ビブラートの出し方をマスターして歌唱力をアップ!習得方法ご紹介
歌唱テクニックとしてメジャーな「ビブラート」。プロ歌手の綺麗なビブラートに憧れてビブラートをかけようと思っても、出し方がわからず悩んでいませんか?今回は、カラオケの得点アップも目指せるビブラートの出し方をご紹介していきたいと思います。
カラオケで目にする評価の一つ、「ビブラート」とは
皆さんは「ビブラート」をかけることはできますか?
ビブラートとは、同じ音の伸ばす部分を半音上下する形で揺らす歌唱テクニックのことを言います。
音の振れ幅が均一で、早さも同じであれば、綺麗なビブラートに聴こえることが多いです。
ほとんどのアーティストは、このビブラートを使い、曲にアクセントをつけたり、ロングトーンと組み合わせることで、聴き心地が良い終わり方に見せたりと、曲全体に盛り上がれる印象を与えています。
また、カラオケの精密採点でもビブラートの項目があり、機種によって異なりますが、およそ3点~5点ほど点数に影響していることがあります。
それほどメジャーな歌唱テクニックですが、初心者がすぐにビブラートを使えるかといえばそれほど簡単ではありません。
今回は、カラオケでも高得点が狙える綺麗なビブラートの出し方やコツ、練習時の注意点についてご紹介していきたいと思います。
ビブラートの出し方・練習方法をご紹介
綺麗なビブラートを出せるようになるための練習方法についてご紹介していきたいと思います。
ビブラートだけでなく、ボイストレーニングは全般的に継続的な練習がとても重要なポイントとなっておりますので、初めにできなくても挫けずに練習を続けてみることが望ましいです。
ビブラートの出し方:腹式呼吸を意識する
綺麗なビブラートを出す下準備として、まずは腹式呼吸をマスターするところから始めましょう。
よく、ビブラートのやり方がわからない方で、音が揺れているということだけで、喉に力を入れて無理やり音を揺らしている方がいらっしゃいます。
この方の場合、喉に大きな負担がかかり、喉を痛める原因になるだけでなく、音の振れ幅が一定ではないため、聴き手には汚いビブラートに聴こえてしまい、本来の綺麗なビブラートとはかけ離れたものになってしまいます。
そのため、喉で歌うのではなく、下腹部の横隔膜周辺で呼吸をし、頭のてっぺんや鼻の頭あたりから声が抜けていくようなイメージで歌います。
そうすることで、喉を痛めにくく、カラオケでも喉が痛くなったり、声が出にくくなるといったことが少なくなるため、まずは腹式呼吸をマスターするところから始めましょう。
腹式呼吸の習得については、別記事にてご紹介しておりますので、そちらを見てみることをおすすめします!
腹式呼吸のマスターには個人差があり、剣道や空手などの武道をしたことがある方にとっては、お腹から声を出すというのは馴染み深くなっており、習得が早いですよ♪
ビブラートの出し方:横隔膜を揺らして発声する
腹式呼吸をマスターしたら、次はビブラートの練習をしていきましょう。
ビブラート習得のコツとして、以下のポイントが挙げられます。
- 重心を下に置いてしっかりと両足で立つ
- リラックスをする
- 地声よりも高い声で練習をする
練習が終わり、腹筋が疲れているなと感じたらOKです。
また、低い音は元々音の揺れ幅が大きく、ビブラートが出しにくい傾向にあります。
そのため、地声よりも高い歌声、またはミックスボイスなどでビブラートの練習をしたほうが、コツを掴みやすくなっております。
ビブラートのやり方がだいたい掴めてきたなと感じたら、実際に曲に合わせてビブラートを取り入れて歌って練習を重ねてみましょう。
ビブラートの出し方:ビブラートのタイプを意識する
一通りビブラートができるようになったら、次はビブラートの種類についてご紹介します。
ビブラートの種類は大きく分けて5つあり、通常のJ-POP歌手が使っているビブラートは「ボックス型B」と呼ばれる、長く大きな振れ幅で、はっきりと音が揺れていることがわかるような印象を受けるビブラートを指します。
他にも、「ちりめんビブラート」や「上昇タイプ」などがありますが、ビブラートの基礎は、「ボックス型B」から派生する形で成り立っていますので、まずは「ボックス型B」のビブラートをお腹から発声して練習することをおすすめします。
歌手では、T.M.Revolutionさんや宇多田ヒカルさんがこのタイプのビブラートがとても上手なため、参考にしてみるのもいいかもしれません♪
また、「ボックス型B」のビブラートが完璧にできるようになったら、他のタイプのビブラートも別記事にてご紹介しておりますので、練習してみてください♪
ビブラートの練習時の注意点
次に、ビブラートの練習をする際の注意点についてお話しします。
ビブラート練習時の注意点:リラックス
ビブラート練習時の注意点として、リラックスが挙げられます。
ビブラートが慣れていない人ほど、喉に力が入ってしまう傾向にあります。
ちりめんビブラートなどは比較的喉でビブラートを発声するものとなっていますが、横隔膜で発声するビブラートに慣れていないと、喉を痛めてしまう原因となってしまいますので注意して練習を進めることをおすすめします。
万が一喉を痛めてしまったと感じた場合は、喉に炎症が起こってしまっている状態となっているため、風邪をひいたときと同様、湿気がある部屋で休息をとりましょう。
ビブラート練習時の注意点:水分補給
ビブラートに限らずボイストレーニングを行うときには、乾燥した部屋での練習は避けましょう。
いくら腹式呼吸ができていても、喉が乾燥してしまうと声の出が悪くなってしまったり、喉を痛めてしまうことがあります。
そのため、こまめな水分補給と、部屋の湿度には気を付けてみましょう。
ビブラートの練習に向いている曲をご紹介
次に、ビブラートの練習に適している曲をいくつかピックアップしてご紹介していきたいと思います。
ビブラートは、様々な楽曲で使ってみることで、よりコツを掴めるものとなっていますので、今回ご紹介する曲の他にも、様々な曲を歌ってみてください。
練習曲:いきものがかり「ありがとう」
初めにご紹介するのは、いきものがかり「ありがとう」です。
ゆっくりとしたテンポに、男女共に歌いやすいトーンでビブラートをかけることができるので、初心者でも比較的綺麗なビブラートを出しやすい楽曲となっています。
練習曲:秋川雅史「千の風になって」
次にご紹介する曲は、秋川雅史さんの「千の風になって」です。
こちらもゆったりとしたテンポですが、比較的低い音が多いので、高い音でビブラートがうまくできるようになったらチャレンジしてみることをおすすめします!
また、ロングトーン部分を丁寧に歌ってあげることで、聴き手にはより綺麗な歌声に聴こえます。
練習曲:スキマスイッチ「奏」
次にご紹介する曲は、スキマスイッチの「奏」です。
ローテンポな曲で歌いやすいように見えて、ビブラートの他にこぶしやしゃくりが多く使われているため、歌唱力が問われる曲となっております。
そのため、ビブラートと合わせてほかの歌唱テクニックも一緒に練習したいという方におすすめできる一曲です。
練習曲:レミオロメン「粉雪」
最後にご紹介する曲は、レミオロメンの「粉雪」です。
粉雪は、低い音程から高い音程までのビブラートを練習することができるため、ビブラートに慣れてきたらチャレンジする曲として適しています。
また、抑揚(声の強弱)が曲の印象を大きく左右しますので、練習を重ねることにより、歌唱力アップが見込める楽曲です。
まとめ
今回は、ビブラートの出し方・コツについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
綺麗なビブラートが使われていると、とにかく歌がうまく聴こえますよね。
今はビブラートができない方であっても、腹式呼吸をマスターし、ビブラートのコツを掴むことで、歌がうまく聴こえるのでおすすめですよ♪
以上、ビブラートの出し方をマスターして歌唱力をアップ!習得方法ご紹介でした。