マーラーのおすすめの名曲・代表曲を紹介!
交響曲第1番巨人をはじめ、あらゆる有名曲をいくつも生み出してきた音楽家、グスタフ・マーラー。指揮者としても実力を発揮したマーラーの作曲した楽曲は魅力溢れるものです。
そんなグスタフ・マーラーについて人気の名曲などおすすめをいくつかまとめていきたいと思います!
マーラーの代表曲4選
本日7月7日は『グスタフ・マーラー (1860-1911)』の生誕160年の誕生日です♪ 🇦🇹オーストリア帝国、イーグラウ(現チェコ)で生まれました。作曲家、指揮者。ウィーン宮廷歌劇場、ウィーン・フィルの指揮者として活躍しました。 pic.twitter.com/7Oj2flrY0K
— ヨーロッパ旅行✈情報部 (@euro_tour) July 6, 2020
マーラーの人気でおすすめしたい名曲について次からの段落でいくつかご紹介していきたいと思います!
交響曲第1番「巨人」
筆者は初めて聴いた時の胸の高鳴りは何にも変え得ぬ力を感じました。
1884年~1888年頃作曲されたというグスタフ・マーラーにとって初めての交響曲で、ベートーヴェンをオマージュしているとの情報もあります。
オーボエの温かみあるメロディラインもとても美しく、ハリのある金管楽器もカービィな曲線を描くような柔らかさを帯びた魅力があります。
ホルンパートには全員で一斉に立ち上がって演奏するという粋な演出もあります。木管軍を中心に、甘美なワルツを奏でるフレーズも惚れ込むような中毒性を感じました。
交響曲第2番「復活」
なんともセンセーショナルで繊細な楽曲です。交響曲第1番と同様にオーボエのソロが非常に柔らかく綺麗な調べを奏でます。
1888年~1894年に生まれ、オーケストラの楽器編成に加えて合唱のパートも組み込まれているのが特徴的な曲であると言えます。
曲の終盤で表現されている、まさに「復活」の軌跡を示すかのような快活で輝かしいフレーズは第1楽章からの流れを論破していくほど清々しさを感じます。
個人的には4楽章から5楽章へ向かう、鼓動のようなリズムとまだ手放しでは無いという不穏な空気を残しつつも輝かしい最後へ向かっていく光が見える様が好きです。
交響曲第5番
交響曲第5番は、グスタフマーラーが転機を迎えるときに書いた記念すべき曲と言われています。第4楽章は婚約者のアルマ・シントラーを思って書いたというエピソードも。
暗めのファンファーレのようなトランペットパートの出だしが印象的です。一楽章はパキッとした印象というよりは注意深く様子を伺いながら進んでいく様を描いたような曲調であるとかんじました。
華美な舞踏会を思わせるような安定的なリズムを刻む場面、どこか切なさを感じさせながらも甘美な愛の讃歌を思わせる場面は恋人への愛をたっぷりと注いだ美しいメロディが魅力的です。
ラストはシンバルのダイナミックな音と金管楽器の明瞭さと木管楽器の細かい音が合わさって気持ちよく終わることができます。
さすらう若人の歌
グスタフマーラーの曲は1時間を超えるほどの長い曲も多くありますが、このさすらう若人の歌は16分程度の作品となっています。
この曲はマーラー自身の失恋をテーマとして描かれているといいます。さすらう若人の歌と
先程ご紹介した交響曲第1番「巨人」は同じ時期に作曲されていたと言いますから、関連している部分があるのではないかという分析をされている方も少なくないようです。
片想いに終わってしまった失恋の痛みやせつなさ、そして忘れられない思いや残り続ける未練など不明瞭な輪郭でありながらダイレクトに伝わってくるのがこの曲の醍醐味でしょう。
曲の初めから終わりまで思い続けた女性への消えぬ思いが交錯していて、スローなテンポも相まってか一層悲しみを助長するような曲でした。
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