【ジブリ】魔女の宅急便といえば!OP/EDともに務めるユーミンの名曲について徹底紹介!

多くの人に親しまるジブリ映画の名作『魔女の宅急便』。オープニングテーマは、ユーミンこと松任谷由実の曲「ルージュの伝言」です。一体どんな歌詞なのでしょう。今回は、『魔女の宅急便』に使われた「ルージュの伝言」「やさしさにつつまれたなら」の歌詞を解説していきます。

記事の目次

  1. 1.全世代から愛されるジブリの名作『魔女の宅急便』
  2. 2.ユーミンこと松任谷由実が魔女の宅急便のOP/EDをともに務めている!
  3. 3.魔女の宅急便の主題歌についてそれぞれご紹介
  4. 4.まとめ
Photo byOpenClipart-Vectors

キキがお母さんのもとから離れ、新しい街に旅立つ時に流れる曲が、「ルージュの伝言」です。
ほうきにまたがり、黒猫のジジと一緒に海の上を飛んでいる時、ほうきに下げていたラジオから軽快な「ルージュの伝言」の音楽が流れてきます。

海から見えた街は、古いヨーローッパ風の建物が立ち並ぶ港街。
これからの生活に心が踊ります。

さて、ほうきに下げていたラジオから流れる「ルージュの伝言」とはどんな曲なのでしょうか。
 

「ルージュの伝言」は、1975年にリリースされた5枚目のシングル曲です。
まだ、荒井由実の名前の頃の楽曲です。
デビュー当時は、松任谷由実ではなく、荒井由実の名前で活動をしていました。
結婚を機に松任谷由実の名前になっています。

「ルージュの伝言」の作詞・作曲はもちろん荒井由実です。
アメリカンポップで軽快なロックンロールの曲です。
ズンチャチャズンチャ・ズンチャチャズンチャというリズムが特徴的で、チャーミングな印象がします。

ポップな楽曲に乗せて歌われる歌詞の意味はどんな意味なのでしょう。

あのひとのママに会うために
今ひとり 列車に乗ったの
たそがれせまる 街並や車の流れ
横目で追い越して

あのひとはもう気づくころよ
バスルームにルージュの伝言
浮気な恋をはやくあきらめないかぎり
家には帰らない

「ルージュの伝言」とは、彼氏の浮気に対して一言、口紅で書かれた伝言のことです。
ジブリのアニメにしては、ちょっと重い内容ですね。

バスルームの鏡にきつい一言を書いて、この女性は去って行ったようです。
自分の浮気に気づいていないと思っている彼氏は、この伝言を見たらきっと肝を冷やすに違いありません。

しかも、この女性はただ伝言を残して去って行ったのではありません。
行き先は、なんと彼氏のお母さんのところなのです。

明日の朝 ママから電話で
しかってもらうわ My Darling!

彼氏のお母さんと仲が良いのでしょう。
お母さんに自分が浮気をしていることがバレるなんて、彼氏としては恐ろしい限りです。

歌詞の内容だけを見ると、ちょっと重い恋愛内容の歌詞となっています。
しかし、松任谷由実が音楽を加えることによって、浮気という重いイメージが変わってきます。
軽快なロックロールの音楽を加えることによって、「私の彼氏が浮気しちゃったのよ!もう!」というような、若者の恋愛のキュートなイメージが伝わってくるのです。

『魔女の宅急便』は、思春期の女の子を描いた物語です。
これから始まる新しい生活の中で、様々な体験や出会いをしていきます。
もちろん恋愛もです。

海を渡り、コリコの街に降り立ったキキはきっとこれからの生活に心を弾ませていることでしょう。
キキも13歳ですから、「ルージュの伝言」は、思春期のちょっと大人なおませな気持ちに合った曲とも言えるかもしれません。
ラジオから曲が流れるという設定も間接的で、雰囲気を感じさせるのに程よい設定だと思われます。

ED『やさしさに包まれたなら』

Photo byPexels

「やさしさに包まれたなら」は、エンディングテーマとして使われている曲です。
『魔女の宅急便』より15年前の1974年にリリースされました。

こちらも荒井由実の名前の頃の曲で、3枚目のシングル曲です。
荒井由実自身が作詞・作曲しています。
軽やかなフォークソング風の音楽が優しく心地よく響き、映画のエンディングテーマとして、雰囲気が合っています。
 

さて、「やさしさに包まれたなら」の歌詞は、どのような意味なのでしょうか。

小さい頃は神さまがいて
不思議に夢をかなえてくれた

子供の頃は、家族の優しさに包まれ、自分を支えてくれていました。
美味しい朝食、和やかな団欒。
自分が夢を叶える時には、家族が支えてくれました。

大人になり家族から離れ自立すると、自分で自分の目標を叶えて行かなければなりません。
ましてや、家庭を持ち自分が家族を支える立場になればなおさらです。

大人になって自立した時、自分で夢を叶えていくのは、簡単ではありません。
多くの壁が待ち受けています。
心身共の疲れ果て、自信を失ってしまうこともあるでしょう。

やさしい気持ちで目覚めた朝は
おとなになっても 奇蹟は起こるよ

イライラして起きた朝は、一日憂鬱ですね。
しかし、気持ちよく目覚めた日は、スタートから気持ちのいいものです。
心地よい目覚め、やさしいメッセージ、家族のやさしさなどが、私たちの朝をやさしい気持ちにさせてくれます。

大人になっても、夢を叶えるチャンスはあります。
やさしい気持ちでスタートした日は、きっといいことが起きる、そんな予感がします。

カーテンを開いて 静かな木漏れ日の
やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことはメッセージ

朝、カーテンを開けた時、木々の隙間から差し込む光がやさしく私を包んでくれます。
やさしさ全てが、自分へのメッセージのように思われます。
やさしさに包まれていることの幸せを感じる爽やかな一曲です。

『魔女の宅急便』は、キキがの成長を描く物語です。
人が成長する時、経験することは、苦しいことや辛いことばかりではありません。
人は、多くの人々のやさしさに包まれながら成長していきます。

映画のエンディングで、人々の優しさを思い起こすことができるなんて、「やさしさに包まれながら」は、『魔女の宅急便』にぴったりの曲ではないでしょうか。

まとめ

Photo byFilipFilipovic

ジブリアニメの映画の多くは、久石譲の音楽が使われています。
『魔女の宅急便』の音楽も久石譲が作曲していますが、オープニング、エンディングテーマは、松任谷由実の曲を起用しています。
映画のために書き起こした曲ではありませんが、映画の場面や内容に合わせた曲が選曲されています。

『魔女の宅急便』の映画と合わせて、松任谷由実の曲も味わってみてください。

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