【DJ】初心者におすすめ!世界中で大ヒット『DJ Shadow』人気曲8選
1990年代より最前線で活躍し、現在のトラップやアブストラクトヒップホップの源流を作ったといわれるカリスマDJ・音楽プロデューサーであるDJ Shadow。巧みなサンプリングで新たな音楽を創造し続けるDJ Shadowの人気曲をご紹介します。
No.1「ORGAN DONOR」
ノイジーなギターサウンドに弾むような怪しげなオルガンの音色が印象的。90年代~2000年代に多くのDJが使い倒した名曲です。
サンプリングの元ネタは、イタリアのシンセサイザー奏者であるGiorgio Moroderの「Tears」(1972年)。
【元ネタ】Giorgio Moroder -「Tears」
No.2「Midnight In A Perfect World」
1stアルバム「Endtroducing」からのシングル・カット。DJ Shadowの代表曲といえるでしょう。
ドラムの強いビートに悲しげなピアノと荘厳なコーラスが相まって、なんともメランコリック。
この曲にサンプリングされているのは、フィンランドの多楽器奏者Pekka Pohjola の「Sekoilu Seestyy」です。
【元ネタ】Pekka Pohjola -「Sekoilu Seestyy」
No.3「Building steam with a grain of salt」
ダークなのに都会的。この曲の印象的なのは、やはり物憂げなピアノの旋律。
実験的な中盤のリズムトラックやギターのカッティングとも最終的には不思議と融合しています。
こちらのピアノのフレーズは、Jeremy Storchの「I Feel a New Shadow」(1970年)をサンプリングしています。
【元ネタ】Jeremy Storch-「I Feel a New Shadow」
No.4「This Time (I'm Gonna Try It My Way)」
2006年リリースのアルバム『The Outsider』からのシングル・カット。
ボーカルはスタジオに取り残されていた誰かのデモテープを元にしているとのこと。
サイケファンクなサウンドとソウルフルなボーカルが見事に融合した一曲。レア・グルーヴ好きの方におすすめです。
No.5「The Number Song」
今も色褪せることのない96年の名作。王道感もありながらクレバーで、とにかくカッコいい!
重厚感のあるベースは、メタリカの「Orion」をサンプリングしています。
【元ネタ】Metallica-「Orion」
No.6「Enemy Lines」
こちらもロックベースですが、シャドウのカラーが色濃く、よりダークでドープ!
スコットランドのハードロックバンドNazarethのロックバラード「Loved and Lost」をサンプリング。
2011年の『The Less You Know, The Better』に収録されています。
【元ネタ】Nazareth-「Loved and Lost」
No.7「Lesson4」
シャドウの美学が詰まった人気タイトル!ヒップホップやブレイクビーツ初心者でも楽しめるおすすめの良曲です。
サウンド・コラージュの金字塔といわれる、Double Dee & Steinskiの『Lesson 1, 2 & 3』へのオマージュとして製作されました。
同曲が収録された2011年『The Ultimate Lessons』は、往年のソウルやファンクをコラージュした“Lesson”シリーズをまとめた一枚。
DJ ShadowとCut Chemistの二人が「Lesson」
No.8「Dark Days」
2000年にリリースされたシングル。ニューヨークの廃墟、地下鉄のトンネル内に住んでいるホームレスを撮った、同タイトルのドキュメンタリーフィルムのために作られました。
映画の空気感を再現した、幻想的で陰鬱なサウンド。元ネタは1966年に発売された、Bill Osbornの「Bamboo and Rice」という曲。
DJ Shadowまとめ
今回は、ブレイクビーツの良曲を中心に、DJ Shadowの魅力をお伝えしました。
EDM系のヒップホップと比べ、彼の作品はかなりダークで暗い印象の曲が多いのが特徴です。
その理由がわかるものとして、彼はインタビューで次のように語っています。
アーティストの役目は、身の回りの世界を解釈して反映すること。(中略)
暗さと希望をさまようのは今までの人類のストーリーでもあり、優れたアートはその時代に存在する明暗のバランスを文脈化するものなんだよ。
彼が作る未来的な作品は、時代を象徴してきた膨大な音楽のコラージュでできています。
DJ Shadowの作品を通じて、さまざまなジャンルの良曲との出会いを楽しんでみてはいかがでしょうか。