【サカナクション】アネッサCMソングとしても人気な『多分、風。』について徹底考察!

『多分、風。』はサカナクションが2016年にリリースした曲です。アネッサのCMにも起用されており、耳にした人も多いでしょう。『多分、風。』は80年代の歌謡曲、テクノポップに影響を受けて作られました。今回はサカナクションの『多分、風。』を掘り下げていきます。

記事の目次

  1. 1.CMソングでも引っ張りだこなサカナクション
  2. 2.アネッサCMソングとして作曲された『多分、風。』
  3. 3.『多分、風。』から見るサカナクションの戦略性
  4. 4.サカナクションの『多分、風。』の歌詞から意味や想いを徹底考察
  5. 5.まとめ

山口一郎の文学性

今までにない物語的な作品を制作した山口一郎ですが、80年代の歌謡曲と異なる点があります。それは歌詞に詰め込まれた情報量の違いです。

こちらは80年代の代表的な歌謡曲。松田聖子の赤いスイートピー。作詞は松本隆です。

春色の汽車に乗って海に連れて行ってよ
煙草の匂いのシャツにそっと寄りそうから

何故知りあった日から半年過ぎても
あなたって手も握らない

『多分、風。』と比べると。情報量の多さが分かると思います。

この頃の楽曲は聞き手にイメージを伝える為、説明が多いんですよね。

山口一郎の歌詞で説明をするのが苦手だと話しています。『多分、風。』は歌謡曲と今までの歌詞をうまく融合しています。

山口一郎は歌詞から音に至るまで、相当苦労して制作したとの事です。今までの紹介からもそれが伝わると思います。

『多分、風。』と『忘れられないの』

この頃のサカナクションは新宝島やさよならはエモーション等、様々なシングルを立て続けにリリースしています。次に出すアルバムのテーマは『東京』と『郷愁』でした。

さよならはエモーションやグッドバイが「東京」をテーマにした楽曲なら、新宝島や多分、風は「郷愁」です。

内省的な楽曲ばかりでなく、今回のようなアップビートな曲が出来たのは、次回のアルバムの足がかりとなりました。

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2019年6月19日にアルバム『834.194」が完成。前回のアルバムから6年3ヶ月という超難産の末に制作されました。このアルバムのリードトラックは『忘れられないの』です。

この楽曲は新宝島や多分、風以上に80年代のテイストを詰め込んだ作品です。PV解禁時はそのインパクトばかりが話題になりましたが、実はアルバムのテーマに沿った作品でした。

今回の記事を読んでからPVをみると、また違った印象を受けるのではないでしょうか?

『834.194』で新たな境地へとたどり着いたサカナクション。新曲はまだリリースの情報はありませんが、きっと素晴らしい曲を世に送り出してくれるでしょう。

まとめ

今回はサカナクションの楽曲『多分、風。』の紹介をしました。

山口一郎が影響を受けた80年代の楽曲と、現在音楽を融合させた作品です。

歌詞もこれまでの自己を振り返る内容ではなく、物語を基調としている等、サカナクションを語る上では欠かせない楽曲です。

この曲を通じて歌謡曲や80年代の音楽にも興味をもっていただけたら幸いです。

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