【サカナクション】名曲『ユリイカ』のPVは衝撃的な作品らしい?曲に込められた意味を独自解釈!
東京という街を歌ったサカナクションの名曲『ユリイカ』。タイトルの意味から歌詞に込められた想い、インパクトのあるPVまですべてにおいて芸術性とセンスに溢れる作品となっています。今回は、そんな『ユリイカ』の魅力に注目してみました。
『ユリイカ』はシングル「グッドバイ/ユリイカ」としてリリースされた
『ユリイカ』は、サカナクションの9枚目のシングルである「グッドバイ/ユリイカ」として2014年1月15日にリリースされました。
前作『ミュージック』から約1年ぶりのリリースとなり、サカナクションにとって初めての両A面シングルです。
『ユリイカ』は映画『ジャッジ!』のエンディングテーマにも起用されました。
映画『ジャッジ』は2014年1月11日に公開された作品で、主演を務めた妻夫木聡はもともと、まだサカナクションがブレイクもしておらず駆け出しの頃からファンだったようで、今作でサカナクションがテーマ曲を務めるということで喜びのコメントも発表していました。
後に山口一郎と妻夫木聡は、山口一郎が出演する音楽番組「“シュガー&シュガー”サカナクションの音楽実験番組」で共演を果たしています。
映画『ジャッジ!』にサカナクションの楽曲が起用されたのはエンディングテーマだけでなく、主題歌には2010年にリリースされた楽曲である『アイデンティティ』が起用されています。
映画にサカナクションが楽曲を提供したのはこれが初めてで、映画自体と共に音楽も非常によかったと高く評価される作品となりました。
PVのインパクトがすごいらしい?!
『ユリイカ』はサカナクションらしく独創性のあふれる楽曲となっていますが、それと共に非常に注目を集めているのがPVです。
インパクトが強く初めて見たときには思わず衝撃を受けてしまうPVなのですが、YouTubeに公開されているPVには現在閲覧に年齢制限がかかっています。
その理由はおそらく、PVのスタートから登場する裸の女性の姿。
いわゆるエロさを前面に押し出した作品では決してないのですが、YouTubeのコミュニティガイドラインによると「ヌードや性的なコンテンツ」は引っかかってしまうようです。
あくまで芸術性のあふれる作品と評価されているため、PVに年齢制限がかけられたことについてはファンからもいろんな意見が上がっています。
ただ、サカナクションの山口はこの楽曲のPVについて過去にラジオで、あえてインパクトを与える作品にすることでサカナクションの音楽を受け入れられる人かどうかふるいにかけるようにしたという旨を語っており、本人らにとってもそれだけ挑戦的なPVであったことがわかります。
『ユリイカ』がリリースされたのは、「第64回紅白歌合戦」に初出場を果たしたすぐ後。
それだけでなく2013年にリリースしたアルバム『sakanaction』がオリコンチャート1位を獲得したり、とにかく知名度が急上昇している時期でした。
サカナクションは、多くの注目が集まるこのタイミングでこのPVをリリースしたのであり、その前衛的で挑戦的な姿勢にはサカナクションらしいかっこよさを感じます。
一見その映像のインパクトに捉われてしまいがちなPVですが、深いメッセージ性が込められた作品です。
映像の構成は主に横たわる裸の女性と東京の風景と山口一郎の姿。
女性たちはきれいに一直線に並んでいるわけではなく、少しずつ重なり合ったりして複雑な線を作っているようにも見えます。
その姿を映すカメラのアングルはゆっくりと流れていくのに比べ、東京の風景を映す映像は次々と目まぐるしく変わっていき、東京という街のせわしなさを感じさせるようでもあります。
後半では、横たわる女性の体を山口一郎が撫でていきます。
丁寧に慎重に女性の体をなぞっていく姿はまるで横たわる女性に命を吹き込んでいくようで、息をするのも忘れて映像の世界に見入ってしまうような幻想的な雰囲気が漂う作品です。
『ユリイカ』に込められた歌詞の意味や想いを独自解釈!
印象的なPVが話題の『ユリイカ』ですが、その歌詞にはどのような想いが込められているのでしょうか。
独自に解釈してみましたので、解説していきたいと思います。
そもそも、楽曲のタイトルとなっている『ユリイカ』とは「エウレカ」というギリシャ語を語源とする言葉で、何かを発見したことを喜ぶ気持ちを表現する感嘆詞です。
アルキメデスが叫んだ言葉とされており、「見つけた」「わかった」といった意味を持ちます。
このタイトルの意味を知ると、歌詞やPVに込められたメッセージをより深く感じ取ることができます。
いつも夕方の色
髪に馴染ませてた君を思い出した
今の生活で毎日見ているものとは少し違う、懐かしくてキレイな故郷の夕焼け。
君の髪の毛はその夕焼けにキレイに染められていた。
特に理由はなくても、そんな過去の風景を都会での生活の中でふと思い出すことってありますよね。