人気のピアノ連弾を知っている?注目される連弾の魅力とは
ピアノの演奏方法である連弾をご存じでしょうか?今、パートナーとともに演奏が楽しめる連弾が注目されています。この記事では、ピアノ連弾の魅力やおすすめの人気アーティストを紹介します。これを機に、一人では弾けない複雑な曲も、連弾で楽しんでみましょう。
ピアノ連弾とは
連弾とは、ひとつのピアノを二人以上並んで弾く演奏スタイルのことです。多い時ですと、4人並んで演奏することもあります。
おもに高音部と低音部にパートが分かれており、最初に弾き始める人が高音部を担当することが多いです。
ピアノというと、一人で演奏するイメージがあるかと思いますが、そのことをソロと呼びます。連弾は、ソロとは違った迫力感が楽しめます。
連弾が生まれた経緯
連弾が誕生した経緯はさまざまあります。まずひとつは、連弾の演奏を目的に作曲された曲を演奏するためです。モーツァルトのピアノ連弾ソナタや、ドビュッシーのスコットランド行進曲などが、それにあたります。
もうひとつは、オーケストラをより楽しむための、編曲です。たくさんの楽器に頼らずとも、ピアノだけでオーケストラのような迫力が楽しめるのが連弾の特徴であり、魅力でもあります。
また、オペラやバレエの練習で、オーケストラの代わりとしても、連弾が用いられていました。
ピアノの練習のためだった?
連弾が生まれた経緯として、ベテランがピアノ初心者に教えながら演奏する説があります。実際にディアベリが残した作品には、簡単なパートと難しいパートが書かれているものが多くあり、現在もピアノの練習曲として用いられています。
ピアノ連弾の魅力
連弾という演奏方法は、ソロにはない魅力がたくさんあります。手がたくさんあると、引きにくいのではないかと感じる人も多いのではないでしょうか。確かに、連弾をはじめたばかりの初心者や、息が合わないとぶつかったりするかもしれません。自分のミスが、相手のミスになってしまうかもしれません。
しかし、それを差し引いても連弾は楽しくて、素晴らしい演奏方法なのです。
それでは、連弾の魅力を見ていきましょう。
魅力①曲に深みが出る
連弾の魅力は、曲が持つ音に深みが出ることです。一人より二人、二人より三人で演奏することで、迫力ある演奏が楽しめるのも魅力といえるでしょう。
例えば、合唱など大人数で歌うほうがよいこともあります。
連弾もそのように、複数の手で演奏するほうがよい場面があります。
自分では思いつかなった演奏方法が組み合わされば、なお、深みのある世界が出来上がりますね。
魅力②誰かと一緒に演奏できる
ピアノは好きだけど、ひとりでステージに立つのは恥ずかしい…。
そんな人には、連弾をおすすめします。誰か、一緒にステージに立ってくれる人がいるのは心強いですね。
また、練習の段階でも意見を言い合える仲間がいるのは、とてもよいことです。
誰かとともに、一つの作品を完成させる達成感が味わえるのも連弾の魅力のひとつと言えるでしょう。
誰かと一緒がアダになることも…?
パートナーがいることは心強いですことですが、反面、意見が合わず衝突してしまうこともあります。また、お互いの息が合わずパートナーを解消してしまうことがあるかもしれません。相手の音につられてしまったり、ペダルが上手く踏めなかったりすることもあるでしょう。
そんなときでも、切磋琢磨しあえるのが連弾の魅力でもあります。諦めずに、すてきな作品を作り上げてみてくださいね。
魅力③安心感や満足感がある
小さな子供や、ピアノをはじめたばかりの初心者にとって、連弾はおすすめの練習法でもあります。まだメロディしか演奏できない人でも、伴奏をつけてあげることで達成感が味わえます。また、ピアノの先生に憧れている子供も多いことでしょう。そんな憧れの存在とともにピアノが弾けたことは、子供の満足感にもつながります。信頼している人が隣にいることは、安心感も得られますね。
連弾の練習におすすめの曲はある?
ディズニーやジブリがおすすめ
連弾の練習におすすめの曲は、ディズニーやジブリなど誰もが一度は聞いたことがあるものがおすすめです。メロディや曲の雰囲気がつかみやすいですよ。
また、ドビュッシーの「小組曲」やルイ・プリマの「シング・シング・シング」もおすすめです。パートナーとの掛け合いが大切な楽曲なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
人気のピアノ連弾アーティストご紹介
Kitriーキトリー
Kitriは、京都を中心に活動している姉妹の連弾アーティストです。姉のmonaさんは低音部、妹のhinaさんは高音部を担当されています。そのほかにも、monaさんはボーカルを務めたり、hinaさんはギターやパーカッションを演奏したりと、楽曲にあわせて違うスタイルが楽しめるのも魅力的ですね。
2019年に配信された「雨上がり」という楽曲は、NHKみんなの歌に採用されました。老若男女問わず、人気上昇中の注目アーティストです。
レ・フレール
レ・フレールは、斉藤守也・圭土兄弟の連弾アーティストです。2006年から活動をはじめ、オーストラリアやヨーロッパなど海外公演も成功させています。兄の守也さんはバラード調が、弟の圭土さんはブギー調が得意です。まるきり正反対のように思えますが、見事に調和されている楽曲は、一度聴けば虜になるでしょう。
数多くのテレビにも出演されたり、CMソングを手がけたりされています。
そちらもあわせて、チェックしてみてください。
Jumellesージュメルー
Jumellesは、宮原ちひろ・みちる姉妹の双子の連弾デュオです。
2009年には東京ディズニーリゾートの25周年アニバーサリーに出演されました。
クラシック音楽をメインに演奏されており、数多くの音楽賞も獲得されています。
演奏スタイルはピアノだけにとどまらず、さまざまな鍵盤楽器を弾き分けています。ときに見せる、奇抜なステージ衣装もチェックしてみてくださいね。
ピアノデュオ・クトロヴァッツ
ピアノデュオ・クトロヴァッツは、ヨハネス・クトロヴァッツとエドゥアルト・クトロヴァッツ兄弟による連弾アーティストです。
1986年に活動をはじめてから、数々の賞を獲得されています。
世界ツアーを成功させたり、オーケストラや合唱団と共演されたりと幅広く活動されています。
現在では、ウィーンの国立音楽大学で教授に就任されています。
まとめ
今回は、ピアノがより楽しくなる連弾について紹介しました。連弾は、パートナーがあってこそ完成する演奏方法です。習得するまでは大変に思うかもしれませんが、意見を重ねあうことで乗り越えらえるでしょう。パートナーを信頼して、連弾の世界を楽しんでみてください。