【ドラマ】人気俳優を多く輩出した伝説のドラマ「池袋ウエストゲートパーク」の主題歌をご紹介!
今でも多くの人の心に残る伝説のドラマ『池袋ウエストゲートパーク』。ストーリーはもちろんのこと、演出や主題歌から今では豪華すぎるキャストまで、時代を越えて評価される名作『池袋ウエストゲートパーク』について注目してみました。
人気俳優を多く輩出した伝説のドラマ「池袋ウエストゲートパーク」
2000年に放送されたTBS系のドラマ『池袋ウエストゲートパーク』。放送から20年近く経った今でも多くの人の記憶に強く残る名作です。
主演は長瀬智也、脚本を宮藤官九郎、演出を堤幸彦が務めました。
宮藤官九郎と言えば「クドカン」の愛称で親しまれる日本を代表する脚本家で、連続ドラマでは初の執筆作となった『池袋ウエストゲートパーク』を始め、『木更津キャッツアイ』や『タイガー&ドラゴン』、『流星の絆』など大ヒットドラマを多数手がけています。
2013年には宮藤官九郎が脚本を手がけたNHK連続ドラマ小説『あまちゃん』が大ブレイクして一世を風靡。2019年にはNHKの大河ドラマ『いだてん』の脚本も手がけました。
他にも、映画『少年メリケンサック』や『TOO YOUNG TOO DIE! 若くして死ぬ』などでは監督を務めたり、俳優としても活動しており映画『バクマン。』やドラマ『カルテット』などさまざまな作品に出演。
ロックバンド・グループ魂のギタリストとしても活動していたり、とにかく多才でそのセンスを多方面で発揮して活躍している人物です。
一方、堤幸彦は演出家や映画監督として活躍する人物で、人気ドラマ『TRICK』シリーズや『SPEC』、映画では『イニシエーション・ラブ』、『人魚の眠る家』などの名作を数多く手がけています。
ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』についても、宮藤官九郎×堤幸彦のタッグという時点で視聴者からも期待が高まっており、実際に完成した作品もその期待を裏切らない伝説の名作となりました。
原作は石田衣良の同名小説で、ドラマ化だけでなくコミック化やミュージカル化もされています。
平均視聴率は14.9%で、深夜帯での再放送でも高視聴率を獲得。池袋西口公園を舞台にした物語で、カラーギャングやチーマー、おやじ狩りなど当時の時代を感じさせるテーマを取り扱っており過激な演出も多く、深夜帯での放送が多い作品でありながら若者を中心に「I.W.G.P.」という略称で知られ、一大ブームとなる作品となりました。
2003年3月28日にはスペシャル版として「スープの回」が放送され、同じく宮藤官九郎が脚本を手がけたTBS系のドラマ『木更津キャッツアイ』(2002)のメンバーが友情出演をしたり、ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』のオープニングテーマを務めたRIZEやクレイジーケンバンドのメンバーが出演するなど、豪華なキャスティングとなりました。
ドラマではコメディの要素も非常に多く含んでおり、遊び心を多く取り入れた演出のセンスは非常に高い評価を受け、今作品の人気の一因ともなっています。
セリフの1つ1つに対して細かいネタがたくさん取り入れられており、またBGMや効果音、タイトルの出し方までがハイセンスなドラマで、取り扱うテーマが過激なものも多い分見づらい部分もあるかと思いきやコミカルで見やすく、かと思えば登場人物が抱える闇をしっかり描いていたり、非常に奥深い魅力のある作品です。
また、ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』では主人公のまことが着信音に設定していたカナダのロックバンド、Steppenwolfの楽曲である『Born To Be Wild』を実際に着信音に設定するファンもいたり、窪塚洋介演じる「キング」のファッションが話題となったりと、まさに社会現象を巻き起こしたドラマなのです。
出演していた俳優は、今では知らない人はいない大物ばかり?
ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』は、当時では無名の役者として出演していた多くの人物が今では人気俳優として活躍していることでも話題となっています。
窪塚洋介
1979年5月7日生まれ。
窪塚洋介と言えば「I.W.G.P.」のキングがいまだにすぐに思い浮かぶほど安藤崇・通称「キング」の役を見事に演じ切り、ドラマの視聴者の中には「キング」のファンも数多く存在します。
「キング」はカラーギャング「G-Boys」リーダーで、彼の狂気的でお茶目でカリスマ性に溢れる姿は多くの人を魅了しました。
2001年には宮藤官九郎が脚本を手がける映画『GO』で主演を務め、「日本アカデミー賞最優秀主演男優賞」を史上最年少で受賞。
その後も、2002年公開の映画『ピンポン』や2014年公開の映画『サンブンノイチ』、2012年公開の映画『ヘルタースケルター』など数々の話題作に出演。
そのカリスマ性は衰えるところを知らず、今でも多くの人を魅了する存在として活躍しています。
山下智久
1985年4月9日生まれ。
アイドルグループ・NEWSの元メンバーで、今はソロで歌手、俳優として活躍する山下智久。
今では多くのヒット作の主演を務める人気の俳優として知られていますがドラマ『池袋ウエストゲートパーク』に出演したのは15歳の時で、まだNEWSが結成するより前でした。
絵を描くのが得意な不思議な少年・水野俊司を演じ、ここから俳優としてブレイクしていくこととなりました。
その後はドラマ『ドラゴン桜』や『野ブタ。をプロデュース』、『クロサギ』、『プロポーズ大作戦』、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』、『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』などなど数々のヒット作に出演し、多くの作品で主演を務める存在となっています。
坂口憲二
1975年11月8日生まれ。
2018年3月に、病気のために芸能活動休止を発表した坂口憲二。
大ヒットドラマ『医龍』シリーズをはじめ、数多くのヒット作に出演し活躍する俳優として知られていますが、そんな坂口憲二も『池袋ウエストゲートパーク』に出演したときにはまだまだ無名の俳優で、「ドーベルマン殺しの山井」という異名を持つ凶暴な男を演じました。
佐藤隆太
1980年2月27日生まれ。
岡田准一が主演を務め、宮藤官九郎が脚本を手掛けたTBS系のドラマ『木更津キャッツアイ』にも出演。
マコトの相棒、森正弘を演じた佐藤隆太。
2008年にTBS系のドラマ『ROOKIES』で連続ドラマ初主演を務めブレイク。
他にも『海猿』シリーズや『バンビ〜ノ!』など数々の話題作に出演。
俳優以外にも、番組の司会やナビゲーターを務めるなど、幅広く活躍する佐藤隆太もまだまだ駆け出しの頃にドラマ『池袋ウエストゲートパーク』に出演していました。
妻夫木聡
今では大物俳優の1人として活躍する妻夫木聡も、池袋を取り仕切る暴力団の一員である斉藤富二夫、通称「サル」の役でドラマ『池袋ウエストゲートパーク』への出演を機に知名度を上げることとなりました。
翌年には映画『ウォーターボーイズ』で映画初主演を務めたことでブレイク。この時妻夫木は第25回日本アカデミー賞で優秀主演男優賞と新人俳優賞を受賞しました。
その後、ドラマ『ランチの女王』や『オレンジデイズ』、映画『ジョゼと虎と魚たち』や『どろろ』、『悪人』、『怒り』など数多くの名作に出演。
さらにNHKの大河ドラマ『天地人』でも主演を務めており、日本を代表する俳優として活躍しています。
阿部サダヲ
1970年4月23日生まれ。
その演技力の高さが評価され、今やさまざまなドラマや映画で活躍する人気俳優、阿部サダヲ。
阿部サダヲと言えば宮藤官九郎作品によく出演している俳優というイメージもありますが、実はこれはドラマ『池袋ウエストゲートパーク』への出演がきっかけとなっています。
2007年には宮藤官九郎が脚本を手掛けた映画『舞妓Haaaan!!!』で映画初主演。第31回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞を受賞しました。
『池袋ウエストゲートパーク』ではマコトの家の近所にある交番に勤務する巡査でありながら風俗マニアである浜口役を演じました。
他にもこんな俳優が出演していた!
高橋一生
1980年12月9日生まれ。
まさに今大ブレイク中の人気俳優、高橋一生も実はドラマ『池袋ウエストゲートパーク』に出演していました。
マコトの中学の同級生である森永和範役を務め、改めて見返すと今とは全く違った役柄を演じている姿が衝撃的でもあります。
その後も俳優活動を続け、確かな実力と人気を積み上げていった高橋一生は2015年のドラマ『民王』でブレイク。
その後、NHKの大河ドラマ『おんな城主 直虎』に出演するなど一気に日本中にその名前を知らしめる存在となり、
最近では2018年にドラマ『僕らは奇跡でできている』や『東京独身男子』、映画『九月の恋と出会うまで』で主演を務めるなど、今をときめく俳優として活躍しています。
遠藤憲一
1961年6月28日生まれ。
悪役からお茶目な役柄までを幅広く演じ、実力派俳優として活躍する遠藤憲一。
ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」では妻夫木聡演じる「サル」が所属する暴力団の組長、氷高役で出演していました。
そういや、妻夫木とも何年かぶりにスタジオで再会出来た☻✴︎☻
— AMATO RECORDZ (@AMATORECORDZ) December 2, 2016
お互いに「変わんないねぇ」て。笑
photo by Lake Tajo pic.twitter.com/3OzObS01wh
他にも、窪塚洋介演じる「キング」が率いる「G-Boys」のメンバーの役で小栗旬が出演していたり、
渡辺謙や古田新太などの大物俳優も多く出演しており、今では豪華すぎてもはやありえないと言われる伝説のキャストとなっているドラマ『池袋ウエストゲートパーク』。
つい先日には窪塚洋介が自身のインスタグラムで長瀬智也との2ショット写真を披露。
「キングとマコちゃん!」と多くのファンが歓喜の声を上げました。
今でもこの2人を観ると「I.W.G.P.」を多くの人が思い浮かべるほど、視聴者に強い印象を与えた作品であったことがわかります。
また1週間ほど前には、窪塚はインスタグラムに小栗旬との2ショットも投稿しています。
窪塚洋介と小栗旬といえば、『池袋ウエストゲートパーク』で共演するより前の1998年にドラマ『GTO』で共演しており、2人の2ショットの写真には「GTOを思い出す」という声も多く上がり、中には「IWGPを見ているみたい」というコメントも寄せられました。
さらに、2016年には窪塚が自身のツイッターに妻夫木聡との2ショット写真を投稿。
その際にも、「サルとキングだ!」と「I.W.G.P.」を思い出すコメントがたくさん寄せられたのです。
長瀬智也や窪塚洋介をはじめ、 妻夫木聡も佐藤隆太も、どの俳優も後に数々のヒット作に出演しているのですが、それを差し置いてもいまだにこの『池袋ウエストゲートパーク』に出演していたというイメージが強く残るほど、このドラマは視聴者に衝撃を与える作品だったのです。
主題歌として起用されたSADS『忘却の空』
ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』を語る上で欠かせないのが、主題歌『忘却の空』について。
2000年4月12日にリリースされたSADSの『忘却の空』。
この曲を聴くと「I.W.G.P.」を思い出すという声も多く、作品と強く結びついた歌詞など、伝説の名曲として広く知られています。
SADSとは、黒夢のボーカルである清春が1999年に結成したロックバンド。
『忘却の空』はドラマ『池袋ウエストゲートパーク』の世界観に最高にマッチした楽曲・歌詞であると評価されており、楽曲が持つ刺々しさや退廃的な雰囲気と、清春が醸し出すカリスマ性は「I.W.G.P.」が描く世界や登場人物と絡み合い、ドラマ自体はもちろんのこと作品の世界観をより魅力的に演出する主題歌となりました。
「I.W.G.P.」ファンとしては、あのどこか荒んだようなサウンドで鳴らされるイントロだけでもこのドラマをすぐに思い出してしまいます。
今年には清春が『忘却の空』をセルフカバーした動画がYouTubeに公開され、話題となりました。
このMVは清春がデビュー25周年の記念として9月4日にリリースするカバーアルバム『Covers』の初回限定盤に付属するDVDに収録されています。
カバー版は当時のものとまた違った雰囲気を持つ仕上がりになっており、芯にある清春のカリスマ性は健在のまま、当時の楽曲では刺々しさが、今の楽曲では妖艶さがあり、2種類の『忘却の空』を味わうことができます。
また、MVの公開に伴い9月3日にはX JAPANのYOSHIKIのニコニコチャンネルである「YOSHIKI CHANNEL」に清春がゲストとして出演。
清春は2018年にもこの「YOSHIKI CHANNEL」に出演しており、約1年ぶりに2人の対談が実現することとなりました。
狂気的で繊細で、刺々しくて儚いような楽曲・歌詞の雰囲気は、『池袋ウエストゲートパーク』に登場する若者たちをそのまま表現したようで、このドラマの世界観にここまでうまく共鳴する主題歌は他には存在しないでしょう。
まとめ
今では信じられないような豪華なキャストが勢揃いのドラマ『池袋ウエストゲートパーク』。
このドラマに登場するキャラクターはそれぞれが強い個性を持った人物ばかりで、なおかつコミカルな部分とシリアスな部分のふり幅も大きいです。個性的かついろんな表情を見せる演技が必要なこの作品で見事に役を演じ切る実力やセンスを持った俳優であると考えると、その後に多くの出演者が活躍しているというのも頷けますね。
2020年にはアニメ化も決定している「I.W.G.P.」。
アニメーション製作を担当するのは『曇天に笑う』や『刀剣乱舞-花丸-』などを手がける動画工房。
ドラマ版が演出やストーリーの見せ方、そしてキャストまですべてにおいて最高の作品だったと評価されているだけあってミュージカル化の際にはファンから賛否両論もあり、今回のアニメ化についても世界観が壊れないようにしてほしいというファンからの声も多く上がっています。
ただ、現代に改めて「I.W.G.P.」が取り上げられるということについては多くのファンから喜びの声も上がっています。
今でも色褪せない名作はファンにとって青春そのものであり、思い入れの非常に強い作品であるのです。
原作の小説は、今年9月12日に最新刊の15巻が発売されました。
時代を感じさせるテーマや背景を取り扱いながら、今でも名作と評価される『池袋ウエストゲートパーク』。
アニメ化では、現代だからこそどんな作品になるのか楽しみです。「I.W.G.P.」の再ブームの到来となるかもしれませんね。