【サカナクション】東進全国統一テストのCMソング!中高生から特に支持される『さよならはエモーション』とは?
さよならはエモーションは東進のCMにも起用されました。CMとCDでは歌詞は同じであるものの、雰囲気や曲調は大きく異なります。それは山口一郎が考えるエモさが関係していました。今回はさよならはエモーションが完成した経緯や歌詞についた考察していきます。
CMソングにも引っ張りだこなサカナクション
日本の音楽シーンを長年にわたり牽引し続けるサカナクション。その音楽性は高く評価されており、多くのCMやドラマの主題歌に引っ張りだこです。
こちらは2019年6月に発売した『834.194』に収録された『ナイロンの糸』です。カロリーメイトのCMに起用され、山口一郎も出演しています。
何故砂漠なのかと言うと、山口一郎が楽曲制作時に思考する心象風景を表現しているらしいです。
歌詞から読み解くタイアップへの思い
サカナクションは他にも数々のタイアップを担当しています。それぞれのニーズに合わせた楽曲を提供しています。
Aoiという楽曲がNHKの「サッカー2013」テーマソングに起用された際に山口一郎はこう述べています。
タイアップ曲って、自分たちの作品というだけではなく、他の面にも関わってくるものなので、そこにもちゃんと良い影響がないと、完成には至らないんですね。なので、「NHKさんのサッカーのテーマ曲」という部分でもちゃんと機能的でなければいけないし、サカナクションの作品としても機能を果たさなければならない。
タイアップに寄り添いすぎるとサカナクションの楽曲ではなくなり、作りたい曲を作るとそれはスポンサーの求める楽曲では無くなります。
ドラマであれば2分足らず、CMでは30秒にも満たないその時間。双方の求めるものをうまく楽曲として表現する。とても難しい事ですが、サカナクションは常にそれを実現してきました。
こちらが実際に起用された『Aoi』です。この楽曲のテーマは『今』です。今を懸命に生きるサカナクションとサッカー選手、それぞれが持つ未熟さ、美しさ、危うさを表現した曲ですね。
青色といえば、サムライジャパンのユニフォームも彷彿させます。
青さ 思い出せばまた見えた
新しい姿の行く末を 行く末を
青さ 思い出せばまた見えた
若いあの姿と海の音 海の音
『さよならはエモーション』は東進の全国統一テストに関するCMソングに抜擢される
そんなサカナクションですが、2013年に『さよならはエモーション』が東進のCMに起用されました。
全校集会で発表された全国統一テスト。受験を控えた中高生にとって、統一テストは自分の進路を叶える為に避けては通れません。まさにリアリティを追求した楽曲となっています。
山口一郎の力強い歌声と、皆のコーラスが印象的です。楽曲の方向性としては受験生のリアルとサカナクションの今を重ね合わせたものであり、先ほどの『Aoi』に近いものでしょうか。
楽曲提供した段階では、この曲はフェスやライブで盛り上がる為につくられていたそう。
「もともとは”さよならエモーショナル・ロック”だったんですよ。こういう感じの曲は最後にしようって気持ちで」
「ライヴライクというか。フェスに向けて作るみたいな曲。CMタイアップでこれを作り始めた時に、そんなことを考えていたんです。ずっとフェスに対しての疑問があって。フェスで受け入れられない音楽が評価されないって時代はおかしいって思うし。自分はそれに対応しきれないなって思った」
最近の音楽市場はCD等の音源に対する規模はどんどん縮小され、代わりにライブやフェスの需要が高まっています。
当然盛り上がる事に重点が置かれる事になりますが、山口一郎はそれに合わせた楽曲作りを行ったそうですね。
サカナクションの歌詞は東進CMにマッチしている
実はサカナクションが東進のCMに起用されたのは今回が初めてではなく4回目です。
『アイデンティティ』『ルーキー』『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』が起用されています。これらの楽曲でMステにも出演しているので、耳にした事があるかもしれません。
残念ながらCMがyoutubeにないのでPVを貼り付けておきます。アイデンティティの確立は、私達が子供から大人へ成長する際に必ず通る道です。
受験に臨む学生とアイデンティティという楽曲はとてもマッチしています。
どうして 今になって 今になって
そう僕は考えたんだろう?
どうして まだ見えない
自分らしさってやつに 朝は来るのか?