【サカナクション】独特な中毒性を持つサカナクションの作曲法とは?
独特の世界観で人気の高いサカナクションの楽曲。
ボーカル山口さんの作曲法にも注目が集まっています。
CMやドラマなどで使われていることも多く、知らないうちに耳に残っているなんてことも。
そんなサカナクションの楽曲はどのように作られているのか作曲法を解説していきます。
サカナクション人気曲①新宝島
2015年9月30日にリリースされた11枚目のシングルです。
この楽曲は映画『バクマン。』の主題歌として制作されました。
曲名は本楽曲を作曲するにあたり、漫画を研究していた中で手塚治虫の『新宝島』から借用されたと言われています。
『新宝島』はミュージックビデオも大変話題となりました。
昭和のバラエティ番組『ドリフ大爆笑』を思わせるレトロでコミカルな演出が癖になります。
本ミュージックビデオは『MTV Video Music Awards Japan 2015』にて最優秀邦楽グループビデオ賞にノミネートされました。
サカナクション人気曲②アイデンティティ
2010年8月4日にリリースされた3枚目のシングル。
山口さんが「自分らしさ」について気づいたことがきっかけに出来た曲だそうです。
無知だからこそピュアに「自分らしさ」があった幼少期。
無知でなくなる年齢になってくると他人と比べたり他人の意見をふまえたりして「自分らしさ」が変化していく。
そんな中でいかにピュアな「自分らしさ」を出していくかが本当の「自分らしさ」に繋がるのではということを表現しているそうです。
サカナクション人気曲③多分、風。
2016年10月9日にリリースされた12枚目のシングル。
この曲で表現されているのは「仮想の景色」。実際には経験していないけれど経験したことのあるような景色を音楽にしたそう。
そこに郷愁を交えることでどこか懐かしさを感じさせる耳障りの良いサウンドになっています。
本楽曲に対し山口さんは音や歌でデザインしようとしていると語っています。
今までは魂のようなものをどう音楽にしようかとされていたようですが、作曲にむけての気持ちに変化があった曲のようです。
サカナクション人気曲④アルクアラウンド
2010年1月13日にリリースされた3枚目のシングル。
この曲でサカナクションを知った人が多いかもしれません。
フェスで盛り上がれそうな曲を作ろうと出来た曲だそう。
曲名は「歩く+around」と「a look around」(見て回るという意味)という意味の掛け言葉であると言われています。
ワンカットで撮影されたミュージックビデオも話題となりました。
遠近法などで表示される歌詞や曲の始まりと終わりでつながるループ感が斬新です。
サカナクション人気曲⑤『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』
2011年6月28日にリリースされた5枚目のシングル。
『。』も含めた曲名が目を引きます。
J-POPのマジョリティの中でいかにサカナクションらしくマイノリティなポップを表現できるかに挑戦した曲だそう。
また山口さんは恋愛の曲だと語っています。
サカナクションでは珍しいですね。
カッコいいメロディーに聴きやすい歌詞で絶妙な楽曲となっています。
サカナクション人気曲⑥モス
2019年8月21日にリリースされた13枚目のシングル。
一番外側に向けて発信できる曲として作り始めた楽曲だそうで、サカナクションの中でも「浅瀬」だと表現されています。
C-C-BやTalking Heads、UKインディなどサカナクションメンバーの青春時代を飾ったバンドを混ぜ合わせたらどういう曲になるのか?と実験的に作られたそう。
もともとは「マイノリティ」という曲名がつけられていたこの楽曲。
みんなが好きだと言うものを好きと言わない性質を表現しています。
歌詞にある「3つ目の目」とは自分たちが普通に見ているものとは違う目を持っているということを表わしたもののようです。
サカナクション人気曲⑦忘れられないの
2019年8月21日にリリースされた13枚目のシングル。
松任谷由実さんから「ポップスとは5年後も理解されるもの」と聞いた山口さんがそんなポップスを作ってみようと作曲した楽曲。
今のポップスと古き良きポップスを合わせたらどんな曲になるのか、5年後にはどうなっているのかを考えながら作られたそうです。
80年代の世界観を忠実に再現するためにミュージックビデオは画面サイズを当時の比率に変え画質を荒くする徹底ぶり。
当時主流だった8cmCD形式でもシングルを発売しました。
まとめ
サカナクションの作曲法は遊び心がありつつも根拠のあるものでしたね。
独特の世界観を残しつつここまで万人から評価を得られているのも納得です。これからもサカナクションならではの楽曲をたくさん聴かせて頂きたいですね。
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