おしゃれサウンドで大人気の『Suchmos』、経歴や人気曲をご紹介!
お洒落かつムードのある楽曲で、人々を虜にしているロックバンド・Suchmos。車のCMソングで一躍有名になった彼らは、今では次世代シティポップの代表格として名前が上がることも。今回はそんな目覚ましい活躍ぶりを見せているSuchmosの経歴や人気曲を紹介します。
日本の大人気男性ロックバンド「Suchmos」 を楽曲とともに解説!
次世代シティポップの代表格として名前が上がることも多い、ロックバンド・Suchmos。
車のCMソングに楽曲が起用されたことを皮切りに人気に火が付いた彼らは、ドラマの劇中歌やサッカーのテーマソングなど、これまでさまざまなタイアップを果たし、2018年の紅白歌合戦にも出場しています。
ロックやジャズ、ヒップホップなどのアーバンミュージックをバックボーンにしている彼らのムードあふれるお洒落なサウンドに、思わず手を止めて聞き入ってしまったという人も多いのではないでしょうか。
Suchmosのこれまでの経歴
メンバー全員が神奈川育ちの友人同士で構成された6人組グループ・Suchmos。
2013年1月に結成した彼らは、音楽的なパイオニアになるべく、スキャットのパイオニア、ルイ・アームストロングの愛称“サッチモ”を引用したバンド名を付けました。
ジャミロクワイ、ディアンジェロ、J・ディラら、ソウルやファンク、アシッドジャズやR&Bなどのアーバンミュージックを軸に活動してきたアーティストから大きく影響を受けたサウンドと、お洒落でほどよい脱力感が感じられる楽曲を武器に活動してきたSuchmos。
2016年9月にホンダ・ヴェゼルのCM曲に『STAY TUNE』が起用されたことで、その名が徐々にお茶の間に浸透していきました。
また、2018年2月には『808』が『STAY TUNE』に続くホンダ・ヴェゼルのCM曲として抜てきされ、再び反響を呼んだだけでなく、4月には「2018 NHKサッカーテーマ」に『VOLT-AGE』が起用されました。さらに、その年の12月31日には同曲を「第69回NHK紅白歌合戦」で披露しています。
2019年3月にはアルバム『THE ANYMAL』が発売され、音楽シーンに一石を投じました。
メンバー紹介
Suchmosのメンバーは、以下の6名です。
YONCE(ヨンス):本名、河西洋介。1991年8月29日生まれ。神奈川県茅ヶ崎市出身。ボーカルを担当。
TAIKING(タイキング):本名、戸塚泰貴。1990年5月10日生まれ。神奈川県横浜市出身。ギターを担当。
HSU(スー):本名、小杉隼太。1989年6月29日生まれ。神奈川県横浜市出身。ベースを担当。
OK(オーケー):本名、大原健人。1990年8月27日生まれ。神奈川県横浜市出身。ドラムを担当。
KCEE(ケイシー):本名、大原魁生。1992年9月18日生まれ。神奈川県横浜市出身。DJを担当。
TAIHEI(タイヘイ):本名、櫻打泰平。1992年7月4日生まれ。富山県氷見市出身。キーボードを担当。
2013年にバンドが結成した際は、YONCE、HSU、OK、そして過去に在籍していたギター担当・AYUSTAT(アユスタット)の4名からなるグループでした。
しかし、2015年に発表されたデビューEP『Essence』の制作中、メジャーの方向で戦いたいYONCE、HSU、OKと、アンダーグラウンドの方向を志したいAYUSTATの間で表現の違いが生じ始め、AYUSTATが脱退。
その後、TAIKING、KCEE、TAIHEIの3名を迎え入れ、現在のメンバーに至っています。
聞いたことがある… Suchmosの楽曲はCMソングに起用されている!
ホンダ・ヴェゼルのCMソングに『STAY TUNE』、『808』が次々と起用され、“車のCMソング”としてすっかりお馴染みのSuchmos。
他にも『YMM』が2017年にApple MusicのCMソングとして起用されている他、同年に彼らが「ソニー 2017年ヘッドホン・WALKMAN(R)フィーチャーアーティスト」に決定したことで、『OVERSTAND』がソニー「ノイキャン・ワイヤレス」のCM曲として起用されていました。
ホンダ・ヴェゼルのCM曲がSuchmosを有名に?
『STAY TUNE』
EP『LOVE&VICE』のリードトラックとしてだけでなく、アルバム『THE KIDS』にも収録されている『STAY TUNE』。
フジテレビ系ドラマ『好きな人がいること』の劇中歌でも『STAY TUNE』が起用され、山崎賢人演じる柴崎夏向が聴いていた同曲がファンの間で注目を集めましたが、Suchmosの名をとどろかせることとなったきっかけは、2016年9月から放送がスタートした、ホンダ・ヴェゼルのCMソングに同曲が起用されたことです。
アップテンポで疾走感あふれる『STAY TUNE』のリズムが、ひたすら走るヴェゼルの映像と巧みにマッチした同CM。脱力感あふれるYONCEのセクシーな歌声だけでなく、バックのリズム隊もアクセントを効かせていることで生まれるムーディーなグルーヴ感が人々の心を鷲掴みにしました。その結果、ミュージックビデオの再生数、楽曲の売上ともに伸び、爆発的なヒットを記録しています。
また、「ブランド着てるやつ もうGood night 頭だけ良いやつ もう Good night」「Stay tune in 東京 Friday night」など、皮肉を散りばめつつ、英語がところどころ混ざったキャッチーで印象的な歌詞も引き金となり、幅広い年齢層のハートを惹きつけることとなりました。
『808』
ミニアルバム『THE ASHTRAY』に収録されている『808』。ホンダ・ヴェゼルのCMソングとして起用されたことで、『STAY TUNE』に続く新たなキラーチューンとなりました。
CMでは、車のナンバーが曲名と同じ“808”になっているというお洒落な工夫が見られた他、「Everything is Everywhere. 拙い 興 苦悩 Everything is Everywhere. 癒えない そう you know?」といった英語を織り交ぜた歌詞からは、『STAY TUNE』同様、風刺的な表現が見られ、人々の注目を集めました。
また、ミュージックビデオは、バンド・yahyelのVJを担当しているだけでなく、宇多田ヒカルや水曜日のカンパネラなど、数々のアーティストのミュージックビデオを手掛けてきた映像クリエイター・山田健人監督と、写真家・岡田貴之が初タッグを組み、制作されました。