【4選】無料・有料それぞれおすすめのピッチ補正ソフトご紹介!
ピッチ補正ソフトの購入を検討しているけれど、どんなものがあるのかわからない人もいるでしょう。便利な機能が無料で使えたら、なおうれしいですよね。今回はピッチ補正ソフトや、手軽に使えるおすすめのスマホアプリをチェックしてみましょう。
ピッチ補正とは
ピッチ補正とは、音程を正しく修正する技術のことを指します。
プロ・アマチュア問わず、楽曲のクオリティを向上させるためにも大切な作業です。
パソコンを使用して音楽を作るDTMにおいても、ピッチ補正は欠かせないものでしょう。
ピッチ補正ソフトはほとんどが、有料でお金を払って購入するものですが、中には充実した機能が無料で使えるものもあります。高価なものほど機能が充実している傾向がありますが、正直言って使わない機能が搭載されていることも事実です。
現在では手持ちのスマホで簡単に使えるアプリもあるので、ピッチ補正ソフトの選択肢も増えました。
今回は、おすすめのソフト4つと、スマホアプリを紹介していきます。これから自分の歌をweb上にアップしたい人もぜひ、参考にしてみてくださいね。
ピッチ補正は必要?
パーフェクトな作品を世に送り出すためには、ピッチ補正は必要不可欠です。現在の音楽の多くはDAWと呼ばれるソフトを使って、パソコンで作られています。
人間の声には、どんなに上手でも多少のゆらぎがあり、これをパソコンで作った音楽と合わせると不快に感じる場合があります。
そこで、役に立つのがピッチ補正ソフトです。
ソフトやアプリで音程を編集することで、パソコンで作られた音楽と、人間の声がきれいに融合できるのです。
しかし、めちゃくちゃに歌ったものでは、どんなに補正をかけてもよい楽曲にはなりません。
きちんと丁寧に歌ったことが前提で、ピッチ補正をするよう心がけましょう。
ピッチ補正ソフトでできること
ピッチ補正ソフトを使うと、声の質を変化させたり、ボーカルを重ねてハモらせたりできます。CDなどで、ロボットのような独特な歌声を聞くことがあるかと思います。そういうちょっと変わった声色は、ピッチ補正ソフトで編集して作られているのです。
また、ひとりのボーカルの声を重ねることができるため、何回もレコーディングをする手間を省くことができます。ひとりで何パターンもの音程を歌っているような楽曲は、ピッチ補正ソフトで編集していることが多いのです。そう考えながら曲を聴いてみると、成り立ちが見えてきて面白いかもしれませんね。
また、ピッチ補正ソフトの便利なところは、外れた音程が修正できることです。ピッチ変更が容易にできるため、歌に自信がない人でも安心ですね。
そして、録音した自分の歌のピッチを修正することで、オリジナル教本をつくることもできます。
ピッチ変更をしたりエフェクターをかけることで、曲の雰囲気を変えることもできるため、使い方を覚えておくと便利でしょう。
ピッチ補正をはじめる前に
ピッチ補正をはじめる前に必ずやっておいていただきたいことに、ノイズ処理があります。ノイズとは、雑音のことです。機械をいじったりマウスをクリックしたりするときのカチカチ音や、機械特有のノイズ音は、ピッチ補正ソフトでは編集処理ができないので、あらかじめ別に処理作業をしておきましょう。
また、速度やテンポの測定もやっておくとよいですね。
ピッチ補正のポイント
ポイント①雰囲気を決める
ピッチ補正において、曲の持つ雰囲気を決めることは大切なポイントです。明るい曲なのか、ダークな雰囲気なのか、曲の調子なども決めておきましょう。
明るいイメージの曲には長調(メジャー)、ダークな曲には短調(マイナー)が向いています。曲の雰囲気が決まってから、キーの割り出しをしていきましょう。
ポイント②キーを決める
曲のイメージが決まったら、ひとつずつキーを割り出していきます。難解な作業のように思えますが、ピッチ補正ソフトを使えば、音階を割り出してくれるので活用しましょう。ソフトの中には自動でやってくれるものと、手動で行うものがあります。手動は、ひとつの音符に一語割り振りたいときに便利です。
曲の中には、わざと音程をずらしているものもあるため、見極めには慣れが必要ですが、同じことを繰り返す作業なのでコツさえつかめば、あとは簡単ですよ。
【4選】無料・有料それぞれおすすめのピッチ補正ソフトご紹介!
ピッチ補正ソフトには有料と無料のものがあり、それぞれにメリットやデメリットなど特徴があります。違いを比較して、自分にぴったりなソフトを手に入れましょう。
おすすめ①WAVES Tune
WAVES Tuneは、プラグインソフトのメーカーWAVESが手掛けるピッチ補正ソフトです。Auto-TuneやMelodyneと比較すると知名度は低いですが、軽い動作と自然な仕上がりが期待できるソフトです。いらない機能が省かれている分、動作が軽く、早く作業したい人におすすめです。人によっては画面が小さいと感じることもありますが、価格と機能が十分見合っているソフトといえるでしょう。
良い点
- 動作が軽い
- 価格が安い
- 音質がよく、自然なピッチ変更ができる
- ペンツールで補正作業ができる
悪い点
- UIが狭くて使いにくい
- グラフィックモードしかない
- リズム補正がやや難しい
おすすめ②Auto-Tune
Auto-Tuneは1997年に誕生した、長い歴史を誇る補正ソフトです。ピッチやタイミング補正に加えて、独特な音程のケロケロボイスをつくることができます。Perfumeの人気曲であるポリリズムは、このソフトを使って作られました。ライブで使用したい人にもおすすめのひとつです。
良い点
- タイミング補正ができる
- 自動で曲のキーやスケールを判別できる
- ツールが豊富で、使い勝手がよい
- ナチュラルに仕上げられる
- ノートの編集機能がある
悪い点
- コンピュータに負荷がかかりやすい
- グラフモードが使いにくい
- 価格がやや高い
おすすめ③Melodyne
Melodyneは、ピッチ補正ソフトの中でも大定番であり、プロからアマチュアまで幅広く使われています。ピッチ補正に加えて、ビブラートやボリュームの補正が可能なのもうれしいですね。和音の構成音を分析できる機能「DNA」やDAWとプラグイン提携している機能「ARA」が独自に備わっているのも魅力です。
良い点
- 初心者でも使いやすい
- 画面が大きい
- タイミング補正ができる
- ハモリがはやく作れる
悪い点
- ビブラートのコントロールがやりにくい
- コンピュータに負荷がかかりやすい
Melodyneが無料で使える?!
Melodyneが無料で使える理由は、「Studio One」があります。このStudio Oneはアメリカに本社があるPreSonus Audio Electronics社が開発した補正ソフトです。Studio Oneは、前出で触れたARAというプラグイン提携できる機能があるため、ソフトの一部機能としてMelodyneが無料で使えるのです。
Studio Oneは音符が読めないような初心者にも使い勝手がよく、無料で使える機能が充実しており、最新版にアップデートした後も無料で使い続けられるのも魅力的です。海外製品ですが、日本語版があるので英語が苦手な人にも使いこなせるでしょう。
おすすめ④VocalShifterLE(無料版)
VocalShifterLEは、窓の杜などからダウンロードして無料で使えるピッチ補正ソフトです。ピッチのほかにもタイミングやボーカルの音声など、ピッチ変更したいところが細かく編集できます。扱えるWAVEファイルの音質のビット数やサンプリングの周波数など機能に制限はありますが、ボリュームを折れ線グラフで編集できるなど、無料なら十分といえる機能を備えています。
スマホで使える無料アプリはある?
ピッチ補正ソフトと聞くと、パソコンでしか使えないと思う人もいるのではないでしょうか。一昔前まではそうだったかもしれませんが、現在においては、手持ちのスマートフォンでも簡単に使えるアプリがあるのです。パソコン用のものと比べると機能が落ちると感じる場合もありますが、無料で手軽に使えたら便利ですね。
voloco
volocoは、iphoneとandroidどちらでも利用可能な無料アプリで、ピッチ補正やトーンの補正はもちろん、ボイスレコーダーとしても使える優れものです。コンピュータを持っていなくても、スマホひとつで編集が行えて、すぐにweb上にアップできるのも魅力的なポイントです。
nana
nanaは「〇〇を歌ってみた」系で一躍人気になったアプリです。手軽に投稿できるため、誰かとコラボするのも簡単です。スマホひとつでケロケロボイスなどの効果がかけられますが、音質にこだわりたい人には少々物足りなさが残るかもしれません。一部機能は有料ですが、スマホひとつでどんなことができるのか試してみたい人におすすめです。
GarageBand
GarageBandは、iPhoneにのみ搭載されている音楽アプリです。スマホで使えるピッチ補正アプリとしては、かなりの高性能でパソコン版にも負け劣りません。ピアノやギターなどたくさんの楽器の中から音色が選べるので、打ち込みたい音を決めるのも簡単です。録音機能もあるため、自宅での録音が難しい人、その場ですぐに録音したい人にもおすすめです。
無料アプリの注意点
スマホで使える無料アプリは大変便利なものですが、中には一部有料の機能があったり、課金システムを採用している場合もあります。アプリを使う場合は、どこまでが無料の範囲なのかなど確認しておくと安心でしょう。
まとめ
ピッチ補正は、よりよい楽曲を作るためにも欠かせないものなので、ぜひ使い方をマスターしたいところです。はじめて使う人は、手軽に使えるスマホのアプリやトライアル版などの無料ソフトで体験してみてから、本格的なソフトを購入してみるのもよいですね。自分にぴったりのソフトを見つけて、より素敵な楽曲を届けましょう。