【サカナクション】中毒性の高い『新宝島』のPVは必見!アーティスト性溢れる名曲を徹底解説!

楽曲のクオリティの高さからPVのセンスまで幅広く注目されるサカナクションの名曲『新宝島』。映画主題歌として書き下ろされた楽曲ですが様々な場面で耳にすることも多く、印象に強く残る1曲です。今回は、そんなサカナクションの『新宝島』について注目してみました。

記事の目次

  1. 1.数々の名曲を生み出し続けるサカナクション
  2. 2.中毒性のある、独創的なPVも魅力の一つ
  3. 3.『新宝島』も一度見たら忘れられない、ステップを踏みたくなるような名曲
  4. 4.まとめ

『新宝島』も一度見たら忘れられない、ステップを踏みたくなるような名曲

サカナクションの代表曲の一つである『新宝島』。

サカナクションにそこまで詳しくないという人でも、この曲だけは知っている、聴いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

2015年9月30日にリリースされたサカナクションの11枚目のシングルである『新宝島』は、映画「バクマン。」の主題歌として書き下ろされた楽曲です。

2015年1月からサカナクションはベースの草刈愛美の妊娠と出産のために活動を一時休止しており、『新宝島』は前作のシングルから約1年ぶりのリリースとなりました。

ロックとダンスミュージックを融合させたようなメロディーとサウンドは一度聴いただけでも耳に残り、さらに楽曲の展開はAメロとサビのみで構成されているなどとにかく斬新なこの楽曲はリリース当初、多くの人に衝撃を与えました。

映画『バクマン。』の監督は、この映画の製作の話が出たときにキャストよりも内容よりもまず1番にサカナクションの存在が頭に浮かんだと話しています。

山口はこの『新宝島』の制作について、書き上げるのに6か月もかかり、こんなに制作に時間がかかったのは初めてだったと語っています。

Photo bycoyot

映画『バクマン。』は大場つぐみと小畑健による同タイトルの原作マンガを実写映画化したもので、佐藤健と神木隆之介が演じる2人の高校生がコンビを組みプロの漫画家を目指し奮闘する様子を描いた作品です。

この映画は第39回日本アカデミー賞話題賞を受賞。

サカナクションは今作の主題歌だけでなく劇中歌も担当し、最優秀音楽賞を受賞しました。

ところで”新宝島”と言えば、1947年に発表された手塚治虫の作品を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。

『新宝島』の作詞・作曲を手掛けた山口はもともとあまりマンガを読まないそうで、マンガをテーマにした映画の楽曲を制作するということでいろいろなマンガを読んで研究を重ねたそうです。

その中で手塚治虫の作品に触れ、同名のマンガが楽曲のタイトルの由来となっており、歌詞は”線を書く”というテーマで書かれました。

ミュージシャンもマンガ家も、作品を生み出すという点では共通する部分があります。

音楽を生み出す際には完成までにいろいろな困難や苦しみがありますが、マンガ家にも同じような苦しみがあるでしょう。

そうした音楽を作る苦しみとマンガ家の苦しみを重ね合わせた作品となっているようで、映画『バクマン。』のエンディングで主役の2人がマンガの案を考えながら主題歌が流れ始めるという演出は絶賛されており、映画に『新宝島』がマッチしていると評価されています。

「週刊少年ジャンプ」をテーマに、高校生の2人が切磋琢磨しながらマンガ家を目指す姿から感じられる熱気や青春の雰囲気と、芸術性が高く未来的なサウンドが印象的なサカナクションの楽曲は一見あまり合わないのではないかとも思ってしまいます。

しかし、実際には緻密に、丁寧に描かれるマンガの世界とサカナクションの音楽の相性は抜群で、映画の世界観をより深く演出するものとなっていたと感じます。

さらにこの楽曲でもう1つ注目されたのが、やはりPVでした。

監督は、サカナクションのPVを多く手掛ける田中裕介氏。

「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」や『夜の踊り子』、『忘れられないの』などの楽曲のPVも彼が監督を務めています。

『新宝島』のPVはレトロな雰囲気あふれる作品で、何か見覚えのあるオープニング…と思ったらなんと演出は『ドリフ大爆笑』のオマージュとなっているのです。

過去には小学6年生の男の子がレゴでこの『新宝島』のPVを再現したことでも話題となりました。

その後、ボーカルの山口と男の子はラジオでの電話を通して交流を行い、山口本人からの依頼により『忘れられないの』のPVをレゴで再現したものも制作され、YouTubeに公開されています。

昭和の人気番組を思い出させる『新宝島』のPVは当時を知っている人には懐かしく、当時を知らない若い世代にとってはむしろ新しい感覚で、懐かしさや郷愁を感じさせながらも先進的なサカナクションのサウンドやメロディーを改めて感じさせてくれます。

また、若い世代の中にはこのPVの元ネタとしてドリフを知る人もおり、サカナクションの作品をきっかけにリスナーの世界が広がっているようです。

このPVは2016年の「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS」において、最も優れたコンセプトのミュージックビデオに贈られる「BEST CONCEPTUAL VIDEO」を受賞しました。

昭和っぽいダンス、ダンサーが身に着けるオレンジ色の衣装とぽんぽんが目に焼き付きます。ダサい振り付けが逆にいいという声もたくさん上がっており、特に目を引くのはサカナクションのメンバーによるダンス。

ステップが妙に癖になり、ついつい真似をして踊りたくなるような中毒性があります。振り付けを担当したのは振り付け師ユニットとして活躍する振付稼業air:manで、他にもASIAN KUNG-FU GENERATIONやいきものがかり、木村カエラなどさまざまなアーティストのPVの振り付けを手掛けています。

メンバーが真顔なのがまたおもしろく、ぽんぽんが顔にかぶっていたりシュールでダサいけどスタイリッシュさも感じさせる不思議なPVです。

ただ変わったことをしているというだけでなく、サカナクションのセンスが光る作品だからこそ妙に惹き込まれてハマってしまう魅力があるのだと思います。

まとめ

Photo bytiburi

サカナクションの『新宝島』のPVに対しては、評価する声がたくさんある一方で一部からは楽曲と合っていないという批判の声も上がっています。

メロディーが分析されたり、楽曲自体やPVに対してさまざまな批評がされておりそれだけ多くのアーティストやリスナーの感情を突き動かす作品であることがわかります。

ガツンとした派手さがあるわけではないのに、ここまで注目されいろいろな感情が沸き起こるところにも、『新宝島』という楽曲やサカナクションの音楽のセンスの高さや魅力を改めて実感させられるのです。

楽曲自体、PV、そして映画と、いろんな味わい方ができる『新宝島』。

サカナクションの代表曲として有名な楽曲ではありますが、もしまだPVを見たことがなかったり映画を見たことがなかったりする方がいれば、改めてこの曲の魅力をこれまでとは違った視点から感じてみるのもいいですね。

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