THE FIRST TAKEが注目を集める理由は？魅力についてご紹介！
一発撮りの音楽チャンネルとして話題を集めているTHE FIRST TAKE。アーティストが、スタジオに置かれたマイクの前で一回限りのパフォーマンスをします。なぜ話題なのか、どんなパフォーマンスがあるのか、THE FIRST TAKEの魅力についてご紹介します。
THE FIRST TAKEとは
Youtubeで「THE FIRST TAKE」を視聴したことはありますか？この動画がおすすめに出てきたり、チャンネルのサムネイルを目にしたことがある方が多いと思います。
2019年11月にスタートしたこのチャンネルは「ONE TAKE ONLY, ONE LIFE ONLY. 一発撮りで、音楽と向き合う。」という言葉をテーマにした音楽のチャンネルです。アーティストたちの一発撮りのパフォーマンスを見ることができます。
LiSAの「紅蓮華」は再生回数が8500万回を突破。DISH//の北村拓海が披露した「猫」は7000万回を突破するなど、話題を集めるパフォーマンスが数多くあります。海外からの人気も高いチャンネルです。
たった一回しか撮影していない緊張感と、歌う前のアーティストの表情や行動まで見ることができ、特別感を味わえる映像を見ることができます。
主に音楽の映像の世界では、パフォーマンスが完璧に成功するまで何度も撮影をし、編集をして公開することがセオリーのようになっています。
しかしTHE FIRST TAKEはアーティストの生の演奏を味わうことが重点に置かれた映像を公開しており、その特別感に多くの人が引きつけられています。
THE FIRST TAKEのコンセプトとは？
THE FIRST TAKEのコンセプトはそれぞれの動画の概要欄に書かれています。
白いスタジオに置かれた一本のマイク。
ここでのルールはただ一つ。
一発限りのパフォーマンスをすること。
それ以外は、何をしてもいい。
一度きりのテイクで、何をみせてくれるだろうか。
一瞬に込められた想いを見逃すな。
THE FIRST TAKEは「アーティストの一発撮りのパフォーマンスをよりリアルに、鮮明に届けるYoutubeチャンネル。」と書かれており、アーティストの一回切りのパフォーマンスをじっくり味わえるようなチャンネルです。
TVなどの生放送番組よりも、その場の空気や緊張感がよりダイレクトに伝わってくる映像となっています。
さらに演奏前のアーティストの表情や行動が見れたり、歌う前の一言を聞いたりと、アーティストの音楽に臨む姿勢も感じられる映像です。
カットが一度もなく、歌う前からアーティストを見続けるという機会はゼロに等しかったのではないでしょうか。
今までに見たことのないアーティストの姿を見られるという点が視聴者の関心を集め、人気のチャンネルへと成長し続けています。
これからもどんなパフォーマンスを公開してくれるのか、さまざまな期待を持たせてくれるチャンネルです。
THE FIRST TAKEで人気の動画ご紹介
THE FIRST TAKEで人気の動画をご紹介していきます。THE FIRST TAKEのチャンネルでは100以上の動画が公開されており、さまざまなアーティストがパフォーマンスを披露しています。
ここでは特別にピックアップした6つのパフォーマンスをご紹介します。
- YUI - TOKYO, CHE.R.RY
- Def Teck - My Way
- adieu - ナラタージュ
- 女王蜂 - 火炎
- 岡崎体育 - YES, エクレア
- KANA-BOON谷口鮪 × ネクライトーキもっさ - ないものねだり
1番目に紹介するYUI、は8年振りに名曲TOKYOを披露。ファンの間で大きな話題になりました。
2番目のDef Techは、公開してわずか9日で390万回を超える再生回数を記録。難しいラップの部分も滑らかに歌いこなす二人に釘付けになります。
3番目に紹介するのが、上白石萌歌の音楽名義であるadieu。THE FIRST TAKEのトップバッターだったadieuは、映画の主題歌ナラタージュを歌いました。繊細な歌声にフォーカスした映像に注目です。
4番目は、再生回数1000万回を突破した「火炎」を歌う女王蜂アブちゃん。情熱的なパフォーマンスをご紹介しています。
5番目は岡崎体育です。THE FIRST TAKE FESと銘打った、1回目のアーティストとしてライブハウスで2曲歌います。思わず笑ってしまうパフォーマンスです。
最後に紹介するのが「ないものねだり」を歌ったKANA-BOON谷口鮪とネクライトーキのもっさの二人。曲と二人のエネルギーが伝わるような、元気の出てくる映像となっています。
それぞれのYoutubeの動画も載せているので、ぜひ見てみてください。
①YUI - TOKYO, CHE.R.RY
現在はFLOWER FLOWERのyuiとして活動している彼女が、8年ぶりにYUIとして歌唱しました。当時のファンからも大きな反響があり、話題を呼びました。
歌ったのは「TOKYO」と「CHE.R.RY」で、YUIの名曲としてそれぞれ根強い人気があります。
最初の「TOKYO」では、あぐらをかき、ギター1本で演奏するという昔からのスタイルで演奏。ところどころでyuiの声がYUIに変わるような、新しくも懐かしい演奏でした。
YUIが初めて武道館に立ったとき、最後の曲として演奏した「TOKYO」。途中で涙につまってしまい、ファンが「がんばれー！」と応援するシーンがありますが、そのシーンを思い出してしまうような印象深い演奏でした。
続いて、2曲目は「CHE.R.RY」という甘酸っぱい気持ちを歌ったYUIの代表曲。
歌いはじめは口笛で軽やかに始まり、ずっとイントロを繰り返します。歌詞がどこから始まるのか分からなくさせ、サポートで参加した佐藤嘉風に仕掛けをして楽しむyuiの姿が見られます。
yuiはTHE FIRST TAKEの動画が公開するにあたり、複雑な心境をinstagramに載せていました。
たくさんの方に観ていただけたみたいで、本当に嬉しく思っています。
YUI、デビューしてから15年になります。
一時期は逃げたい時期もありました。
TOKYOを歌う、となった時も逃げ出したくなりました。
でも私は今15年間をやっと幸せな事も苦しかった事も全て自分の中に消化して前を向いて歩いて行こうと考えられるようになりました。
それも全て出逢ってくださった皆さまのおかげです。
たくさんの方がYUIを聴いてくださり、たくさん思い出もあると思いますがそれを汚したいわけではなく、私なりにこの15年をきちんと自分なりに大切にお祝いしたいと思っております。
（後略）
YUIが活動を終え、yuiとしてのバンド活動を開始してから長い時間が経ちますが、それでもyui自身の中で、ファンの人たちの中で、それぞれの気持ちがあると思います。
たくさんの人の気持ちが集まり大きなプレッシャーになっていたはずですが、多くの人の記憶に残るような素敵なパフォーマンスを披露しました。
これがきっかけとなり、YUIの曲やFLOWER FLOWERの曲がさらに多くの人に広がっていくような予感がする動画です。
②Def Tech - My Way
2005年に大ヒットした「My Way」を披露したDef Tech。ハワイ出身のShenと東京出身のMicroが織りなすコーラスは、聞く人に新しい風を吹き込みます。
Def Techのこの動画は、公開してからたった9日間で390万回を突破しています。
My Wayの冒頭はアカペラで始まりますが、見ているこっちが息を飲んでしまうほど、息の合っている2人の歌声を聞くことができます。鳥肌が立つようなアカペラです。
お互いに見つめて笑いあったり、途中のサビの歌唱では2人で同じダンスを踊ったりと、2人の力強い関係性が感じられる瞬間がつまっています。
ラップの部分を滑らかに歌い切る部分も驚きますが、特に印象に残るのが2人のハーモニーです。息が合っていて美しく、心を浄化してくれるような響きに聞こえてきます。
コメント欄には2005年から聴き続けていた人からのコメントや、10年以上この曲に励まされてきた人の体験談などが寄せられていて、長年多くの人々に力を与え続けてきた曲だということが伝わってきます。
心地よいリズムと豊かなハーモニーが感じられる、Def Techの「My Way」です。
③adieu - ナラタージュ
2017年にナラタージュのEPをリリースし、その後2年ほど音沙汰のなかったadieu。顔も公開されておらず、長い期間謎に包まれていました。
しかし2019年の9月に、adieuは俳優の上白石萌歌であったことが発表されました。それと同時に新曲も公開。THE FIRST TAKEではトップバッターの出演アーティストとなりました。
少しだけ口ずさんでからナラタージュを歌い始めるadieuは、軽やかに歌いながらも、どこかで切なさを感じる表情をしています。
丁寧に歌詞を紡いでいくような歌い方で、言葉ひとつひとつの音に繊細さを感じます。目をつぶったり、手が自然と動いたり、一音ずつ心を配りながら歌う姿が印象的です。
口元がフォーカスされるシーンが多く、その美しい歌声に集中できるような映像となっています。
歌詞の内容が進んでいくにしたがって、表情も柔らかくなっていきます。最後のフレーズの前には自然と笑みがこぼれていて、一つの物語が終わったような感覚を覚えます。
静けさの中の音楽を存分に味わえるadieuのTHE FIRST TAKEです。
④女王蜂 - 火炎
女王蜂のボーカル・ギターのアヴちゃんが歌ったのは「火炎」。公開されてから10ヶ月ほどで1800万回を突破しています。
2020年11月現在、再生回数が1000万回を超えるアーティストはわずかしかおらず、非常に多くの人々に視聴されている人気の動画だということが分かります。
歌唱前のアヴちゃんが話し方はとても柔らかで、情熱的な歌唱とのギャップに驚かされます。
本名、性別、生年月日、国籍を非公表にしている女王蜂は、2011年にデビューしたロックバンドです。インパクトの強い楽曲と、さまざまな美しさを表現する多様なメイクやスタイリングを貫いています。
「火炎」では、ハイトーンボイスと低い音程を自由に行ったり来たりし、複雑なリズムも激しく歌い上げました。
歌詞は日本語と英語が混ざり合っていますが、アヴちゃんはどの言葉も境界を感じさせません。歌詞が自然と耳に入ってくるような歌唱です。
高いヒールをはきながら、青い髪で情熱的に歌い上げる姿はとても鮮烈なインパクトを与えてくれます。
⑤岡崎体育 - YES, エクレア
THE FIRST TAKE FESの第一回のゲストとして出演した岡崎体育。THE FIRST TAKE FESは、通常のスタジオとは違い、ライブハウスで行います。また、無観客の中で演奏します。
岡崎体育は、テクノサウンドが効いた「YES」と「エクレア」を披露しました。「YES」は、カメラワークを巧みに使って、思わず笑ってしまうような目線をカメラに何度も送ります。動画ならではの面白さを表現していて、個性が伝わるパフォーマンスです。
2曲目のエクレアは、「頭ん中に友達とか家族とか、応援してくれている人を想像しながら歌いました」と歌唱後に話しています。
アコースティックギター1本と岡崎体育の真っ直ぐな声が重なり合って、温かいサウンドが響く「エクレア」です。
要所要所で岡崎体育の工夫が散らばっていて、クスッと笑ってしまうような温かい映像となっています。
⑥KANA-BOON（谷口鮪）×ネクライトーキ（もっさ）- ないものねだり
KANA-BOONの代表曲である「ないものねだり」を、ボーカルの谷口鮪とネクライトーキのボーカルもっさが歌います。
ないものねだりは2人の掛け合いのような歌詞が続きますが、谷口鮪ともっさが交互に歌っているため、歌詞が非常に立体的に聞こえてくるパフォーマンスです。
曲中で後ろからギターが入ってきたり、ドラムが手を叩いたりと、さまざまな仕掛けがあり飽きない一曲となっています。
歌い終わったあと、少しの沈黙があり「間違えました…」とつぶやく二人。とても和やかな雰囲気のまま終わります。
テレビ番組や、動画の撮影なら失敗したら必ず取り直しを行うことがほとんど。しかし、一発撮りを提供するTHE FIRST TAKEでは、視聴者も一緒に間違えた瞬間も共有することができます。
谷口鮪ともっさの明るいエネルギーが詰まっているので、この動画を見て元気をもらえる方も多いのではないでしょうか。
まとめ
さまざまなアーティストのたった一回のパフォーマンスをじっくり見ることができるTHE FIRST TAKE。チャンネルが開始されてからまだ2年も経っていませんが、非常に人気のチャンネルとなっています。
THE FIRST TAKEが多くの人の関心を集めている理由には、アーティストの歌う前や歌ったあと、そして歌唱中の細やかな動きまでを見せていることが挙げられます。
また、全てのパフォーマンスを一発撮りにすることで、動画というコンテンツでは出しにくい緊張感を持たせています。それによって、視聴者も一緒にドキドキを味わえて、アーティストと一緒の時間を共有できるのです。
ここでは6つのパフォーマンスをご紹介しました。LiSAや女王蜂アヴちゃんの動画は再生回数が1000万回を超えていて、まさに人気の動画となっています。
THE FIRST TAKEは素晴らしいパフォーマンスばかりで、どの動画を見ても飽きないようなチャンネルとなっています。
ぜひ興味のあるアーティストや曲の動画を視聴してみて、さまざまな発見をしてみましょう。
