ピアノの補助台・補助ペダルの選び方とおすすめを紹介!
お子さんがピアノを弾く際に必要な補助台や補助ペダルの選び方には、押さえておくべきポイントがあるのをご存じですか?お金がかかることですし、後悔しないものを選びたいですよね。入手前に知っておくべきことと、おすすめのピアノの補助台・補助ペダル8選を紹介します。
ピアノの補助台・補助ペダルの選び方
バイオリンやギターと違い、ピアノは子ども用のサイズがあるわけではないので、子どもも大人同様の高さのものを演奏します。
ピアノはかかとを床に付けて演奏するのが基本のフォームです。
そのため、子どもがピアノを弾く際に足台となる補助台や補助ペダルが必要になります。
指導する先生によっては直接足が届くまでペダル無しで師事する人もいるので、先生がいる場合は補助台か補助ペダルのどちらを購入すべきか、先に相談しましょう。
補助台・補助ペダルの正しい選び方を紹介します。
ピアノを演奏する子どもの身長で選ぶ
ピアノの補助台・補助ペダルは、子どもの身長がどれくらいなのかを目安に選ぶとよいです。
さらに実際にピアノ椅子に座らせて、かかとから床まで何cm距離があるのかを測定してください。
これが踏み台自体の高さになります。
ピアノの下に何か敷いている場合などは、かかとから床までの高さが変わる場合がありますので「どこで弾くか」にも注意して測りましょう。
足台の高さが合わないと正しいフォームで演奏できません。
この2点の測定は事前に必ず済ませておきましょう。
また細かい高さ調整ができるものを購入するのがベストです。
固定されているものはリーズナブルですが、子どもの成長に合わせて使用できるものを購入したほうが正しく上達できますし、最終的に安く済みます。
110cm前後の場合
身長110cm前後のお子さんの場合は、補助台・補助ペダルの高さが26cmまでに調整できるものを購入することをおすすめします。
これは現時点で販売されている中で最も高い台です。
足をぶらぶらさせて演奏していると間違ったフォームが癖になってしまい、後で直すことが非常に難しくなります。
注意しましょう。
120cm前後の場合
120cm前後になるど、高さ22cmあれば対応できます。
22cmはほとんどの補助台・補助ペダルで調整可能な高さなので、選択の幅が広がります。
110cmのお子さんの場合、ピアノの先生に相談しつつ120cm前後になるまでペダルの練習を待つのもよいかもしれません。
130cm以上の場合
身長が130cm前後になってくると補助台・補助ペダルでは高すぎてしまうので、アシストペダルセットに切り替えましょう。
ちなみにハイツールという器具があれば120cm前後からアシストペダルは使用可能なので、重たい補助ペダルだと演奏しづらいお子さんは早めに切り替えるのもよいです。
アシストペダルはコンクールにも使用されています。
ピアノを演奏する場面で選ぶ
お子さんがどこで・どのようにピアノを演奏するかによっても、選ぶべき補助台・補助ペダルは変わってきます。
次の場面で使用したい場合は、それぞれ注意すべきことを踏まえて購入するとよいでしょう。
自宅で演奏する場合
自宅で使用する場合は高さの微調整が効く、無段階調整可能なものを選ぶとよいでしょう。
調整には少々手間が掛かりますが、ピアノを弾くお子さんが複数いる場合も便利ですし、その都度買い替えなくても成長に合わせて使用可能になります。
ちなみにハンドルは両サイドに付いたものの方が、調整しやすいようです。
複数人で演奏する場合
複数人でピアノ演奏したい場合もあると思います。
そういった時はフリーストップ式のもののように、好きな高さに調整できるものがよいでしょう。
フリーストップ式のものはハンドルを少し回すだけでロックが外れ、ちょうどよい高さに調整可能です。
安定するものを選ぶ
ピアノの補助台・補助ペダルを選ぶ際には当然、演奏しやすいかどうかも大切になってきます。
どのようなものだと安定して演奏できるのか、まとめてみました。
重たくて幅のあるものがおすすめ
ピアノの補助台・補助ペダルはなるべく重たいものを選びましょう。
持ち運びたい場合に不便だと思われるかもしれませんが、軽量なものはペダルを踏む時に位置がずれますし、そもそも弾いている際にガタガタ揺れます。
幅が広いほうが低音・高音の移動の際、足が台から落ちません。
よって重たくて幅のある補助台・補助ペダルを選ぶとよいでしょう。
スラント方式がおすすめ
スラント方式はペダルを斜めに押さえるので、垂直に押すタイプよりも補助金具がずれにくいです。
現在販売されている補助ペダルのほとんどはスラント方式ですが、念のためにチェックしてから購入してください。
ただし垂直に押すタイプでも重たいものなら外れにくいです。
価格などと見比べつつ、選択しましょう。
ピアノの補助台・補助ペダルのおすすめ8選
ここからはおすすめのピアノの補助台・補助ペダル10選の紹介です。
安定度の高いものを選びました。
お子さんの身長・台の高さ・演奏する場面を踏まえて、合うものを購入しましょう。
補助台・補助ペダルのおすすめ①:【補助台】M-60FL
高さは5段階の調整が可能で、持ち運びに便利なタイプです。
大きいお子さんに適したタイプのもので、高さはありませんが材質はしっかりしています。
横幅:45cm
奥行:22.5cm
高さ:2.5cm/4.5cm/7cm/9.5cm/12cm
重さ:2.1kg
補助台・補助ペダルのおすすめ②:【補助台】S-33
身長約115cm~130cmのお子さんに適した補助台です。
無段階調整可能なので、ご自宅での使用に向いています。
安くてシンプルなため、一番人気の補助台です。
横幅:42.5cm(ハンドルを含むと52.5cm)
奥行:27cm
高さ:13cm〜23cm
重さ:5kg
補助台・補助ペダルのおすすめ③:【補助台】AX-SZ
6段階のワンタッチ式で高さ調整ができるため、複数人での演奏や幅広く活用できます。
身長約115cm~130cmのお子さんにおすすめで、足場に布が貼られているため冬でも足裏が冷たくないところも魅力のひとつです。
横幅:44cm
奥行:30cm
高さ:14cm~24.5cm
重さ:5.5kg
補助台・補助ペダルのおすすめ④:【補助ペダル】AX-100
身長約115cm以上のお子さんに適しています。
高さ調整には少し時間がかかりますが、ネジで無段階調整可能なので自宅で長く使用することが可能です。
横幅:44㎝
奥行:34㎝
高さ:13㎝~23㎝
重さ:6.5kg
補助台・補助ペダルのおすすめ⑤:【補助ペダル】AX-T1
身長約115cm以上のお子さんに適しています。
フリーストップ式で複数人で演奏する際に向いており、素早い高さ調整が可能です。
ただしペダルを踏んだ際にカチャカチャ音が鳴るため、発表会・コンクールなどの本番には不向きと言えるでしょう。
横幅:35cm
奥行:37.5cm
高さ:14cm~23cm
重さ:8kg
補助台・補助ペダルのおすすめ⑥:【補助ペダル】HP-705
自宅・教室・本番の全てで使い勝手がよいものはこちらと言えるかもしれません。
踏み込んだ時の音も気にならず、しっかり重量のあるものの中では比較的軽いので持ち運びもしやすいです。
身長120cm弱以上のお子様の使用に向いています。
横幅:43.5cm
奥行:34cm
高さ:12.5cm~22.5cm
重さ:6kg
補助台・補助ペダルのおすすめ⑦:【補助ペダル】AS-18
他のものに比べて安く手に入るAS-18は、身長120cmを超えたくらいのお子さんに適しています。
補助台からアシストペダルになるまでの間で使うのにピッタリです。
無段階ネジ式で高さ調整ができます。
横幅:36cm
奥行:36cm
高さ:14.5cm~19cm
重さ:6.5kg
補助台・補助ペダルのおすすめ⑧:【補助ペダル】PH-D
耐久性がありながらお手頃な価格で入手でき、一時的にのみ使いたい方におすすめです。
横幅が広いので足が落ちる心配もありません。
無段階ネジ式で高さ調整が可能で、身長約120cmのお子さんの使用に向いています。
横幅:45cm
奥行:33cm
高さ:14cm~20cm
重さ:4.2kg
ピアノの補助台・補助ペダルを自作する!
補助台は100円ショップでも販売されているブロックなどで代用でき、アシストペダルは動画の通りL字ステーなどで自作することができます。
若干手間はかかりますが、自作すると安ければ1500円以内におさめることができるようです。
まとめ
小さいお子さんが、正しいフォームでピアノを弾くのに必要なピアノの補助台・補助ペダルの、選び方とおすすめの8選を紹介しました。
リーズナブルなものもありますが、決して安い買い物ではないと思います。
師事されている方がいる場合は、その先生としっかり相談した上でこの記事を参考に入手してくださいね。
お子さんと楽器屋に赴き、直接店員に相談するのも良いでしょう。