エッジボイスを習得して声帯を鍛えよう!コツと練習方法ご紹介
ボイトレやミックスボイスについて調べてみると、エッジボイスというものを目にしますよね。エッジボイスというものは何かわからない方も多いのではないでしょうか。今回はそんなエッジボイスについて、どんなものなのか、コツと練習方法についてご紹介していきたいと思います。
エッジボイスとは
ボイトレについて調べてみたりすると、よく「エッジボイス」というものを見かけますよね。
「ミックスボイスはわかるけど・・・エッジボイスってなんだ??」という方も多いのではないでしょうか。
「エッジボイス」というのは、別名「ボーカルフライ」とも呼ばれ、簡単に説明すると、「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」のような形に発声することで、映画「呪怨」のような声がエッジボイスといわれています。
下記リンクからYoutubeにてご確認ください。
(心臓が弱い方や怖い映画が苦手な方はお控えください。)
一見エッジボイスは難しそうに見えて、案外簡単にできることが多いです。
歌手の養成所などでもボイストレーニングの一種として歌手に教えることが多く、エッジボイスを極めることにより、声帯を閉じた状態(声帯閉鎖)でも発声でき、きれいな高音を出すことができるようになります。
今回はそんなボイストレーニングでも必須取得項目として取り扱われている「エッジボイス」について、コツと練習方法、実際にどのようにして使われているのかについてご紹介していきたいと思います。
エッジボイスの練習方法
エッジボイスを習得すると高音が使えるようになりますが、どのように練習したらいいのかわからないという方のために、本見出しにていくつかの練習方法をご紹介していきたいと思います。
練習する際には声帯を使いますので、風邪などで喉のコンディションが悪い場合などは炎症が完治してから練習してみてください。
喉が炎症をした状態で喉を酷使すると、喉を傷め、声がでなくなってしまう原因になってしまうので、一日の練習時間を10分などと限定して練習することをお勧めします!
また、声が出ないからということで、力を入れて発声することも喉を傷める原因となりますので、気を付けて練習をしてみてください!
エッジボイスの声真似にチャレンジ
まず初めに、エッジボイスはそこまで難易度が高いわけでもありませんので、冒頭にて映画「呪怨」の動画のような「あ゛」の声を声真似をするようにチャレンジしてみましょう。
ちなみにこの声真似で完全な「あ゛」が作れるようになればかなりセンスがいいです!
そのまま「あ゛」の発声を大きくしていき、倍音にもチャレンジしていきましょう。
倍音にチャレンジしていく場合には、できるだけ「あ゛」の言葉を鼻の上から抜けて発声するようなイメージで発声してみると、音を上げていきやすいです。
もしこの方法があまりイメージがつかずにチャレンジしても出し方がわからないといっても気を落とさず、次の方法で練習してみましょう♪
自分の音域を知ってみる
エッジボイスとは「あ゛」のように、声にならない声という形なので、まずは自分の音域を知るところから始めていくとわかりやすいケースがあります。
まずは自分の出しやすい音の高さで「あー」と発声をしてみてください。
その「あー」という発声を、徐々に自分が出せる範囲で音を低くしていってみてください。
自分の音域の中で、声にならなくなるくらい低音の声の部分がありますが、そのポイントがエッジボイスのポイントになります。
一番低い声になると、声がはっきりと出ずに、とぎれとぎれになったり、ガラガラした声になると思います。
それがエッジボイスとなります。
また、低音の声を出す場合は喉仏が下がり、声帯も徐々に狭くなっていき、声にならないタイミングで声帯閉鎖が起こります。
そのため、声帯が開かない状態で声を出そうとするので、声がとぎれとぎれになっていきます。
もしこの方法でエッジボイスが上手く出ない、出し方がわからないという方は発声の時に吐き出す息の量や喉に力を入れていないかなど、いろいろ試行錯誤することにより、エッジボイスが出るポイントがわかってくると思いますので、練習してみてください!
エッジボイスを習得するコツ
次にエッジボイスを練習する際にも役に立つエッジボイスを取得するコツについてご紹介していきたいと思います。
脱力
一番は力が入っていることが良くありませんので、脱力しながら発声していくことが大切です。
脱力はどの発声方法でも共通して言われることですので、ミックスボイスなどの高音や倍音、裏声の練習の際にも脱力を心がけてみてください。
また、脱力を意識していくことにより、喉に力が入ってしまい、喉を酷使して声が出なくなってしまったなどということも防ぐことができますので、あくまで鼻の上のほうから声が出ていくようなイメージでおなかからの発声を意識してみてください!
エッジボイスに関しても、エッジボイスを出すときには力が入ってそうな気がしますが、エッジボイスを出しているときにはほぼ力が入っていません。
逆に力を入れて歌ってしまうと、エッジボイスではなく、声がかすれている状態になってしまい、喉を傷めてしまう原因となってしまうので、脱力を意識して練習してみてください!
一つ一つの音を大切に発してみる
エッジボイスを出すときに、「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」という形になると思いますが、「ア゛」一つ一つをつなげずに、独立させてはっきりと発声することにより、きれいなエッジボイスへと変化していきます。
一つ一つの音を独立させて発生することにより、声帯閉鎖のテクニックが付き、練習にもなります。
また、一つ一つ独立させて発声するには、おなかの下あたりにある丹田といわれる部分を使用して発声することが望ましいです。
そのため、腹式呼吸を意識し、できるだけ鼻の上から声がまっすぐ飛んでいくようなイメージで力強い声を発声できるようにすることが大切です。
このおなかから鼻の上から声がまっすぐ飛んでいくようなイメージで発声するのは、ミックスボイスやビブラートなどの表現力を高める練習など、数多くのボイストレーニングで共通している項目となっていますので、まだ習得できていない方は今のうちに習得してみましょう♪
高音のエッジボイス
高音のエッジボイスもあり、こちらは上級テクニックとなります。
一度エッジボイスの声帯閉鎖のコツを掴むことで、高音のエッジボイスも同じような方法で出せるようになりますが、こちらは少々難しくなります。
裏声エッジボイスのコツですが、エッジボイスを倍音で裏声に近づけていくというよりも、自身が出る裏声にエッジボイスを重ねるといったイメージのほうが出るようになりやすいです。
裏声のエッジボイスができるようになると、ミックスボイスへの感覚も見つけやすくなり、より広い音域を歌い上げることができるようになるため、一度エッジボイスを習得することができたのなら、こちらもチャレンジしてみてください!
エッジボイスに最適なアーティスト・曲
次にエッジボイスをよく使用している歌手や、練習にも使える曲をご紹介していきたいと思います。
平井堅「ノンフィクション」
まず、ご紹介するのは平井堅さんの『ノンフィクション』です。
平井堅さんの名曲『ノンフィクション』にもエッジボイスが使われており、平井堅さんの甘い声から繰り出されるエッジボイスには聴き入ってしまいますよね♪
『ノンフィクション』の歌いだしなどでエッジボイスが使われています。
また、平井堅さんはエッジボイスの他にも、ミックスボイスを上手く曲の中に取り入れたりしているので、エッジボイスを含め、ボイストレーニングをする際での練習曲としていかがでしょうか?
平井堅さんの歌い方をマスターしたら、聴いていて癒されるようなとても甘い声になると思いますよ♪
ONEOKROCK「完全感覚Dreamer」
エッジボイスが上手い男性歌手といえば、ONE OK ROCKの「taka」さんではないでしょうか。
曲中の発声にもエッジボイスをよく聞かせていて、『完全感覚Dreamer』は元々高音や裏声が多くつかわれる曲なのですが、難なくかっこよく歌い上げていますよね♪
エッジボイスを応用し、かっこよく曲中に取り入れることにより、『完全感覚Dreamer』の雰囲気と上手くマッチしていますね♪
ONE OK ROCKの曲はどれも歌うには難易度が高いイメージが強く、英語が多用されていますので、練習には少々不向きなところはありますが、エッジボイスを習得したのちにチャレンジしてみるというのはいいかもしれません♪
ぜひエッジボイスを使ってカラオケでONE OK ROCKを歌いましょう!
まとめ
いかがでしたか?
エッジボイスは比較的簡単に習得できる歌唱テクニックですが、プロ歌手でも多用するほど重要な歌唱テクニックです。
プロ歌手顔負けのきれいな歌声を身につけるために、エッジボイスを練習してはいかがでしょうか?
以上、エッジボイスを習得して声帯を鍛えよう!コツと練習方法ご紹介でした。