【映画】「湯を沸かすほどの熱い愛」で感動の嵐!きのこ帝国が歌う主題歌にも注目

「湯を沸かすほどの熱い愛」という映画を知っていますか?ここではこの映画のあらすじと主題歌を担当した「きのこ帝国」について解説しています!「湯を沸かすほどの熱い愛」というタイトルに込められた意味とは?あらすじと主題歌「愛のゆくえ」について気になる人必見です!

記事の目次

  1. 1.宮沢りえ主演とする「湯を沸かすほどの熱い愛」が話題
  2. 2.「湯を沸かすほどの熱い愛」のストーリー
  3. 3.主題歌にはきのこ帝国が起用された
  4. 4.きのこ帝国『愛のゆくえ』とは
  5. 5.「湯を沸かすほどの熱い愛」のあらすじと「愛のゆくえ」の接点
  6. 6.何度観ても心に響く作品
  7. 7.まとめ

主題歌にはきのこ帝国が起用された

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

「きのこ帝国」は、現在のメンバーが大学生時代に結成したバンドです。インディーズレーベルから2012年にデビューをしました。

メンバーは佐藤千亜妃(Vo/Gt)、あーちゃん(Gt)、谷口滋昭(Ba)、西村“コン”(Dr)の4人です。

作詞と作曲は、ボーカル&ギターの佐藤千亜妃が行っています。今回の主題歌『愛のゆくえ』についても、佐藤千亜妃が作詞作曲をしました。

きのこ帝国のこれまでの作品

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

デビューはミニアルバムとして『渦になる』をリリースしています。その後2013年に1stフルアルバム『エウレカ』をリリース。ワンマンツアーを行い精力的に活動していました。

2015年にはメジャー1stアルバム『猫とアレルギー』をリリース。2ndアルバムとして『愛のゆくえ』、3rdアルバムでは『タイム・ラプス」』をリリースしています。

ポップスとしてのスタンダードな曲から、ギターをかき鳴らすようなロックソング。感傷的な曲など様々な曲を弾き、歌いこなしています。それぞれのアルバムによって違った顔を持つバンドと言えるでしょう。

きのこ帝国は現在どんな活動をしている?

残念ながらきのこ帝国は現在活動休止中です。ベース担当の谷口滋昭が家業を継ぐために脱退しまし、活動休止となりました。

また、活動を再開するかは分かりませんが「解散」ではなく「活動休止」と言っているので突然活動再開ということもあるかもしれません。

ボーカルの佐藤千亜妃は現在ソロで活動しています。2019年11月には1stソロアルバム『PLANET』がリリースされています。今後も活躍していくでしょうし、ほかのメンバーの元気な姿をはやくみたいです。

きのこ帝国『愛のゆくえ』とは

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

『愛のゆくえ』は『湯を沸かすほどの熱い愛』のために書き下ろされた楽曲です。映画の主題歌として曲を提供することは、きのこ帝国としてはじめてとなります。中野量太監督がきのこ帝国のファンだったので実現しました。

この映画のラストシーンで流れる楽曲なので、監督の熱い気持ちがいかに『愛のゆくえ』に込められているのかがわかります。

曲に込められた意味について考察

この曲は全編を通し、切ない歌声と悲し気な歌詞で作られています。余命いくばくもない母。そして母を取り巻く人々の心情をバンドの持つ感性でうまく表現されています。

切なくも2人で見た風景を描く

フリー写真素材ぱくたそ

序盤の歌詞は、「全部」という言葉が繰り返されます。それだけこの言葉の持つ意味は大きいということでしょう。

全部 全部 覚えている
波の光 音の狭間で

ふたりは隠れて指をつないでた

見てきた風景や、音を全部覚えている。そしてふたりは隠れて指をつなぐのですから秘密を共有したり、言葉も交わす必要もない密接な間柄と言えるでしょう。

最初のサビは不安定な感情

フリー写真素材ぱくたそ

サビのすべての部分は考えさせられます。『愛のゆくえ』の主人公の感情、その変化をほんの少しの言葉の違いで、表現しているからです。

愛は この愛は 誰にも言えない
会いたいな 泣きたいな
でも全部消えないように

生きてるの

この愛、つまり2人の愛について誰にも言えないということは、それだけ2人の愛の結びつきが強いことを表しているのでしょう。

それでいて会いたいな、泣きたいなという願いがあるのですからもうその人へは会えないのです。

でも何もかも忘れないように、私は「生きてるの」と現在の様子を愛する人へ伝えているかのように思えます。

強く愛し合っていたのに、もう会えない。けれど私は生きているよ、とポツリとこぼした言葉のようにも聞こえます。

見ているものは同じでも、ふたりは違う

Photo byPexels

花の名前 知らないままで
傘もささず 眺めていたね

ふたりはひとつになれない
知っていた

2人とも、花の名前を知っている様子ではありません。また傘をさしていないということから、つらい状況にあることが伝わってきます。

ただ眺めていたということは、お互い話しをすることはなかった。だけれど、同じ花、同じものを見つめているのですからそれだけ心の結びつきは強いのでしょう。

ですがどんなに強く心がつながっていても、人は完全には理解し合うことの出来ない悲しさはあります。

この歌詞の世界の主人公は十分にわかっています。

自分の力で生きていくという決意

Photo by Markun_K

このサビでは、そっと手放すという表現をしています。もう会えないという気持ちを理解して、自立しようとする決意がみられます。

愛は この愛は あなたにも言わない
会いたいな 会えないな
今そっと手放すよ

愛しているという気持ちは、自分の胸だけに秘めておく。

それでも会いたいという気持ちは強いことを、「会いたい、会えない」という言葉で表現をしています。

そこから手放すという、自分の力で生きていくという決意、自立心が見えてきます。

ラストは全てを受け入れて「生きていく」

Photo bysr_magdalena

ラストのフレーズは、花の名が分かった時にはもうあなたという人はいない。このことから、時間がたった時には完全に離れ離れになっていることが分かります。

花の名前を知るとき あなたはいない
会いたいな 泣きたいな
でも全部抱きしめて

生きていくの

会いたくて、泣きたいけれど全てを受け入れて「生きていく」。

ラストの言葉には大きな重みがあります。もう会うことは出来ないけれど、未来に向かって歩き出すような強い意志をラストに感じます。

「湯を沸かすほどの熱い愛」のあらすじと「愛のゆくえ」の接点

『愛のゆくえ』はもちろん、この映画のために書き下ろされたので内容と歌詞はあてはまっています。もう会えないけれど、泣きたいくらい会いたい。

そうして会えない人への思いを持ちながら、精一杯これから生きる。自立していく。未来を生きていくといったメッセージを強く感じます。

このことは映画を観る人にも、この曲を聴くリスナーも感涙させるでしょう。劇的にドラマチックな曲ではありませんが、心にじわりと響く点が『湯を沸かすほどの熱い愛』とリンクしていると思えます。

何度観ても心に響く作品

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

現在『湯を沸かすほどの熱い愛』はDVDやブルーレイでレンタル、購入することが出来ます。また特典ディスクがついた「豪華版」も販売しているのでチェックしてみてはいかがでしょうか。

中野量太監督は「6回は観てほしい」といっているの、それだけの自信作で力作となっています。

まとめ

Photo bycdd20

死をまじかにした主人公をあつかった話は多くあると思います。このような映画では主人公の苦悩と悲しみ、そして涙がよくえがかれます。

ですがこの映画の主人公・双葉はそうではありません。どんなに辛い時でも人前では明るくふるまうのでした。それがより涙を誘う映画となっています。

この『湯を沸かすほどの熱い愛』では死ぬこと、生きることをしっとりと、時には激しくえがいています。

ですがそれは死をまじかにした双葉の怒りや苦しみではなく、家族や周りの人を思っての行動です。そこには確かな愛があります。

物議を呼んだラストシーンも、それは家族みんなが思った夢なのか。それとも、実際に家族がそうしたのか。考察してみてください。

わたしは家族全員が言葉にしなくても、共通に思った夢だと思っています。それこそが主題歌にあたる「愛のゆくえ」につながっていっているかと思います。

関連記事

Article Ranking