カンテレとはどんな楽器?

フィンランドに古くからあるカンテレ。北欧の文化が作り出した素晴らしい楽器は今では日本にも知れ渡っています。しかし、まだまだカンテレのことを知らない方も多いのではないでしょうか。そこで今回はカンテレの魅力を余すところなくお伝えいたします。最後までごらんください。

記事の目次

  1. 1.カンテレとはどんな楽器?
  2. 2.カンテレの音色と演奏
  3. 3.カンテレの値段は?
  4. 4.カンテレのまとめ

カンテレとはどんな楽器?

カンテレとは、北欧のフィンランドで2,000年から3,000年前に誕生しました。フィンランドにはカレワラと呼ばれる叙字詩があり、文字のない時代から口で伝えられてきたと言います。

カレワラに登場するワイナミョイネンというカンテレの名手が演奏すると、村の人や動物が集合。太陽や月までも注目を集めたと言います。それほど人々や動植物までも魅了する音色がカンテレにはあるんですね。

また2015年に「ガールズ&パンツァー劇場版」という映画でカンテレが紹介され、日本国内でもカンテレを知る人が増えてきています。カンテレをコンサートなどで聞くことにとどまらず、実際に弾いてみたいという人もおり、知名度がぐんぐん上がってきている楽器です。

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カンテレの音色と演奏

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カンテレは、幻想的な音色が特徴の一つです。ゲームなどの挿入歌としても用いられることがあり、ファンタジーの世界を鮮やかに演出することができます。素朴で繊細な美しさのある音色は他の弦楽器にはない独特なもの。

カンテレは5弦〜39弦までと幅広いため弾き方にはそれぞれ違いがあります。例えば5弦の場合には、カンテレを持ち、両手で奥の弦を人差し指、手前側を親指で弾くように演奏します。弦が多くなると、手で持ち演奏することは難しくなりますので机や床に置いて弾き方を変えること一般的です。

ギターやベースなどのように右手と左手が違う動作をするというわけではなく、ピアノなどに近いです。そのためピアノに精通しているかたは取り組みやすいと言えるでしょう。

下記にカンテレ演奏の動画を紹介しました。カンテレ独特の音色を楽しんでみてください。

このように同じカンテラですが、弦が少ないと心地よい低い音が響き渡り弦の数が多いと高音までしっかりと聞こえることがわかります。ギターやベースなどの弦楽器は弦の数が違うといっても数本程度の差です。

しかしカンテラは、弦の数が5本〜39本までと幅広いため演奏する音楽にも多様性がでます。

カンテレの値段は?

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カンテレの値段ですが、16,000円から100,000円ほどとなっています。カンテレは弦の数が多くなればなるほど値段が高くなります。

また、カンテレは国内での販売が珍しく海外から輸入している店舗がほとんど。そのため、注文を受けてから自宅に届くまで期間がかかることがありますので注意しましょう。

ご購入を検討している方へのカンテレの選び方ですが、初心者の方は弦の少ないものを選ぶとよいでしょう。

弦が多ければ多いほど複雑な演奏技法が必要となるため、初心者には難しいです。また、値段も他の弦楽器と同程度で購入できることもおすすめのポイントです。

19弦式カンテレ KNTL-MS19

参考価格: 55,800円

55,800円

19弦式のカンテレです。サイズは高さ90cm横28cm奥行き7cmとなっています。

ロヴィカ-16弦式カンテレ KNTL-LV16

参考価格: 93,800円

93,800円

受注生産のロヴィカ16弦式カンテレです。羽のような見た目からウイングカンテレとも呼ばれています。チューニングは5箇所設置されており、多様な楽曲を演奏することが可能。サイズは高さ88cm横27cm奥行き7cmとなっています。

11弦式カンテレ KNTL-MS11

11弦式のカンテレです。サイズは高さ76cm横20cm奥行き7cm。

5弦式カンテレ KNTL-MS5

参考価格: 24,800円

24,800円

5弦式のカンテレです。サイズは高さ67cm横12cm奥行き7cm。

5弦式カンテレ,ミニ KNTL-MS5M

参考価格: 16,800円

16,800円

通常の5弦カンテレより、1オクターブ高音になっています。小型のカンテレで高さ40cm幅12cm、奥行き5cmの大きさ。

カンテレのまとめ

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さてここまでカンテレについて紹介してきました。カンテレは日本ではまだまだマイナーな楽器です。しかし、他の弦楽器では出せない綺麗な音色はとても魅力がありますよね。値段もそこまで高価なものではないため、他の楽器を始める手間と同じ位です。

カンテラがの知名度が今より上がり、演奏者が増え日本の音楽界にも良い影響を与えることを願っています。

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