今大注目のアーティスト『米津玄師』おすすめ人気曲5選
昨今の人気アーティストとしておすすめする米津玄師についてまとめていきます。
ブレイクまでには、長い音楽活動の道のりがあり、その道のりはインターネットが主流の現代らしい道のりでもあります。おすすめ曲を交えて米津玄師の魅力を伝えていきます。
人気曲5選
Lemon
再生回数が3.8億回(2019/5現在)を超える人気曲です。TBSの金曜ドラマ「アンナチュラル」の主題歌で、カラオケ・ランキングでは52週連続1位を獲得し、歴代1位記録を更新しました。あらゆるランキング、セールスでTOPになり2018年の代表曲と言える曲になりました。
”Lemon"の意味
大ヒットなのですが、歌の内容は「人の死」を題材にした歌詞になっています。ドラマとの兼ね合いもあり「死」をテーマに書いています。
レモンは食べた時に最初に強い酸味(すっぱさ)があります。その後に残るのは苦味です。愛する人の「死」が残された者には、辛い痛みとして残り続けます。その残り続けたものと、レモンの苦味とを重ねあわせた歌詞です。
あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ
そのすべてを愛してた あなたとともに
胸に残り離れない 苦いレモンの匂い
打上花火
『Lemon』の次におすすめするのはこの曲です。再生回数は2.7億回(2019年5月)を超えてます。映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』主題歌なんですが、街中でこの曲がかかってるので、曲の方が印象に残ってます。
この曲の魅力は「男女のデュエット曲」であるという事です。通常、男性、女性は歌のキーが違うので難しいのですが、この曲ではそこを感じさせずにサビの部分では見事にDAOKOと米津玄師の声が良い具合に絡んで、掛け合いが美しいです。
カラオケでも人気になって、デュエットで流行りそうです。
”打上花火”は誰の記憶の中にある思い出の風景です。この曲でも夏の日の”海辺”と”花火”、そして”二人の恋”を描いた作品になっています。夏の恋が”パッと開いて”、花火の様にすぐに”消えてしまわないで”そのままで・・・と思う恋心が真っ直ぐに歌われていて、切ない恋の歌となっています。
万人が思い描く、素敵な恋のワンシーンとして、多くの人に届いた曲です。
アイネクライネ
再生回数が1.9億回(2019/5)を超える人気曲です。東京メトロの広告「Color your days」のCMソングとして作られた曲です。MVは米津玄師作品に多い、アニメまで行かないが、漫画を少し動かして、物語が進んでいき、そこに歌詞が重なるという、いつものスタイルです。
曲のタイトルはドイツ語の意味する「何もない少女」という曲です。歌詞の中でも歌われてますが、主人公の女性は大好きな彼と比較して、自分は何にもないし、人に言えない過去をもっているような、自分に自身がない少女の目線の曲です。
こんな私だけど、あなたに会えて、名前を読んでくれたら、それだけで嬉しい。一緒に居られる事が嬉しくて、いつかそれを失くしてしまう事を思うと悲しくてという、女の子なら誰しも思う「恋心」の歓び、不安、悲しみを見事に描いた曲です。
誰もが思う事だし、経験することだけど、素直にそれを表現してくれている楽曲だから、多くの人の共感を呼び、人気曲となったんだと思います。
LOSER
この曲も再生回数が1.9億回を超えています(2019/5)。Honda「JADE」CMに使われた曲です。2016年9月にリリースされてシングルです。
米津玄師はボーカロイド、バラード曲が有名ですが、アップテンポの曲作りも特徴的です。他のアーティストと違うのは「リズム」に重きを置いた「サウンド・クリエイト力」です。
この曲はその特徴が良く現れてますが、楽曲で聴こえる音のバランスが「ドラム」に重きが置かれています。基本は打ち込みで制作されていると思いますが、リズムマシン的に鳴らすのではなく、キック、ビートと分解し、それぞれを楽曲の骨格として、音のバランスをリズム中心に置いてます。そのビートに合わせて、必要な音を重ねています。
音数はそれ程多くはなです。でもノリとビートをメリハリを効かせて上手く聴かせるアレンジが、本来持つ「米津玄師の得意な作風」が現れた楽曲です。
ピースサイン
再生回数は1.4億回を超えています(2019/5)。TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」のオープニングテーマ曲です。
この曲は打ち込みではなく、バンド・サウンドで作られたノリの良い、今どきのロック曲です。一聴すると米津玄師っぽくない印象です。それはいつもの「打ち込みサウンド」とは明らかに異なるからです。
「打ち込み」「バンド」とこだわらず、与えられたテーマに合わせて、楽曲を組み立てられるのが、彼のクリエーターとしての実力の幅の広さを感じさせてくれる一曲です。
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おすすめアルバム
おすすめのアルバムを一枚選ぶとして、この一枚を選びました。
BOOTLEG
2017年11月発売の4枚目のアルバムです。ここで紹介して来たヒット曲が多数入っています。また、このアルバムは全国のCDショップ店員が投票が選ぶ『第10回CDショップ大賞2018』の大賞にも選ばれているアルバムです。
人気曲「LOSER」「ピースサイン」「砂の惑星」「打上花火」「灰色と青」も入ってます。女優池田エライザをfeaturingした「fogbound」も入っていて、どこから聴いても楽しめるキャッチーがアルバムとしてイチオシです。
米津玄師がメジャー・デビュー後にサウンド的も、この頃には現在のスタイルが確立したと言える、入門にピッタリのアルバム
歌のサビで「絶望の嘆き」を歌った曲は数少ないと思います。
この一節だけを言葉にすると、「失恋」という風にも解釈もできます。受け取る人がいろんな場面を想像して、悲しみをぶつけるという意味ではカラオケで人気が出るのもわかる気もします。