブルさせた状態で、声帯を使って声を出していきます。
「ドレミファソラシド」の音階でもよいですが、自分が好きな曲のメロディでももちろんよいです。
歌う前のウォーミングアップとしてやるなら、歌う予定の楽曲のメロディを付けるのもよいでしょう。