ファルセット（裏声）の出し方は？練習法やミックスボイスとの違いを解説

RADWIMPSのよる映画「天気の子」の主題歌の一つ。
サビで部分的にファルセットに切り替えます。地声と裏声をナチュラルに切り替えるのに適した練習曲です。

ハイトーンボイスが魅力の槇原敬之の声は、全体的に裏声ベースのミックスボイスです。ですが、中音域でも、よく聴けばミックスとファルセットを組み合わせています。
サビの高音部はファルセットで歌われているので、軽やかなファルセットを出したい人は練習してみてください。

2008年リリースされたコールドプレイの代表曲。
洋楽としては比較的歌いやすいリズムとメロディーだと思います。
低めの音域でのファルセット、意図して部分的にファルセットに切り替える練習がしたい人向けです。

世界的スターであるエド・シーランの2014年にリリースされたラブソング。
この曲では、サビを全部裏声で歌うので、繊細なファルセットボイスを維持する練習がしたい方におすすめです。

イギリスを代表するシンガーソングライターであるサム・スミス2017年リリースのヒット曲。
彼のシルキーなファルセットには、伸びやかさだけでなく緩急があります。ファルセットで表現がしたい！という人向けの楽曲です。

歌い出し前のイントロ、Bメロとサビのフレーズ末がファルセットになります。
高揚感のある聞かせ所でのファルセットで、典型的なファルセットパターンです。基本練習および感傷的なファルセットを練習するのに最適です。
 

サビのトップラインがファルセットになります。スローバラードでたっぷりと歌うのでファルセットでも呼気量が必要です。
中音低域は洋楽的なエッジ音が多いので、声門閉鎖のコントロールを練習するのに適しています。

ケリー・クラークソンの2005年リリースの泣きバラード。
高音部はしっかり張りますが、イントロとアウトロ、サビ末の低いラインで柔らかなファルセットを使います。低い音域でのファルセットを練習したい方は挑戦してみてください。

圧倒的な歌唱力を持つアデルの2015年リリースのグラミー賞受賞曲。
かすれたハスキーボイスが魅力のアデルですが、ベルディングとファルセットを近い音高で巧みに併用していています。音域も広く、声量も必要なので上級者向きではありますが、ファルセットの切り替え部分だけでも練習してみる価値があると思います。

ファルセットがどのような声で、どんな魅力があるのかご理解いただけましたか？

ファルセットは裏声の一種で、声門閉鎖を緩め、声帯への負担を軽減して出す声です。
他の裏声と比較すると、最も声帯に当たる息の圧力が小さい(弱い)声になり、息が多く混じった柔らかい声になります。

一般的には、地声では出せない高音部で使う声という印象がありますが、ボーカリストにとってファルセットは表現の一部。その独特な表情を活かしてこそ、ファルセットの本領が発揮されます。

高い声を出すためだけでなく、声で、歌で表現するために、あなたらしいファルセットを手に入れてください。