【サカナクション】アネッサCMソングとしても人気な『多分、風。』について徹底考察!

『多分、風。』はサカナクションが2016年にリリースした曲です。アネッサのCMにも起用されており、耳にした人も多いでしょう。『多分、風。』は80年代の歌謡曲、テクノポップに影響を受けて作られました。今回はサカナクションの『多分、風。』を掘り下げていきます。

記事の目次

  1. 1.CMソングでも引っ張りだこなサカナクション
  2. 2.アネッサCMソングとして作曲された『多分、風。』
  3. 3.『多分、風。』から見るサカナクションの戦略性
  4. 4.サカナクションの『多分、風。』の歌詞から意味や想いを徹底考察
  5. 5.まとめ

『多分、風。』から見るサカナクションの戦略性

サカナクションは1つ前のシングル『新宝島』で1つの完成形を作りだしました。

【サカナクション】中毒性の高い『新宝島』のPVは必見!アーティスト性溢れる名曲を徹底解説!のイメージ
【サカナクション】中毒性の高い『新宝島』のPVは必見!アーティスト性溢れる名曲を徹底解説!
楽曲のクオリティの高さからPVのセンスまで幅広く注目されるサカナクションの名曲『新宝島』。映画主題歌として書き下ろされた楽曲ですが様々な場面で耳にすることも多く、印象に強く残る1曲です。今回は、そんなサカナクションの『新宝島』について注目してみました。

特徴的なイントロから始まり、キーボードの印象的なリフ、間奏のギターソロ等、耳に残るフレーズが随所に散りばめられています。

メロディはAメロ→サビというシンプルな構成と、サビのキャッチーさと高揚感。

全てを語らずにリスナーに委ねる歌詞の奥深さ。

次とその次と
その次と線を引き続けた
次の目的地を描くんだ
宝島

このまま君を連れて行くと
丁寧に描くと
揺れたり震えたりした線で
丁寧に描く
と決めていたよ
 

PVは『ドリフ大爆笑』のオープニングのパロディです。今は亡き志村けんさんも出演されています。

新宝島は『80年代の音楽』と『現在音楽』を融合させ、サカナクション独自のスタイルへと昇華させたものです。

結果的にこの曲はbillboard JAPAN HOT 100チャートで首位となり、サカナクションの新たな代表曲となりました。

このヒットから山口一郎はこの方向性で『多分、風』を制作する事を決意します。

そして、「新宝島」で手に入れられた、自分の中の新しい“テーブル”の上で、最初にローンチされた作品が、この曲だと感じています。

『多分、風。』の当初のタイトルは「渚のアップビート」であり、明確に80年代を狙ったものでした。

楽曲作りは難航し、イントロだけで10パターン、メロディも2種類候補があったとインタビューでも語られています。

僕らが感じている80年代の先進性や遊び心と、現代のフェス需要であったり、十代の若いリスナーが聴き慣れて、求めている感覚、それをどう取り混ぜて、バランスを取るのか。そこにすごく悩んで、それで予定より、お時間をいただくことになってしまいました。

単に80年代の音楽を取り入れる分には『オマージュ』という方法もありますが、それでは10代の若いリスナーはついてきません。

80年代特有のサウンドと、ファンが求めているサウンド。それらをうまく融合させたのが『多分、風。』なのです。

80年代はデジタル技術の発達により、鍵盤楽器が大きな進歩を遂げました。この頃は『鍵盤の音が出すぎてない?』と言う位に鍵盤楽器を前面に押し出した曲が多いです。例えば80年代に流行ったイギリスのニュー・オーダーというテクノバンド。

この頃はみんなのうたの楽曲にもテクノの要素が含まれています。代表的なのがコンピューターおばあちゃん。

明治生まれ(楽曲制作時期は1981年)にもかかわらず博識で英語も堪能なハイスペックおばあちゃん。何気に編集を坂本龍一が担当しているのが凄いです。

『多分、風。』の細かなアレンジを聴くと、この曲にも通じるものがあります。80年代の鍵盤音楽の雰囲気がかんじとれましたか

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サカナクションの『多分、風。』の歌詞から意味や想いを徹底考察

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