【Apple Music】人気サブスクの一つ「Apple Music」の実際の評判は?メリットデメリットあわせてご紹介

世界で6000万人を超える人たちが利用しているApple Music。サブスクリプションサービスの中で先駆けとして始まったApple Musicは、ユーザーの評判もよく、高い人気があります。ユーザーからの評判やメリットとデメリットをまとめてみました。

記事の目次

  1. 1.世界中で多くの人に利用されている、Apple Music
  2. 2.Apple Musicの評判ってどうなの?
  3. 3.Apple Musicはこんな人におすすめ!メリットをご紹介
  4. 4.メリット①:デザインが簡潔で、視認性がいい
  5. 5.メリット②:アーティストへの還元率が高い
  6. 6.Apple Musicに向かない人は?デメリットをご紹介
  7. 7.デメリット①:英語表記のアーティスト名がカタカナになる
  8. 8.デメリット④:配信が他社に比べると遅くなる
  9. 9.Spotifyの告発とApple Musicの反論について
  10. 10.まとめ

世界中で多くの人に利用されている、Apple Music

appleのお店

Apple Musicは、アップルのストリーミングサービスとして2015年から始まりました。それまではCDや音源を買って音楽を楽しむのが一般的でしたが、今ではサブスクリプションの形態で音楽を楽しむ人が増えています。

もともと知っているアーティストだけではなく、自分の好みに合ったアーティストを発見できたり、知らなかった曲と出会う機会が増えたりと、ストリーミングサービスならではの楽しみ方があります。

音楽へのアプローチが簡単になり、楽しみ方の選択肢が増えたと言えるでしょう。また、配信されるとその日から新しい音楽を聞けることも、サブスクリプションの良さのひとつです。

ではApple Musicはほかのストリーミングサービスと比べて、どういった面が評価されているのでしょうか。デメリットとメリットを合わせてご紹介していきます。

Apple Musicの評判ってどうなの?

appleのイヤフォン
Photo byrupixen

Apple Musicの評判や口コミは人によってさまざまですが、ユーザーの好みによって大きく評価が分かれています。

簡潔なデザインや曲数の多さを重要視したい場合、Apple Musicを好んで利用している人が多いです。また、Appleの製品になじみがありiPhoneやMacを使っているユーザーも、他のサービスより頭ひとつ抜けて使いやすさを感じている印象があります。

他社のストリーミングサービスを利用している人は、それぞれのサービスの特徴が気に入っていて利用しています。

そのため、Apple Musicの評判が悪いから他社のストリーミングサービスを利用するというより、細やかな個人の好みによって利用するサービスが分かれているというのが実情かもしれません。

他社のストリーミングサービスを利用する方の具体的な意見は、このような様々な理由があります。

・他社の曲のミックスリストが好きだから利用する
・他社のアプリの色合いが好きだから利用する
・アジアのアーティストの曲をたくさん聴くから他社のサービスを利用する

他社のサービスを利用している友人や家族でも、不満が多くて乗り換えるという話を聞いたことがないため、ストリーミングサービスの質はどこも非常に高いと言えるでしょう。

その中でもApple Musicは長い間安定していて、根強い人気があるストリーミングサービスです。

Apple Musicはこんな人におすすめ!メリットをご紹介

丸太の上のiPhone

それでは、Apple Musicのメリットをご紹介していきます。メリットは全部で6つの項目です。

  1. デザインが簡潔で、視認性がよい
  2. アーティストへの還元率が高い
  3. 最高音質(Apple Digital Master)で楽しめる
  4. ミュージックビデオを視聴できる
  5. 歌詞が表示される
  6. 歌詞検索ができる
筆者は、これまで10以上の音楽ストリーミングサービスを試してきました。どれもそれぞれに特長はありましたが、ここに挙げた点ではApple Musicが特に評価が高いです。

最もよい点は、1.デザインが簡潔で視認性がよいこと、2.アーティストへの還元率が高いことが挙げられます。

操作のしやすさは利用するユーザーにとって非常に大切なポイントなので、外出時でもどんな時でも見やすく、動かしやすいアプリとして活躍してくれます。

また、アーティストへの還元率が高い点では、常に他社よりも高い基準を保っています。還元率は公式に発表されておらず、明確な比較はできません。しかし、多くのアーティストが収支を紹介してくれているので、おおよその把握が可能です。

還元率のよさはアーティストを応援するリスナーとしても大切な観点です。

さまざまな意見が出ているテーマではありますが、再生することによってアーティストやクリエイターの収益が増えるのは、リスナーの喜びとも直結しているのではないでしょうか。

Apple Musicのメリットを知って、ぜひ音楽ストリーミングサービスを選ぶ際の参考にしてみてください。

メリット①:デザインが簡潔で、視認性がいい

apple musicの画面

Apple Musicの画面はシンプルなデザインでまとめられています。ベースの背景色は白色で、文字は黒と赤の2色の構成です。

この2色がうまく使い分けられています。例えば、アルバムやEPのタイトルは黒の文字、すぐ下のアーティスト名は赤い文字になっています。

基本的には、自ら操作して動かせるものは赤い文字で構成されているようです。したがって、再生時の画面でアーティスト名をタップすると、アーティストのホームに移動することができます。

ほかにも再生やシャッフル、ライブラリに保存などの、自ら操作して動かせる文字やマークは赤色で統一されています。

また、デザインの視認性(目で見たときの確認のしやすさ)が高いです。アーティスト名や曲のタイトル、アルバムタイトルなども画面をパッと一瞬確認しただけで分かるようにデザインされています。

感覚的に動かしやすく、世界中の人々にとって使いやすいApple Musicのデザインです。

メリット②:アーティストへの還元率が高い

アーティストへの還元率が高いのもApple Musicの特長のひとつです。毎年ランキングが出されるアーティストへの還元率でも、1位もしくは2位をキープしています。

2019年上半期の音楽ストリーミングサービスのアーティスト還元率を参考にすると、Apple Musicは2位にランクインしています。

1位 dヒッツ powered by レコチョク 1再生あたり約4.25円
2位 Apple Music 1再生あたり約1.06円
3位 Amazon Prime Music Unlimited 1再生あたり約1.04円
4位 AWA 1再生あたり約0.9円
5位 LINE MUSIC 1再生あたり約0.87円
6位 Youtube Music 1再生あたり約0.72円
7位 Google Play Music 1再生あたり約0.64円
8位 Amazon Prime Music 1再生あたり約0.72円
9位 Spotify 1再生あたり約0.27円

 

【2019上半期】ストリーミング収益の還元率ランキング より

安定した還元率を維持している理由には、Apple Musicの信念が背景にあります。

AppleがiTunes Storeを作った当初、「すべてのクリエイターが公平に扱ってもらえるような信頼できる場所が存在しなければならない」という信念を持って始めました。

アーティストやミュージシャン、クリエイターをサポートしながら、お互いに音楽テクノロジーを発展させてきたという歴史があります。

2020年には新型コロナウイルス感染拡大のため、収入が減ってしまったインディーアーティストに対して、5000万ドルの基金を用意しました。

現在もApple Musicは音楽領域を中心に、積極的なサポートを続けています。

メリット③:最高音質(Apple Digital Master)で楽しめる

マイクロフォン

メリットの3つ目は、最高音質で聞けるということです。

Apple Digital Masterという最高音質でリリースされる曲が多くあり、その音質は「レコーディングスタジオで作られたの24ビットのオリジナル音源とほとんど区別がつかないクオリティ」と言われています。

Apple Digital Masterの見分け方としては、アルバム説明文の最後の文章です。

「このアルバムはApple Digital Masterに対応しています。アーティストやレコーディングエンジニアの思いを忠実に再現した、臨場感あふれる繊細なサウンドをお楽しみください。」と書かれています。
 

apple digital masterの画面

iTunesで購入する際は、Apple Digital Masterのロゴマークが記されています。

Apple Digital Masterに対応している曲は、全世界のトップ100にランクインした楽曲の7割だということです。これからもさらに増え続けていくことが予想できます。

筆者は最初、この音質に興味がなかったので通常の音質で聞いていました。しかしアルバムに書かれていた文章が気になって一度試してみたところ、その音質の繊細さと浮遊感に感動してしまいました。

Apple Musicを利用する際は、ぜひ一度聞いてみて欲しいです。

ちなみに邦楽アーティストでは、米津玄師のアルバム「STRAY SHEEP」、aikoの全オリジナルアルバム、大橋トリオのアルバム「This is music too」などがApple Digital Masterに対応しています。

メリット④:ミュージックビデオを視聴できる

メリットの4つ目に、ミュージックビデオが視聴できることが挙げられます。ミュージックビデオを視聴する人の大半は、Youtubeで見ているはずです。

しかし、Apple Musicでは知らなかったアーティストを検索して、そのままミュージックビデオも視聴することもできます。広告も入らないので、アーティストの世界にどっぷり浸ることができます。

以前Youtubeが世界的にサーバーダウンを起こしてしまったことがありました。その際にも、Apple Musicのユーザーならミュージックビデオ視聴できていたということになります。

そんな非常事態にも、Youtube以外の選択肢があると音楽を楽しめるチャンスが増えます。ぜひ、Apple Musicでミュージックビデオも楽しんでみましょう。



 

メリット⑤:歌詞が表示される

apple music

Apple Musicの曲は歌詞を表示できます。歌詞を音楽と同じタイミングで出す方法と、歌詞を全て表示して自分のペースで読む方法があります。

スマートフォンでは、1番左下にある「”」のマークの部分をタップすると歌詞を表示できます。歌詞を全部表示したい場合は、タイトル横の「…」をタップするとメニューの中に「歌詞をすべて表示」があります。

「ここは一体なんという言葉を歌っているんだろう?」という疑問が起こっても、自ら検索するとなると、やめてしまう方も多いのではないでしょうか。

タップ一つで歌詞を表示できれば、ユーザーが気軽に歌詞にも触れることができます。

歌詞をじっくり読みながら音楽を聴く機会はだんだん減ってきているかもしれませんが、歌詞を読むと新しい発見もあります。

歌詞を表示させて、その音楽にどっぷり浸るという体験も提供してくれるサービスです。
 

メリット⑥:歌詞検索ができる

Apple Musicに歌詞登録されている曲なら、歌詞の一部を検索しただけでその曲がヒットするようになっています。

例えば、「このフレーズの言葉だけ覚えてるけど、誰の曲かもどんな音楽かも思い出せない…」という場合には、とても便利な機能です。

日本語だけでなく、韓国語や英語にも対応しています。英語の場合、一つの単語だけなら候補が多くて探し出すのが難しいかもしれませんが、複数の単語があればヒットすることが多いです。

ぜひ忘れてしまった曲を思い出したい場合に利用してみてください。さらに、特定の単語を入れて、共通するテーマの曲を選ぶこともできます。

恋愛やチルなどのジャンルでまとめられている曲は多いですが、もっと狭い範囲を指定して、オリジナルの分け方で、共通する曲を集めることができます。

なにか興味のある単語を入れてみて、共通する歌詞を持った音楽を調べるみるのも面白い音楽体験でではないでしょうか。

Apple Musicに向かない人は?デメリットをご紹介

Macとイヤフォン

続いて、Apple Musicのデメリットについてご紹介していきます。デメリットは大きく分けて4点です。

  1. 英語表記のアーティスト名がカタカナになる
  2. アルバムとEPが分かれていて、曲が探しにくい
  3. クレジットがない
  4. 配信が他社に比べると遅くなる
1については、ほかの音楽ストリーミングサービスにも同じことが言えます。日本語での英語名の表示にばらつきがあるので、探すのが難しくなったり、時間がかかったりしてしまうことがあります。

また、4の配信が他社と比べると遅くなるというのは、こだわりの好きなアーティストがいる方に限定される問題です。

発売日の配信時間帯で比べると、Apple Musicが最も遅くなることが多く、もどかしい気持ちになることがあります。

ぜひこれらのデメリットも参考にしてみてください。

デメリット①:英語表記のアーティスト名がカタカナになる

macとiPhone

アメリカやイギリスなど、英語圏のアーティスト名がカタカナで表示されます。ジャスティン・ビーバーやハリー・スタイルズなどの有名なアーティストはカタカナで表示されることが多いです。

しかし例外もあり、Dua Lipa(デュアリパ)は英語表記となっています。カタカナと英語表記が混在していると、多数のアーティスト名の中から選びたいアーティスト見つけるまでに不必要なエネルギーを使ってしまいます。

また、海外アーティストの名前は元のままの英語で登録してあってほしいという方も多くいます。

個人の感覚で大きく分かれる意見ですが、英語で表示とカタカナの表示は、文字から受けるイメージが変わるのも事実です。

表記どちらかに統一されるか、簡単にカスタムできる仕組みがあるとよいのではないでしょうか。

しかしこの問題は他社のストリーミングサービスでも同じことが起こっているようです。音楽だけでなく、日本全体でこのような表記の問題はたくさんあるのかもしれません。

デメリット②:アルバムとEPが分かれていて、曲が探しにくい

Apple Musicは、アルバムとEPが探しにくいというデメリットがあります。アルバムもEPも横並びに過去作品が並んでいるので、少し見づらいと感じる方も多いかもしれません。

また、アルバムとEPのカテゴリの間に「ミュージックビデオ」や「プレイリスト」のメニューがあります。

そのため、探している曲がEPに入っているのか、アルバムに入っているのか確認するのに頭の中の整理が必要になってきます。

リリースしたものでまとめられていればその中から選ぶことができますが、アルバムとEPで分類されているため、探すのに少し時間がかかります。

最近はEPの曲数が増えたり、ミニアルバムが発売されたりと、それぞれのカテゴリの違いが明確でないことも増えてきました。

ユーザーが聞きたい曲をすぐに見つけられるように、デザインがさらに改善されることを願っています。

デメリット③:クレジットがない

音楽を聞いていて、誰が作曲作詞をしたのか気になることがありませんか?他社のストリーミングサービスでは楽曲クレジットというメニューが表示されるサービスがあり、作詞作曲者を知ることができます。

Apple Musicでは歌詞の最後に作詞者の名前が出てきますが、作曲者は一曲ごとに知ることができません。

ライブラリのメニューで、アルバムや曲と並列して作曲者のカテゴリを出すことができても、作曲者の名前から曲を検索していくのは難しく、その機会は少ないです。

クレジットはほとんど確認しないという方もいるかもしれませんが、作詞作曲者を手軽に知ることができたら、もっと曲への理解が深まるはずです。

 

デメリット④:配信が他社に比べると遅くなる

apple musicの画面

非常に細かな部分ですが、配信開始が他社のストリーミングサービスに比べると遅くなることが多いです。例えば、好きなアーティストの新曲が1月1日の午後6時に配信開始だとします。

他社のストリーミングサービスは午後6時を皮切りに数分ごとに続々と配信されていきますが、Apple Musicは大抵最も遅い順番で配信がスタートすることが多いです。

他社のストリーミングサービスでは聞ける時間帯なのに、自分の使うサービスでは聞けない時間が長くなってしまうと、もどかしさを感じます。

気長に待つのも大切かもしれませんが、1ヶ月や2ヶ月も待ち続けている新曲やアルバムが解禁されるときには、早く配信してほしいという気持ちが出てくるのが本音です。

配信が他社サービスと比べると遅いというのは、好きなアーティストの曲をなるべく早く聞きたい方にとってはデメリットだと言えます。

Spotifyの告発とApple Musicの反論について

appleのお店

2019年にSpotifyは、Appleと平等な競争ができないとしてEUに告発をしました。iOSのプラットフォーム上のApp storeでSpotifyを入手すると、初年度は30%の手数料(2年目からは15%)がかかることを主張したのです。

これによってAppleはApple Musicに不当な優位性を与えていると主張しました。

しかしAppleからも反論文が公式サイトに発表されます。AppleはSpotifyについて、こう述べました。
 

App Storeを長年利用することで事業を劇的に成長させた後、App Storeのエコシステムのすべての利点を市場に貢献することなく維持しようとしている

【アップルがSpotifyの告発に対して反論リリースを発表。「無料ではないのに無料アプリの利点を望んでいる」】より

AppleとSpotify双方の主張をざっくり説明すると、Spotifyは手数料をとるのはおかしいとAppleに対して主張しています。またAppleはiOSも自社で生み出し、最低限の手数料をとっているだけなのに、どうしてそこまでの主張をしてくるのか、といったところです。

他の細かい点に対してもAppleは反論していますが、文章を読んでいるととても緊張感が感じられます。双方の主張合戦は2年前から続いていますが、どちらも譲らない姿勢を貫いています。

筆者としては、Spotify側がAppleに対して大きな主張をし過ぎているような印象を受けますが、実際の内部事情を知らないので、どうしてここまでの主張合戦になっているのかを知ることはできません。

お互いに妥協点を見つけて、両社にもユーザーにとっても、よい関係になってほしいと思います。

SNSなどでSpotifyを利用する人とApple Musicを利用する人が交流できたり、良い音楽を共有できるような雰囲気を作って欲しいと願うばかりです。
 

まとめ

iPhoneの画面を見せる人間

Apple Musicは音楽ストリーミングサービスの先駆けとして始まりましたが、現在でも安定した人気があります。

メリットとして紹介した項目には、世界中の人に使いやすいデザイン、歌詞表示やAppe Digital Masterの最高音質などがありました。ミュージックビデオも見ることができ、さまざまな角度から音楽が楽しめるサービスであると言えます。

Apple Musicは基本機能が安定している印象で、「誰でも使いやすいデザインで、昔から音楽に親しんできた人にもなじみやすいサービス」と考えてもいいかもしれません。

対して、Apple Musicのデメリットも紹介しました。アルバムとEPがカテゴリ別になっているので探しにくいことや、クレジットがないことです。

これらは非常に細かい部分かもしれません。しかしより音楽をサクッと楽しんだり、音楽をさらに深く理解したい方にとってはぜひ改善して欲しい点です。

配信が他社に比べると遅くなる点は、音源配信をずっと待ち望んでいるファンにとっては大きな痛手となります。すべてのストリーミングが同時に解禁されるのが、1番望ましいところです。

ここに紹介した点意外にも、さまざまな観点からApple Musicを評価している人も多くいます。

ぜひ音楽ストリーミングサービスを選んでいる方は、さまざまな記事を読んで参考にしてみてください。

 

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