譜読みのコツを解説!楽譜を読む練習のコツを紹介

新しい曲を覚える際は、耳コピからという手もありますが、やはり楽譜から入る「譜読み」は大事ですね。
割と音符のオタマジャクシは苦手、と言う方も多いようです。
が、楽譜を読む練習はちょっとした工夫でラクになります。
譜読みのコツ、ポイントを説明してゆきましょう

記事の目次

  1. 1.譜読みとは?
  2. 2.譜読みは、何が難しいか?
  3. 3.譜読みのコツを解説
  4. 4.譜読みのまとめ

譜読みとは?

文字どおり、「譜面を読んで、曲をとらえ、演奏したり歌ったりする」プロセスですね。

フルートやトランペット、歌など単音楽器なら主に一段楽譜から。
ピアノやオルガンなどの和音を伴う楽器は、大譜表から。
ギターやベースはポジションを示すタブ譜からというパターンが多いでしょう。

メロディーや和音などの音符情報のみならず、音楽の構成や、強弱や表情の汲み取りも、譜読みの大事な要素です。

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譜読みは、何が難しいか?

文章に例えて考えてみたとします。
文章には「単語、接続詞、句読点、段落」など、「文章を意味のあるまとまり」として捉えるための仕組みがありますね。

音楽にも、句読点、段落、最低限メロディのまとまり等、仕組みがあります。
譜読みが苦手な人はともすると上記をスルーし「マル覚え」をしてしまい、音楽を仕組みにのっとったものとしてとらえにくくなっています。

これはサイズがある程度長い曲の場合は、ともすると効率の悪い曲の捉え方になってしまいます。



音符を読めることも大事ですが、それだけでは、「あいうえお、かきくけこ」の五十音を知っているだけと同じです。

譜読みが苦手な方は、このあたりで行き詰まっているのかもしれません。

ト音記号、へ音記号をなるべくスムーズによめるようにする練習をしつつ、音符の塊を少しずつでも「文章のように、意味のあるまとまり」と捉えるトレーニングも必要です。
それができてこそ「真の譜読み」が成立するのでないでしょうか




 

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譜読みのコツを解説

音部記号を早く読めるようにする

初めは、読みやすいト音記号からでもいいので、短い曲から練習してみましょう。
難しい場合は、目印になるような音にふりがなをふっておき、ゆっくりでもいいから、歌ったり、ピアノなどで弾いたりと、トレーニングしてみましょう。

また、原曲の音楽に合わせて楽譜を指で追うのも効果的です。
最近は、再生テンポを変えられるアプリもありますので、ゆっくりのテンポでききながら楽譜を指追いしてみましょう。
聴いているところが、どのように楽譜に書かれているか、しっかりと確かめながら把握できます。

 

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リズムを的確に把握しよう

じつは、ドレミはなんとなく読めても、リズムの読み方がわかってない方は意外に多いです。
メトロノームをゆっくりかけながら、楽譜のリズムを手で叩いてみましょう。
リズムが細かい所や、タイが沢山ついているところで迷子になりませんか?

あと、複雑なリズムのときは数え方が遅くなったり、簡単なリズムのときだけやたら早くなったりしてませんか?

リズムの長さは、全て同じテンポ基準の中で捉えたとき、初めて意味を持ちます。
同じ曲のなかで数え方が早くなったり遅くなったりしては、曲が正確に再現できません。
メトロノームの正確な基準の上で、正しく数えられるようにしたいものです。

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はじめに曲を大まかに捉えよう


例えば、英文読解であれば、多少知らない単語が出てきても深追いし過ぎず、まず「全体像」をつかむほうが大事ですよね。


音楽も同様です。

何拍子か?調号(キー)は?メロディの段落分けは?リピートマークなど曲の進行順は?繰り返しがある場合の変化の仕方は?などなどです。

それから細部に降りていくとよいですね。

もし原曲のCDなどがあれば聴いて確かめながら行えばなお良いことです。
 

曲の構成を把握しよう

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文章には「序論 本論 結論」などの、段落まとまりがあります。
音楽にも、同様に段落がありますね。


たとえば、歌詞のある曲ならば・・

イントロ⇒【歌詞の一番 AーA'ーB(サビ)】⇒【歌詞の二番A"ーB(サビ)】⇒間奏⇒B(サビ繰り返し)⇒エンディング のように、段落の流れがありますね。


器楽の曲も同様、幾つかの段落のまとまりでできています。

初めての、あまり知らない曲を譜読みする際は、楽譜をよく分析しましょう。

楽譜によっては、A.Bなどと段落番号がふってありますが、ない場合は自分で分析し、段落番号を書きこんでみましょう。

音楽は、いくつかの繰り返しや、断続的な変化によって作られていますので、それを発見できれば効率よく譜読みできます。

サビなどは、繰り返されることが多いので、一度把握してしまえはあとが楽です。

また、ピアノの長めの曲では、同じメロディの部分でも、変化をつけたり盛り上げたりするため、伴奏形などが変わっていくことが、あります。

ただ、大もととなる和音(コード)の考え方は概ね同じ場合が多いです。

ピアノ楽譜の伴奏形などは「一回目のAは和音が四分音符中心の動きだったのが、二回目は八分音符系にと、細かくなったが響きは一緒」などと考えると譜読みはラクになります

 

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譜読みのまとめ

今まで書いてきましたように、譜読みは「文章を読むこと」と共通点が多いです。

音符や楽譜は、ともすると何か特別なもののようなイメージを持たれますね。

しかし、音符≒アルファベットや50音のようなものと考えてみてください。

楽譜とは、段落の複数ある物語のようにとらえるのです。

日本語でも外国語でも文章をよむときに、どのように捉えると理解が深いか?と考えると、自ずと楽譜の効率良い読み方がわかりますね。
 

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