声域を広げて上手く歌おう!練習のコツをご紹介
人にはそれぞれ音域があって出せる声の高さには限界があるんじゃないの?はたしてそれは本当でしょうか?人が出せる声域はきたえることができます。一度自分の声域を知って、歌にみがきをかけてみませんか。ぜひ歌が苦手な人も、よりうまくなりたい人も見てください!
声域とは
声域とは人が出せる声の幅。つまり声の高さの範囲のことをいいます。音域とも表現されますが音域は音の幅で、ピアノといった楽器の音の高低の範囲のこともいいます。人の体も楽器のようなもの。全身を響かせる意識を持てば歌はうまくなります。
もしカラオケなどで歌を歌う時に、声域(音域)が広く歌えたら人前では格好よく見えるでしょうし歌う本人も気持ちが良いでしょう。
ぜひ今からボイストレーニングを行いましょう!
まずは自分の”声域”を知ろう!
突然声域を広げるといっても漠然としていますよね。まずは自分の声の幅。どのくらいの高さの声が出て、どのくらいの低さまでの声が出るのか確認しましょう。
それが声域を広げるトレーニングの入り口となります。
声域の確認方法とは?
①身近にある楽器で確認してみる
家に調律されたピアノなどの楽器があれば、ピアノの音を鳴らしつつ自分も声を出して声域のチェックができるでしょう。
今からボイストレーニングを始めるにあたって、そのような環境にある人は良いのですがなかなか難しい人もいるかと思います。
そのような人はカラオケに行ってみましょう!
②カラオケで声域を確認する
カラオケの機種には採点機能が付いているものが多くあります。採点機能を使って自分の好きな歌に挑戦したり、歌いやすい歌を歌ってみると自分の歌唱力がわかるでしょう。
ですが、それだけでは点数はよくわかっても正確な声域はわかりずらいはずです。そこで『LIVE DAM』という機種の「DAMボイストレーニング」という機能を使いましょう。
ここには「声域チェック」という機能があり、自分の声域を簡単に確認することができます。歌唱力を上げることができれば、ビブラートなどの練習もできるので一度カラオケに足を運びましょう!あなたの声域を上げるヒントがあるはずです。
声域を広げる方法
自分の声域は狭いのでは、と悩んでる人は多いと思います。大好きなあの歌のサビが歌えない、ほんの一つの音符を声に出せない。そのようなことはあるかと思います。
ではその時、どのようなことを意識して歌えばよいのでしょうか。そのためには「中音」「高音」「低音」を意識する必要があります。
「低音」「中音」「高音」を分けて考える!
歌を上達させるには「低音」「中音」「高音」を意識する必要があります。それぞれを意識していないと、歌声に芯を持たせることが難しくなり不安定になります。
一度「低音は低音」「中音は中音」「高音は高音」で練習することによって歌声は安定することにつながります。
それぞれ発声で使う場所が違うので、いきなり無意識に歌ってもなかなか成果はでないでしょう。なので分けて練習をします。
練習のポイント
練習を始めるにあたって、実践はもちろん大事ですがイメージを持つことも大事です。学校で習う合唱の時の練習方法は間違いではなかったのだとあらためて考えることが多くなるでしょう。
まずは腹式呼吸の練習!
どうして腹式呼吸は大事なの?
腹式呼吸をすることによって、筋肉の緊張がほぐれます。全身の筋肉が緊張してしまうと声帯をふくめて舌の筋肉も緊張することになります。
そうなると発声が不安定になります。また腹式呼吸を使って歌うとノドへの負担も軽くなり、ノドを痛めることも少なくなります。
低音域と中音域の声は地声で出せる音域といえます。そのためノドを強く使ってしまい、痛めてしまうことが多いです。
歌唱力をきたえるスタートはノドへのダメージを減らすために、呼吸をするように声を出しましょう。そこで腹式呼吸は大事になっていきます。
腹式呼吸の練習方法
体が固まっていると声量が下がってしまうので、体の力を一度抜きましょう。息をフゥーと吐くなどして筋肉をほぐします。
ここから腹式呼吸を始めます。まず背筋を伸ばしましょう。鼻からゆっくりと息を吸い込みます。おへその下に空気をためるイメージです。次に吸う時の倍ほどの時間をかけて息を吐いていきます。この時、胸は動かさないようにします。
なかなか難しいという人もいるかもしれません。その時は、一度仰向けに寝て同じことをしてみましょう。どうでしょうか。少しはイメージがつくはずです。胸部が動かないことを意識してみましょう。
「共鳴腔」を意識する
共鳴腔とはざっくり言うと、口と鼻とノドの音を響かせる空間のことです。この共鳴腔を使って歌うと、体への負担が少なく大きな声で歌えるようになる。声色を使いこなせるようになったり、高音から低音まで使いこなせるようになります。口腔、鼻腔、咽頭腔とそれぞれ空間に名前がついています。
空間を使うのですから、まずはその空間を広げることにチャレンジしましょう!
具体的な練習方法
「口腔」を意識して「中音」にチャレンジ!
口腔を意識することのわかりやすい方法は、あくびです。あくびをすると口の空間が大きく開き声の通りがよくなります。
また、あくびの形をとったとしても口腔内が開いていない時があります。それは舌が盛り上がっていることが原因でしょう。舌が口腔をふさいでしまっては、声の通りはよくなりません。鏡を見て、舌をリラックスさせるトレーニングも行いましょう。
そこであくびを大きくしたときに出る声を再現すると、口腔内で振動・共鳴していることがわかると思います。その感覚を大切にしましょう。
「鼻腔」を意識して「高音」にチャレンジ!
鼻腔は高音をだすさいに重要になる部分です。後頭部に音が抜けるような感覚で声を出す、というのも一つの方法です。
使いこなせれば歌声は明るくなるでしょう。練習方法はハミングがよいです。口を閉じて、腹式呼吸で鼻から息を吸う。そうして鼻から「んー」といった声を出します。
このことができるようになったら、口を開けながらハミングしましょう。この方法ができるようになれば、より鼻腔が共鳴している感覚がつかめます。
ここでもリラックスすることが大事です。鼻腔を共鳴させるので鼻の空間が振動している感覚がつかめるとよいです。
「咽頭腔」を意識して「低音」にチャレンジ!
咽頭腔はとても大事な空間で、ここを使えないとそのほかの空間も上手く使えません。また咽頭腔は低音に深く関わっています。「ノドを開く」という言葉があるように歌を歌ううえでとても大事なところです。
ノドが閉じていると、口の空間が狭い状態になっています。そうなると思ったように大きな声が出なかったり、ノドを痛めてしまうこともあります。声を出すことが苦しいと思ったら、ノドは開いてはいないのでしょう。
また咽頭腔を意識して声を出すと胸の辺りが震える感覚があります。低音なことはもちろんですが、太い声の印象を作ることもできます。
咽頭腔を意識することは鏡を使うことで可能です。普段口の中、ノドの奥は舌で隠れていて見えません。そこで舌を下げてノドの奥を見えるように確認してみてください。ノドの奥が見えたら、咽頭腔が開いているということです。
あくびで息を吸っている時に咽頭腔は共鳴しやすいので、このことを意識して鏡を見るとわかりやすいでしょう。
のどぼとけの動きをチェックしてみる
のどぼとけが上がっていると、低音を出すことは難しいです。そのためにのどぼとけに触れながら、上がらないように歌を歌うとトレーニングになります。
歌を上達させる、リップロールとは?
リップロールとは読んで字のごとく、唇を震わせることをいいます。唇を閉じ、空気を出しながら唇を震わせる方法です。声帯が締まったまま声を出そうとすると声は小さくなってしまいます。そこで頼りになる練習方法がリップロールです。この方法は家でも簡単にできるのでおススメの練習法です。
リップロールを長く続けられることは、声帯にとって丁度よいバランスで息を出すことにつながります。この方法がうまくいけば、ノドが開いて歌いやすくなるはずです。
リップロールで唇を震わせながら、高音から低音までを裏返らない音で出すことも歌の上達につながります。中音で裏がってしまうことが多いので、そのことに注意すると安定した歌声に近づくでしょう。
タングトリルも効果的!
タングトリルとは舌の先を上の歯に当て振動させながら音を出す。巻き舌のことを言います。タングトリルをすれば顔の緊張やこわばりがほぐれます。
それだけではなく、安定した呼吸方法ができていないとタングトリルは難しいです。リップロールと同じくこの方法をすると、ノドが開くことになるのでコツをつかめばノドが開く感覚もわかるでしょう。
タングトリルも長く続けられるようになると、息をうまく出せているということになるので呼吸法としても良いでしょう。ここでも高音から低音まで出す練習をしましょう。
まとめ
歌を歌うことは人の体を楽器として音をだすことです。全身を共鳴させて歌います。中には大きな声で、家で歌えないという人もいるかもしれませんがリップロールやタングトリルをしてウォーミングアップをすることも手かもしれません。その練習をした後に大きな声を出せる場所。カラオケに行くことが理想でしょう。
本屋さんやネット通販サイトへ行けば、様々なボイトレの教則本やボイトレグッズが販売されています。なかには声の音量をおさえるグッズもあるので一度見てはいかがでしょうか。