【長渕剛】まだ長渕剛を知らない人へ!ファンがオススメする名曲13選

若い音楽ファンの中には、長渕剛の存在は知っていても、曲は知らないという方もいるかもしれません。強面なイメージですが、創り出されるその作品は力強くも繊細で、数多くの名曲があります。今回はそんな長渕剛の名曲をご紹介して、その魅力に触れていきたいと思います

記事の目次

  1. 1.名曲を生み出し続ける長渕剛とは?
  2. 2.なぜ長渕剛の名曲は時代を超えて人々に聴かれ続けるのか
  3. 3.長渕剛の名曲・人気曲ランキングTOP10
  4. 4.長渕剛の隠れた名曲バラード
  5. 5.長渕剛さんの名曲、いかがでしたか?

【3位】 僕のギターにはいつもヘビーゲージ

1983年に発売された6枚目のアルバム「HEAVY GAUGE」のラストを飾る曲です。このアルバムにはシングル曲が1曲も収録されていませんが、ファンの間では最高傑作との呼び声も高い1枚です。

初期から中期に移行していく辺りのアルバムですが、この時期の彼の魅力、才能が本当に良い形で表現されている見事なアルバムだと思います。

個人的にはこの「僕のギターにはいつもヘビーゲージ」が最も好きな曲です。
 

すれちがう列車の汚れた窓から
欲ばりな子供がこっちを見てた
いくつかの手段と方法を隠して

白い歯でピースサインをおくってた
知恵をつけなさい 人をけおとすために

思わず俺は言葉を贈った
やっぱりこの俺も年をとったみたいだ
汚れた窓には俺がうつっていた もうすぐこの俺も30才

でも俺のギターにはいつもヘビーゲージ ああヘビーゲージ

本人の意向でしょうが、歌詞がオリジナルの「僕」から「俺」にいつからか変わっていて衝撃を受けました。やはり、イメージを変えていくことを意識したのでしょうか。しかし、この歌詞はやはり「僕」なところが良いのになあと、ファンとしては思ってしまいます。微妙な違いですが、「僕」と「俺」では、全く印象が変わってしまいます。

オザケンの「僕らが旅に出る理由」が「俺らが旅に出る理由」だったらどうでしょうか?すいません、脱線しました。


 

穏やかでフォーキーな曲調に乗せて、電車の窓から流れる外の景色を見ている様な曲です。短い小説を読んでいるかの様な、描写力のある歌詞に思わず引き込まれてしまいます。

こっちを見ていた子供は、自分自身を表していたのかも知れませんね。30歳になる手前の長渕剛が、過去の自分を見つめ直し、迷いながらも現状に満足する事なく、壊してまた作り直すんだという決意も歌詞の中から感じられます。

実際、このアルバム以降の長渕剛のサウンドはよりバンドサウンドを重視し、歌唱法や曲調も変化を見せています。

【2位】 乾杯

「聴く人がいなきゃ、俺なんかクソなのよ!」という名言もある長渕剛の名曲ランキング第2位は、「乾杯」です。1980年に発売された3枚目のアルバム「乾杯」のタイトルトラックです。

地元の友人の結婚を祝福する為に書かれた曲で、現在でも結婚式や卒業式など、人生の節目で大切な人を送り出す様な場面で歌われています。

明日の光を 身体にあびて
ふり返らずに そのまま行けばよい
風に吹かれても 雨に打たれても
信じた愛に 背を向けるな
 

この曲が長く愛され、歌い継がれているのは時代が変わっても、変わることのない人生の普遍的な門出の場面において、誰が聴いても想いを込めやすいシンプルでいて実に完成度と純度の高い歌詞のおかげではないでしょうか。

無理なく歌えるメロディーも沢山の人に歌われている理由の一つでしょう。

【1位】 とんぼ

ランキング第1位に輝いたのは、名曲「とんぼ」です。長渕剛が主演したドラマ「とんぼ」のテーマソングに使用されています。以前から「家族ゲーム」「親子ゲーム」「親子ジグザグ」などで、主演と主題歌を担当していましたが、この「とんぼ」はとにかくはまり役で、今でもこの時の「英二」のイメージがそのまま”長渕剛“のイメージになっている人も多いのではないでしょうか。
 

1988年発売の20枚目のシングルで、ミリオンセラーとなった長渕剛の代表曲といって良い曲です。1989年のアルバム「昭和」に収録されています。

死にたいくらいに憧れた 東京のバカヤローが
知らん顔して黙ったまま 突っ立ってる
ケツの座りの悪い都会で 憤りの酒をたらせば
半端な俺の骨身にしみる

東京に憧れを持ち地方から上京してきた人間の挫折や苦悩をミディアムテンポで歌い上げるフォークロックで、多くの人の共感を得たシンプルでいて熱いナンバーです。

長渕剛の隠れた名曲バラード

僕だけのメリークリスマス

これもアルバム「HEAVY GAUGE 」に収められているナンバーです。長渕剛による珍しいピアノ弾き語りとなっています。シンプルでいながらも、胸にくるピアノを弾いています。そして、間奏のブルースハープが本当に素晴らしいです。

窓をふちどる雪灯り遠くで 鐘の音がきこえる
一日が眠りかけたとき ひとつ不思議をみつけた
それはスプーンおとして もぐりこんだテーブルの下
ママが あのひとの手を握りしめていたこと

実体験では無いようですが、母子家庭の子の家に新しいお父さんが来るという歌です。私自身、同じ様な環境でしたので、子供の頃この曲を自分の歌の様に感じていました。個人的に思い出深いナンバーです。

祈り

隠れたというには、全然隠れていない人気曲なのですが、上に入りきらなかったので、こちらで紹介させていただきたい名曲、名バラードです。

1979年のアルバム「逆流」に収録され、シングルカットもされています。

 

二人でいくつもの夜をこえて
新しい朝が目の前だったのに
深く瞳を閉じて 今
天女のようにお前は一人
空へ帰る

交際していた女性と別れてしまった後に、その女性が事故で亡くなってしまうという実体験を元に作られた曲で、まだ若い青年の長渕が終わってしまった愛の悲しみ、悔やみを見事に表現しています。

少し気になった breakfast

1986年のアルバム「STAY DREAM」に収録されているナンバーです。もっというとA面のラストを飾る曲です。

お前はコーヒーとフルーツサラダ
俺はブラックにチーズバーガー
朝の光がお前の肌に溶けて
少し気になった Break-fast

この描写がいいですね。幸せに見える日常の中にも、何処かしら不安を感じてしまう繊細な心の機微を上手く描いている歌詞が秀逸です。メロディもギターも素敵です。

長渕剛さんの名曲、いかがでしたか?

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ここまで長渕剛の珠玉の名曲をご紹介してきました。鹿児島から吉田拓郎や友部正人に憧れ、上京してデビューを果たした長渕青年でしたが、その道は決して平坦ではありませんでした。

兄貴分の吉田拓郎が自身のコンサートに長渕剛を呼んでステージに立たせた時には、拓郎ファンから「帰れ」コールを受けたといいます。それでも、「俺の歌を聴きたいという人がいる限り、俺は帰らんぞ」と、最後まで歌いっ切ったといいます。

その芯の強さ、ブレない姿勢は今でもずっと変わらないものだと思います。若い頃からずっと信念をもとを持ち、続けてきたからこそ長く愛され、支持されているのでしょう。

今回初めて聴いた人の心に、何か響くものが少しでもあれば、いちファンとして私も嬉しいです。

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