リップロールは何秒続けばいいの?続かない場合どうする?
ボイストレーニングでよく使われるリップロール。簡単そうで意外に難しいものです。ボイストレーニングとして何秒ぐらい続くと良いのでしょう。また、長く続けるにはどうしたらよいのでしょう。今回はリップロールを何秒続けたら良いのかという疑問についてお答えします。
リップロールは何秒続けばいいの?
みなさん、リップロールはご存知ですか。子どもの頃、息を吐きながら唇をブルブル震わせて遊んでいた経験のある方はいらっしゃると思います。
そう、息を吐きながら唇をブルブル震わせる方法がリップロールなのです。現在、このリップロールがボイストレーニングでよく使われています。
しかし、やってみると思ったより難しいのがリップロール。なかなか長く続きません。
リップロールは何秒くらい続けばよいのでしょうか。
リップロールは何秒が目安?
リップロールは、口の周りや頬の筋肉の緊張が和らいでいたり、お腹で息を支えたりすることによって長く続けられます。
まずは5秒を目安にリップロールを続けてみましょう。
それができたら10秒を目標に続けてみましょう。
何秒続けられるか挑戦してみる
10秒続いたら、15秒、20秒と長く続くように練習してみてください。
中には30秒以上できる人もいらっしゃいます。
コツを掴んで練習してみましょう。
リップロールの効果
口の周りや喉、頬の緊張が取れる
リップロールが長くできるということは、口の周りや喉、頬の緊張がほぐれ、余分な力が入っていないということになります。口の周りや喉、頬に力が入っていると、声が固くなってしまったり、伸びやかな響きのある声が出せなかったり、喉を傷めたりする原因になります。
口の周りや喉、頬に力が入っていると、ブルブルと唇を震わせることができません。
また、初めの数秒間はリップロールがうまくできても、途中で余分な力が入ってしまいリップロールが止まってしまうこともあります。
リップロールが長くできるということは、長く息を吐いても(歌っても)口の周りや喉、頬に余分な力が入らないということになります。
お腹の支えが安定する
リップロールで息を吐いた時に、下腹部の辺りがきゅっと凹みます。これがお腹の支えです。
息を出す時、自然とお腹で息を支えているのです。
口の周りや喉、頬に力を入れず、長く息を吐くためには、お腹の支えが必要になります。
リップロールのトレーニングが、歌に必要なお腹の支えに繋がっているのです。
声を前に集める
効率よく息を使ってリップロールをしている時は、息が細く前に集まっています。
前に声を集めて歌う練習にもなります。