ミックスボイスの出し方は?初心者向け練習法やコツを分かりやすく解説
ミックスボイスってよく耳にするけど、一体どうやって習得すればいいの?こちらではわざわざボイトレに通わなくても、ミックスボイスを使って高音をきれいに出す方法や、出来るだけ喉に負担のない歌い方など、詳しくご紹介していきたいと思います!
ミックスボイスとは
まずミックスボイスとはどんな声質なのか、実際使っている人の歌を聞いて、歌い方や質感などを感じてもらうのが近道でしょう。
大きく分けると「地声ベース」と「裏声ベース」の歌い方があります。
地声ベースだと、シンガーソングライター秦基博さんや、Mr.childrenのボーカル桜井和寿さんのような声質。
ハスキー声質の綺麗な声が特徴、歌詞に合わせて感情豊かに歌うのがとても上手で、心掴まれている方も多いのではないでしょうか。
特に秦基博さんのミックスボイスは声量が大きく強い鳴らし方で鳴らしており、素人がマネすると喉を傷めてしまうかもしれません。
声質がハスキー系の対照的な鳴りで、独特の歌声を生み出していますが、基本は喉をしっかりコントロールし、閉鎖系の強いミックスボイスです。
反対に裏声ベースだと、シンガーソングライターの槇原敬之さんや、スピッツのボーカル草野マサムネさんのような声質。
お2人とも裏声に近いクリアな声が軽い声に聞こえがちですが、それは声帯を薄く使っているため、裏声の様にふわっとしていていますが、しっかり声の中に地声の芯が入っているので、完全な裏声とは違い、特に高音部分はとても伸びやかで存在感があります。
以上、二種類のミックスボイスをご紹介しましたが、何となく違いは分かりましたでしょうか?
ミックスボイスの発声法を習得することにより、喉を痛めたりかすれることなく無理なく高音を出すことが可能です。
地声と同じ声の出し方のまま高音を出そうとすると、喉と声帯を強く締めすぎて痛めてしまうこともありますし、カラオケなどで長時間歌った後に喉が疲れたようになったり、声が枯れてしまうのはこれが原因です。
一度喉を痛めると回復するまで時間もかかり、トレーニングできない時期が続いてしまいますし、一旦歌い方の癖がついてしまうと、気づかずにまた痛めしてしまう事になり、歌う事に自信がなくなったり、億劫になってしまって逆効果ですよね。
次のコーナーでは、初心者でも優しく無理なくミックスボイスを出す為の練習方法をご紹介していきます。
ミックスボイスの練習法
ミックスボイスには様々な練習法があります。
こちらでは初心者でも分かりやすいものを中心に書いていきたいと思います。
腹式呼吸
ミックスボイスのような強く芯のある声を出すためには、横隔膜を支える事が重要です。
横隔膜はみぞおちやあばら骨がある周辺にあり、この横隔膜の辺りに軽く力を入れます。
そうすることにより、自然とおへそ周りに少し力が入るはずです。
分かりにくい方は実際手でおへそ周りを触りながら、この状態をキープして歌ってみてください。
しっかり支える事で、声に安定感が出て、少し太めの声を出すことができます。
これが腹式呼吸になります。
日々、腹筋を鍛える事も行うとさらに効果的でしょう。
裏声
ミックスボイスで高い音を出すためには、裏声(ファルセット)もしっかり鍛えなければなりません。
裏声が上手にコントロールできると、鼻の奥や眉間の当たりにピリピリとした共鳴を感じる事ができ、この裏声の発声方法を地声で出せる音程でも応用できると「ミックスボイス」を出すことが可能です。
まずはリラックスした状態でたっぷり息を吸い、ロングトーンで裏声の感覚を実感することから始めてみるとよいでしょう。
馴れて来たらどんどん音域を広げていってみてください。
ハミング
ハミングとは、鼻歌のように「フフフー」と口を閉じた状態で歌う事を指します。
口を閉じた状態で歌ったり声を出してみると、鼻の奥のほうでビリビリと音が響く感覚があり、それを鼻腔共鳴と呼びます。
この鼻腔共鳴を先ほどの腹式呼吸と合わせて行い、お腹の底から頭の上に突き抜けるようなイメージを持って強く声を出すと、より芯のあるミックスボイスを習得することができます。
そのためには口の中にしっかり空間を作ってあげることが大事で、イメージとしてはピンポン玉を口の中に入れた時に出来る空間です。
そうすることで肺から鼻まで空気の通り道ができ、自然と喉が開いて声帯に負担をかけない発声練習ができます。
声帯
ずっと喉が緩んだ状態だと、ミックスボイス独特の強めの声を出すことが出来ないため、まずは声帯をしっかり閉める必要があります。
閉まっている状態を体感するには、まずは「ン」と音を短く切るようにして裏声を出してみます。
次に息を止めた状態で「ン!」と発音してみましょう。
このときに強く音が出ていれば声帯閉鎖ができてます。
声帯閉鎖の感覚が掴みづらかったりする方は、「ガッ・ギッ・グッ・ゲッ・ゴッ!」と発声してみましょう。
声帯を閉じるための筋肉がより強く働き、声帯をより強く閉じることを実感できると思います。