【ドラマ】アメイジング・グレイスが白い巨塔に起用された理由とは
世界中で愛されている「アメイジング・グレイス」、特にアメリカの黒人の間でゴスペルとして歌われています。どんな意味の曲なんでしょうか?また日本ではドラマ白い巨塔のテーマ曲で使われていました。アメイジング・グレイスを使った意味を調べてみましょう。
テーマ曲には『アメイジング・グレイス』が利用されている
平成時代の「白い巨塔」でドラマのクライマックスで流れていたテーマソングの「アメイジング・グレイス」、この曲について調べてみましょう。
ドラマを盛り上げるアメイジング・グレイス
ドラマのクライマックスで必ずと言っていいように透明な歌声が流れてきてさらに見ている人たちの気持ちを揺さぶっていた「アメイジング・グレイス」は誰の歌声だったのでしょうか?
この時使われていた「アメイジング・グレイス」は2003年にリリースされたヘイリー・ウェステンラの「Pure」というアルバムに収録されています。
アメイジング・グレイスをうたったヘイリー・ウェステンラとは?
ヘイリー・ウェステンラさんについてですが、ご出身は1987年ニュージーランドで生まれました。
音楽が好きな一家生まれたヘイリー・ウェステンラさんはアイルランド系ニュージーランド人です。
デビューのきっかけは路上でパフォーマンスをしていたところスカウトされたことです。
2003年にリリースされた「Pure」はイギリスの総合チャートでも7位となり全世界での売り上げは200万枚に達しました。
平成の「白い巨塔」のテーマ曲に起用されたことから日本でも「Pure」は28位とみんなの耳に届くようになりました。
アメイジング・グレイスを歌った歌手はたくさんいるの?
まず挙げられるのは本田美奈子さんです。本田美奈子さんは1980年代にアイドル歌手として活躍していました。その後ミュージカルやクラッシックのソプラノ歌手として活動の幅を広げてこれからという時に白血病に侵されました。
30歳代で亡くなられた本田美奈子さんの歌声はいのちの歌声として今も心に残っています。
2008年にヘイリー・ウェステンラさんは本田美奈子さんのDVDの映像と一緒にデュエットしてTVの歌謡番組に出演しています。その映像です。
幻のデュエット演奏となっています。
この曲は讃美歌なので誰の持ち歌というわけではありません。この曲の持つ祈りの意味を持つ歌詞、ゆったり心に染み入るようなメロディーがたくさんの人を魅了して愛されています。
日本では華原朋美さん、平原綾香さん、May.Jさん、中島美嘉さん、夏川りみさん、クラシックの白鳥英美子さんなどたくさんの方がカヴァーしています。
『アメイジング・グレイス』とはどんな曲なのか
多くの人々が心動かされるこのアメイジング・グレイスはどのような曲なのでしょうか?
ここではこの曲の成り立ちや曲に込められた思い、意味をみてみましょう。
アメイジング・グレイスの作者は?
このアメイジング・グレイスはイギリス人の牧師、ジョン・ニュートンが作詞した讃美歌です。
作曲者は不詳となっています。スコットランド民謡とかアメリカ民謡と言われています。
200年前くらいにつくられ、アメリカでよく歌われる愛唱歌です。
ジョン・ニュートンはどんな牧師さん?
イギリスに生まれたジョン・ニュートンの家は敬虔なクリスチャンでした。
母親はジョなttえン・ニュートンが7歳の時に亡くなりました。
父親は商船の指揮官で、成人したジョン・ニュートンは父に倣って船乗りになりました。
様々な船で仕事をしていたジョン・ニュートンですが、だんだん奴隷船の乗るようになって奴隷貿易に加担するようになりました。
奴隷貿易はお金にはなりましたが、黒人を奴隷として売ることは人としては許されることではありませんでした。
ジョン・ニュートンが22歳の時乗っていた船が嵐に合い転覆しそうになりました。
この時必死に神に祈りました。人生でこんなに神に祈ったのは初めてだったと後に彼は言っていました。
祈りが通じたのか船は転覆を逃れて助かりました。
のちに船を降り心を入れ替えて学びなおし、牧師になりました。
1772年に奴隷貿易に関わったことの悔恨と許した神への愛を歌詞にこめられています。
アメイジング・グレイスの歌詞の意味は?
アメイジング・グレイスは直訳すると
アメイジングは驚くべきとかすばらしいという意味を持ち、グレイスは神の恩恵という意味を持っています。
したがってこの曲は
すばらしい神の恵みという歌いだしになっています。
1番の歌詞を訳してみましょう。
この素晴らしい神の恵みよ なんと甘美な響きよ
私のように悲惨な者を救ってくださった。
かつては迷ったが、今は見つけられ
かつては盲目であったが、今は見える。
このように過去を悔い改め、許してくれた神の無償の愛に感謝している歌詞になっています。
この歌詞にこめられた意味とは?
ジョン・ニュートンが過去におかした罪を悔い改めただ神を信じて祈ることで救われた思いを歌詞に込めています。
平凡ではなくいろいろな生き方をしてきたジョン・ニュートンが自身の罪をはっきり明かして残りの人生で生き方を改めるという勇気、今の感謝の気持ち、神を祈りもう迷わないという決心も表していますね。
本田美奈子さんのアメイジング・グレイスの歌詞の意味
日本で話題になった本田美奈子さんのアメイジング・グレイスは岩谷時子さんが訳詞を担当しています。
本田美奈子さんは病床でこの曲を歌ったそうです。
詩は神への思いから歌、音楽に対しの思いに変わっています。
やさしい愛の 手のひらで
今日の私はうたおう
何も知らずに生きてきた
私はもう迷わない
ひかりかがやく 幸せを
与えたもうたあなた
大きなみむねにゆだねましょう
続く世界の平和を
このような歌詞になっていて歌姫「本田美奈子」さんにをイメージをしているようですね。
「白い巨塔」のテーマ曲に選ばれた意味は?
過去を悔いて聖職者になったジョン・ニュートンが作詞したアメージンググレイスは罪を犯した者でも心を入れ替えて神に祈りをささげることで赦される、神はもっと広い心を持って赦すという歌です。
白い巨塔では権力を手に入れたような財前教授でしたが、病気には勝てず最後
まとめ
複雑な人物相関図でまた人間の汚いところ、弱いところも描いてドラマ化されている白い巨塔は時代を越えて愛されているのですね。
またドラマを盛り上げるのに重要な役目をしている「アメイジング・グレイス」、もう一度じっくり見てみたくなりました
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