ピアノの伴奏のパターン例とコツを解説!
歌やフルート、ヴァイオリンなどの楽器と合わせて演奏する場合、ピアノ伴奏は重要な存在です。主にピアノ伴奏と言えば主役を引き立てる役目を果たしますが、ピアノ伴奏一つで曲の雰囲気がガラッと変わることもあります。今回はピアノ伴奏のコツをご紹介していきたいと思います。
合奏には必須のピアノ伴奏とは?
音楽コンクールや合奏では、様々な楽器が使われ、それぞれの役目の音を奏でています。特にヴァイオリンやフルートなどのメインの楽器の音色を引き立てるかのように、ピアノ伴奏が使われることが多いです。
いわゆる脇役という立場のピアノ伴奏ですが、ピアノ伴奏一つで曲調や曲の世界観がガラッと変わることも少なくありません。
また、ピアノ伴奏が上手だと、曲全体の雰囲気が上品に聴こえてくるほど、ピアノ伴奏の役割はとても重要なものになります。
プロのピアニストさんたちはコードや楽譜を見ただけで、即興でピアノ伴奏が思いつき、弾き語りなんてできます。
しかし、ピアノ初心者の方にとっては、ピアノ伴奏をどのように作成すれば良いのかわからないという方も多いのも事実です。
そのため、今回はかっこいいピアノ伴奏の作り方や弾き方のコツ等についてご紹介していきたいと思います。
ピアノの伴奏の作り方を知りたい
ピアノ伴奏の作り方は、簡単なものから難しいものまでたくさん存在し、ピアニストによって異なる場合が多いです。
しかし、基本はすべて同じで作成時のポイントも存在するため、作成時のポイントの中でも代表的なものをご紹介していきたいと思います。
作成時のポイント:レンジを広く
ピアノ伴奏のメリットとして、広い音域を表現できるところです。
そのため、伴奏を作成する際には、なるべくレンジを広く使って伴奏をすることを意識して作成するようにしましょう。
レンジを広く使うことで、曲の世界観を一瞬で作り上げ、主役の楽器をより引き立てるような効果があります。
作成時のポイント:同じ音でもオクターブあげる
同じ音が続いて伴奏する場合、どうしても単調に聞こえてしまう場合があります。
このような場合はオクターブあげて弾いてみるというのをおすすめします。
こうすることで、単調には聞こえず、オクターブあげただけなので、同じフレーズで簡単にアレンジを加えることができます。
ピアノの伴奏のパターン例
基本的なピアノ伴奏のパターンはいくつか存在しますが、今回はその中でも代表的で簡単なものをご紹介していきたいと思います。
伴奏パターン:左手オクターブ伴奏
始めにご紹介する伴奏パターンは「左手オクターブ伴奏」です。
左手オクターブ伴奏は、ピアノ伴奏の中で最もメジャーで一般的な方法となりますので、一番初めに練習するのはこちらの方法が良いです。
まずはゆっくりとした曲を選曲し、右手でメロディー、左手でリズムをとります。
この時、左手の小指、親指の二本で拍の表(ダウンビート)を刻みます。
初めてピアノ伴奏を練習する方にとっては難しいと感じてしまいますが、こちらが基礎の練習となりますので、練習を重ねてリズムを磨いていきましょう。
精度が上がると段々と曲の雰囲気が良くなってきますので、メトロノームなどを使用しながら練習することをおすすめします。
左手オクターブ伴奏については、下記動画でも詳しくご紹介しております。
伴奏パターン:左手オクターブ伴奏+第五音、装飾音
基本的な左手オクターブ伴奏ができるようになったら、次にアレンジを加えていくことで、より伴奏らしく、楽器と楽器の音色をつなぐ役目ができるようになります。
曲全体的にリズムの変化も求められるため、第五音を積極的に取り入れるようにしましょう。
また、伴奏は途切れてしまったらいけません。
そのため、音と音の間には装飾音を入れることで、より対旋律的に仕上がります。
ピアノの伴奏のコツ
次に、ピアノ伴奏時のコツについてお話していきたいと思います。
コツ:アルペジオは行わない
アルペジオとは、和音をばらして一音一音発音させる演奏法を指します。
和音を使う場合よりも難易度が低くなるため、ピアノ初心者の方や弾き語りの方などに多い傾向にあります。
もちろん、アルペジオがダメというわけではありませんが、単調な演奏になりがちなため、聴き手が退屈に思ってしまう場合も多いです。
そのため、和音を多く使うことで広い音域で様々な音を表現することができるため、聴き手も引き込まれるような世界観を作り出せます。
コツ:同じフレーズを繰り返さない
曲は物語同様、曲に込められた物語が次々と進んでいきます。
そのため、なるべく同じフレーズを繰り返さないように伴奏を弾きましょう。
フレーズを繰り返さないことで、曲全体に抑揚感を与え、より世界観が広がる演奏へと変わっていきます。
コツ:音量のバランスをコントロールする
音量のバランスをコントロールすることも、ピアノ伴奏には大切な要素の一つとなります。
また、先ほど同じフレーズを繰り返さないということをお話ししましたが、音量が常に一定であっても機械的な演奏に聴こえてしまいます。
そのため、曲全体に抑揚をつけるためにも、常に音量にも気を付けて伴奏をしてみてください。
まとめ
今回はピアノ伴奏の作り方やコツについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
ピアノ伴奏は合奏には欠かせないものとなっています。
ピアノの真骨頂と言える幅広い音を駆使し、様々な楽器のつなぎ目を補い、曲全体に躍動感を与えます。
そんな合奏には欠かせないピアノ伴奏だからこそ、ぜひ弾けるようになっておきたいものです。
伴奏パターンも基本はどれも同じですが、そこからのアレンジは奏者次第ですので、自分の感性を音にぶつけてみてはいかがでしょうか?
以上、ピアノの伴奏のパターン例とコツを解説!でした。