カラオケで「キー」を合わせる方法!
カラオケで自分に合う「キー」に設定するのには、適した方法があります。なんとなくで設定し自分に合わない「キー」で歌うと、本来の自分の力を発揮できず通常より下手に聴こえてしまうようです。今回は「キー」についての詳しい説明と、カラオケでの合わせ方を紹介します。
「キー」とは何か?
音楽においてキーとは、曲ごとに使われている音階の「調」のことです。
鍵盤で「ドレミファソラシ」を弾くように言われた場合、通常は「ド」の音から「ドレミファソラシ」と左から右へ白鍵を押しますよね。
ところがキーを踏まえた上で「ドレミファソラシ」を弾く場合、どの音から鍵盤を左から右へ押していくかが変わってくるのです。
通常の「ドレミファソラシ」は「ド」を基本としたキーになります。
「レ」を基本としたキーは「レ」、「ミ」を基本としたキーは「ミ」を仮の「ド」として考えるのです。
キーを変えても音符の動き自体は変わりません。
その楽曲で使われている「ドレミファソラシ」が、そのまま高くなったり低くなったりするだけです。
カラオケで歌いたい曲が高すぎて歌えない場合、機械を操作して「-1」など適当な数字に設定して高さを変更しますよね?
それが「キーを1つ下げる」という意味です。
音楽・歌のキーについて次の記事で詳しく説明しているので、確認するとわかりやすいでしょう。
カラオケの原曲キー・標準キーとは?
カラオケの機械や画面などを見ていると「原曲キー」「標準キー」という2つの表記がありますよね。
「原曲キー」と「標準キー」は同じ意味ではありません。
「原曲キー」はダウンロードしたりCDを購入したりした際に私たちが聴いている、アーティストが作った音源のそのままのキーのことです。
「標準キー」は大多数の人が歌いやすいと想定され、設定されたキーになります。
基本的なポップスやボーカロイドの曲などのオリジナル音源のキーは、一般人が歌うとかなり高いことが多いです。
そのため「標準キー」が設定されています。
自分に丁度良い音域を知ろう
楽に声が出る音域が、自分に丁度良い音域になります。
声を荒げたりひっくり返ったりする音は、自分に丁度良い音域とはいえません。
基本的な自分の音域は「ドレミファソラシド」をいろいろなキーで歌うことで決まります。
キーを上げ下げし楽に声を出した状態で「一番低い音はどこまで出るのか?」「一番高い音はどこまで出るのか?」を探してみましょう。
それが自分の音域になります。
カラオケでキーを合わせる方法!
カラオケのキーの調整をする際に、原曲キーからどのくらい変更したらよいのか、歌い慣れていない曲に関しては特にわからない方が多いと思います。
しかし自分の音域を把握できたら、設定すべきキーはだいたい決まってくるものです。
一般的にカラオケのキー変更は「±6~7」の範囲になります。
「+1」にすると半音高くなり「-1」にすると半音低くなるというように、1動かすごとに変わるキーは半音ずつです。
それらを踏まえた上で、次に紹介する方法を参考にカラオケのキー調整をしてみてください。
カラオケのキーの合わせ方①:同性の曲の場合
同性の曲で歌いづらい場合はまず「±2~3」にキーの設定をして、楽に歌えるかどうか確認してみましょう。
同性の曲でも原曲キーで歌うのが難しい場合は多いです。
男性ボーカルなのに女性のように高い楽曲を歌っているプロのシンガーもいますし、世界の歌姫マライアキャリーのように7オクターブの音域を持ち、びっくりするくらい高い声を出すシンガーもいます。
「同性の曲だから自分もそのままのキーで歌えるだろう」という認識で歌いはじめたものの、最後まで歌いきれなかったということになってしまったら切ないですよね。
カラオケのキーの合わせ方②:異性の曲の場合
男性が女性の曲を歌う時は「+4」にキー変更しオク下(オクターブ下)で、女性が男性の曲を歌う時は「-4」にキー変更しオク上(オクターブ上)で歌って様子をみましょう。
異性の曲でも歌いたい楽曲はありますよね。
設定を変更をすれば自分に合ったキーで、異性ボーカルの曲を歌うことが可能です。
ただし昨今流行している男性ボーカルの楽曲は、女性キーと変わらないことがあるので原曲キーのまま歌えるかもしれません。
実際に歌ってみて上げる・下げるを調整していくとよいでしょう。
カラオケのキーの合わせ方③:狭い音域の曲を歌う
最初から狭い音域のものを選曲するのもよい方法です。
あからさまにキー変更することが恥ずかしいと思う人も多いと思いますが音域が狭い曲は比較的、聴いている人にキー変更したかどうかがわかりにくい傾向にあります。
また急に飛びぬけて高い音が出てきたり低い音が出てきたりする楽曲より、自分に合うキーを探しやすい面でも狭い音域の曲を選ぶのはおすすめです。
そのためキー変更をどのように設定したらよいか、いまいちよくわからない人にもおすすめといえるでしょう。
男女別に音域の狭い曲を紹介しますので、自分が無理なく歌えるキーを見つけて練習してみてください。
男性で音域の狭い曲
- サウダージ/ポルノグラフィティ
- ガッツだぜ!!/ウルフルズ
- 世界にひとつだけの花/SMAP
- Choo Choo TRAIN/EXILE
女性で音域の狭い曲
- 地上の星/中島みゆき
- Story/AI
- フレンズ/レベッカ
- 恋するフォーチュンクッキー/AKB48
カラオケのキーの合わせ方④:繰り返し歌う
アーティストのオリジナル音源を聴き込んだ上で、カラオケで歌う人は多いと思います。
相対音感があまりない場合、キーを自分に合うものに変更した後は耳に残ったオリジナル音源のメロディがなかなか頭から離れず、音程を合わせるのが難しいかもしれません。
そういった時はある程度、練習が必要になります。
一人カラオケに行って練習するのが一番よいですが、それが難しい時はカラオケアプリを使用して自宅で口ずさみ、設定したキーのメロディに慣れるのもよいでしょう。
カラオケのキーの合わせ方⑤:裏声が得意かどうか
地声と裏声の音量差が少ない・裏声が得意な人の場合、一瞬だけ高い音が出てくるような楽曲ならば、その部分だけ裏声で歌ってしまえばよいので比較的高めのキーに設定して歌いきることができます。
原曲キーが高めでも、バラードなどのしっとりした曲であればほとんど裏声で歌うのもありです。
ただし力強いボーカルの楽曲などは、裏声で歌い続けると違和感があるものが多いので注意しましょう。
カラオケのキーの合わせ方⑥:敢えて高いキーに設定
上手に歌うだけがカラオケではありません。
その場にいる人たちといかに盛り上がれるかが、カラオケでもっとも大事なことですよね。
敢えて高いキーに設定することで勢いのある声が出せるため、その場の空気が明るくなることが多くあります。
全員のテンションが下がってきたと思ったら、やってみるとよいでしょう。
ただしあまり高いキーで無理に歌うと、喉を潰してしまいます。
あくまで自分の音域の、ギリギリのキーに設定してください。
上手く歌えないのはキーが合ってないからかもしれない?
プロのボーカリストでも、自分のキーに合っていないと上手に歌えないものです。
歌う上で良く響く音・響かない音というのは、ほとんどの人の場合必ず持っています。
自分に合うキーより低く設定していたため、力強く歌うはずの部分のメロディを響かない声で歌うことになり、上手に聴こえないという場合があるでしょう。
反対にキーを高く設定しすぎて、しっとり歌うはずのところを声を張り上げて歌ってしまい、曲にミスマッチな声色になる人もいます。
音程を合わせるのも、自分に合う音域でないと格段に難しいです。
「キーを変えたら見違えるほど音程が合うようになった」というパターンも多いので、歌にコンプレックスを持っている人は特に自分に合うキーを把握することからはじめるとよいでしょう。
まとめ
自分に合う「キー」に設定できれば異性がボーカルの曲や高い声の曲でも、歌いこなすことができます。
カラオケの「キー」を合わせる方法は、決して難しくはありません。
この記事で紹介したやり方・コツを踏まえて、自分に合う「キー」に設定し練習してみてください。