音大卒業後の進路って、どういうところが多い?

音楽大学に進学を検討している方の中でも、卒業後どんな進路に進む人が多いのか、気になっている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方に向けて、今回は音大卒後の進路を中心にお話していきたいと思います。

記事の目次

  1. 1.音大のコースは様々
  2. 2.音大卒業後の進路
  3. 3.まとめ

音大のコースは様々

音大に通いたいと考えている方の中には、卒業後どんな進路を目指していくのか不思議に思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ひとくちに「音大」と言っても、音楽大学には多くの学部やコースがあり、その専攻によって進路も変わってきます。

こちらの段落では音楽大学の代表的な学科について触れていきます。

器楽科

ピアノやフルート、クラリネット、ギター、サクソフォンなどといった器楽の演奏をメインとした学科です。

音大と耳にして最もイメージを掴みやすく印象が強いかと思います。

プロの演奏者は音大の器楽科を卒業されている方が多いでしょう。

声楽科

文字通り、声楽を学ぶ学科です。

声楽の実習から、オペラの基礎学習などまで専門的に学ぶことができます。

自分の声を楽器として届けるために日々鍛錬を重ねていらっしゃる方が通っています。
 

作曲科

クラシックやポップス、合唱曲など幅広いジャンルの曲を作るために勉強されている方が通う学科です。

ソルフェージュや音楽史、音楽学、楽器に関する知識など様々な情報を在学中に学んでいきます。

パソコンを駆使し、音を打ち込んで作り出していく方法なども習得できます。

 

指揮科

指揮者になりたいという方が通っている学科。

指揮をとるには音楽的な感性を持つ必要があり、基礎的な知識はもちろんのこと、自分自身の音楽の感じ方を養っていくことも必要です。

指揮学科では音楽論などの学習を緻密に行ったり、指揮の実技を専門的に学ぶことができます。

学内では実際にオーケストラの指揮を執ることもでき、より高度な技術を習得していきます。
 

音楽教育科

音楽教育学科は、音楽教諭をはじめとし、音楽の知識を要する企業など幅広く音楽に関する進路に進みたいと考えている方が学ぶ学科です。

器楽の専門知識を実技で学びながら音楽心理学などといった学習も取り入れられるため、音楽療法なども学ぶことができるそうです。

音大卒業後の進路

Photo bystevepb

さきほどの段落で紹介した以外にも音楽大学には様々な学部がありますが、ひとまず大まかに紹介していきました。
楽器を演奏する人が進むのが音大であると考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、このようにあらゆる学科が揃っているのでさまざまなビジョンを持ったかたが学習されています。

そんな音楽大学に進学した方の卒業後の進路が気になるという方に向けてもう少しお話ししていきたいと思います。

音楽大学卒業後すぐに就職する人はおよそ50%程度と言われており、一方で大学院に進学したり海外へと留学する人、フリーで音楽活動をしているという方などは40%程度と言われています。

大学卒業時点でここまで進路が大きく分岐するのは芸術系大学の特色かもしれませんね。

通う方それぞれの道があり、ひとつの学科であっても進路は違うかと思いますがそれぞれの音楽大学の学科別進路をいくつか区切ってご紹介いたします。
 

器楽科

あらゆる楽器を専門的に学び、技術を上げるために鍛錬していくため最終的にプロの演奏者になる方が多くいらっしゃいます。
有名な音楽楽団に入られる方もいれば、楽器の講師をされる方も。

フリーで音楽活動をされている方の中には、個人的にあらゆる演奏現場で機会を得たり、音大の仲間たちとグループ団体のようなものを組むことでそういった団体活動をするという道もあります。

ピアノなどは幼少期からレッスンに励んでいる人が多いことから実力も高い人の割合が高く競争率も比例していきますが、一方でクラリネットやトランペット、フルートやサクソフォン、ユーフォニアムなどといった楽器は中学校や高校などの吹奏楽部に入部してから始める人が多いので、プロ演奏家になれる可能性も上がるそう。
もちろん幼い頃から楽器を熱心にされている方もいらっしゃるので一概にはいえませんが、才能や実力次第ではその道を開くことができる可能性もあるということですね。
 

声楽科

声楽科を卒業された方はプロのオペラ歌手として歌唱されている方をはじめとし、学校の教諭や声楽講師、結婚式などのイベント会場にて歌うなどと言った進路を選択されている方が多くいらっしゃるようです。

また、ミュージカル俳優として舞台に立ちたいと考えている方も声楽科に通われています。

作曲科

作曲科で学ばれた方は作曲家や編曲家になるという方が多いです。
音楽知識も豊富なので音楽教諭の道やプロデューサー、映画音楽やコマーシャル、ドラマのサウンドトラックなど広義で作曲や音楽に携わる進路を選んでいます。
器楽科など他の学科同様、フリーランスの作曲家として名をのこしていくという方も。
曲と言っても様々なジャンルがあるので、目指していきたい道を考えながら進路を選ぶことができます。
 

指揮科

指揮学科に通われた方は、楽団の指揮者やフリーの指揮者、教諭などになるという道が一般的のようです。

また、指揮学科卒の方でクラシックバレエや演劇、オペラなどといったオーケストラピットの指揮をとっているという方も。

また、自らオーケストラを作り牽引されていくという方もいらっしゃいました。

音楽教育科

音楽教育学科で学んだ方は楽器の技術を持ちながら、音楽心理や教育に特化した様々な知識を持つためあらゆる分野で活躍されていく方が多くいらっしゃいます。

卒業生の中には、幼稚園教諭や小中高大の教諭に進む方や、音楽関係ではなく一般企業に進んで趣味で音楽を続けているという道を選ぶ人も。

様々な知識を持っているからこそ進路も様々ですね。
 

まとめ

今回は音楽大学を卒業された方々が進む就職先についていくつかご紹介して行きました。

卒業後に就職される方から、大学院に進まれる方、留学して更なる技術を磨くという方、フリーの音楽家として活動されている方など十人十色の進路があります。

この記事では器楽科、声楽科、指揮科、作曲家、音楽教育学科をご紹介しましたが、これらは音大の学科の中でもごく一部です。

他の学科も併せてみていくとまた違った学生の方々の就職先が見えてくるかもしれません。

音楽が大好きだという方々がより専門的に学んでいくことで、更なるプロフェッショナルへと成長していく音楽大学。

音大を目指されている方は卒業後の進路も見ながら学科を選んでいくとビジョンが見えてくるかもしれませんね。








 

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