【サカナクション】レトロで独特なMVでも話題の大ヒット曲「忘れられないの」を徹底解説!

サカナクションのセンスが光る名曲『忘れられないの』。山口一郎の才能を改めて見せ付ける1曲であり、ソフトバンクのCMソングとしても注目を集めました。今回は、サカナクションの『忘れられないの』の魅力について注目してみました。

記事の目次

  1. 1.レトロな曲調で大注目を浴びるサカナクション『忘れられないの』
  2. 2.ソフトバンクのCMソングとしても大抜擢された
  3. 3.おしゃれなMVにも注目が集まっている
  4. 4.まとめ

レトロな曲調で大注目を浴びるサカナクション『忘れられないの』

Photo byFonthipWard

最先端を感じさせるサウンドとメロディーのレトロ感がたまらない名曲『忘れられないの』。

2019年8月21日にリリースされたサカナクションの13枚目のシングルで、6月19日リリースのアルバム『834. 194』からリカットした『忘れられないの』と『モス』の2曲が収録されています。

『モス』は、フジテレビ系のドラマ「ルパンの娘」の主題歌に起用されました。

『忘れられないの』は80年代のカルチャーを影響を受けた作品となっており、8センチCDとして発売され、当時を再現してカラオケバージョンも収録されています。

ジャケット写真ももちろん当時を思わせる絶妙に古臭いデザインとなっており、それがまたファンにとってはたまらないポイントとなっているのです。

8センチCDのためのパッケージの商品部材や工場での生産数量に制限があり最初は1万枚限定の発売予定となっていましたが、予約が殺到したことにより体制を調整し、追加生産も行われました。

8センチCDの場合それに対応したプレイヤーが無ければCDを聞くことができませんが、それでも予約が殺到するというところにもサカナクションの人気のすごさを感じさせられます。

Photo byCounselling

80年代の音楽と言えば、松田聖子や荻野目洋子、C-C-Bや山下達郎など楽曲やアーティストを含めていまだに評価されているものが多く、またシティポップやテクノポップなど新しいサウンドが生み出された時代でもあります。

フォークソングなどが流行していたところからポップ音楽が大きく注目を集め始め、当時の耳に心地いいサウンドとリズム感を再現したような『忘れられないの』の音楽性は音楽マニアの研究対象になるほど注目されています。

バブル時代のネオンを思わせる出だしのチャイムの音。

Aメロやサビには休符が多用されており、流れるような雰囲気のBメロとの変化が気持ちよく、間奏のベースの大人っぽさと派手さはまさにその時代を表現しているようにも感じられます。

さらに、タイトルにもなっており、1度聴いただけでも印象に残る“忘れられないの”というフレーズ。

この言葉が歌詞の中で出てくるのは歌い出しの1度だけ。

たった一言をここまで印象に残るように魅力的に演出できるところにも、山口一郎やサカナクションの歌詞や音楽のセンスが感じられ圧倒されます。

ソフトバンクのCMソングとしても大抜擢された

Photo byAlexAntropov86

『忘れられないよ』は、ソフトバンクのCM「速度制限マン」篇のCMソングに起用され、CMで流れているのを聴いてから頭から離れないという視聴者も多く注目を集めました。

このCMには女優の広瀬すずさんや俳優の吉沢亮さん、そして『忘れられないよ』のMVにも出演している嶋田久作さんも出演しています。

懐かしさと新しさに挟まれた不思議な世界に連れて行かれるような楽曲と、嶋田久作さん演じる「速度制限マン」が登場するシュールなCMがマッチした作品となっており、さらにこのCMには山口一郎本人も出演しており話題となりました。

CMの内容は、上京した広瀬すずさんが故郷にいる彼・吉沢亮との動画を見ようとすると、速度制限マンに何度も邪魔されてしまうというもの。

どうしても動画を見せようとしない”速度制限マン”の素早い動きに思わず笑ってしまいます。

山口一郎はそんな”速度制限マン”から広瀬すずを助ける存在として登場し、山口一郎が「速度制限マン」と戦うシーンは特にシュールで印象的です。

『忘れられないの』の歌詞は上京をテーマとして書かれており、山口一郎は歌詞のパターンを150も書き、その中の115番目が採用されることとなったそうです。

上京する日、最後に見た忘れられない風景を美しく意味した歌詞が心に滲みます。

『忘れられないの』は、膨大の数の案の中から選ばれた洗練された歌詞と確立されたサカナクションのサウンドで奏でられた1曲となっているのです。

おしゃれなMVにも注目が集まっている

Photo byDimhou

『忘れられないよ』は、楽曲自体はもちろんのことMVにも注目が集まっています。

楽曲と合わせて映像も80年代がコンセプトとなっており、画質もレトロさを感じさせます。

褪せたような色味に、画面比も当時を再現した4:3の比率となっており、背景はその頃の歌番組を彷彿とさせる南国のリゾート地のような風景で、細かい部分にも80年代へのリスペクトやこだわり意味する作品です。

監督は映像作家として活躍する田中裕介氏。

『忘れられらないの』以外にも、『夜の踊り子』や『新宝島』、『多分、風。』などさまざまなサカナクションの楽曲のMVを手がけています。

山口一郎がステップを踏んで踊るあえてのダサいダンスが妙に癖になり、当時を経験した人にとっては懐かしさを、当時を知らない若者にとっては逆に新鮮さを感じることができ、80年代を意識しながらも幅広い世代に影響を与えるものとなっているのです。

まとめ

Photo byJordy

サカナクションの数々の名曲の中でも、間違いなく音楽史に刻まれるであろう『忘れられないの』。

リリースされたシングルCDには当時を感じさせるカラオケバージョンが収録されていますが、『忘れられないの』の魅力はメロディーだけでなく美しくて心地よいサウンドにもあり、ファンからはカラオケバージョンもとてもいいと評判です。

8月には、下北沢の路上に、MVと同じ衣装を身に付けた山口一郎が突然現れて『忘れられないの』を歌うというパフォーマンスを披露。

路上でカラオケに合わせて生歌を披露するという驚きのサプライズという奇想天外な行動はネット上でも非常に話題となりました。

『忘れられないの』という楽曲は、やることなすことセンスに溢れ、音楽を通してとにかくファンを驚かせ、楽しませてくれるサカナクションの魅力に多くの人がますます惹き込まれるきっかけとなること間違いなしの1曲です。

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